米FDAがJemincareの中和抗体JMB2002の臨床試験開始を承認

Jemincare

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【上海2021年4月2日新華社=共同通信JBN】Jemincare Groupは2021年3月31日、Jemincare上海研究所が独自に開発した抗SARS-CoV-2中和抗体JMB2002の米国での臨床試験が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表した。

 

前臨床データからは、JMB2002がSARS-CoV-2のS1サブユニット上の受容体結合ドメイン(RBD)の重要なエピトープをヒト・アンジオテンシン変換酵素II(hACE2)結合界面で正確に占有でき、南アフリカ変異株(B.1.351)、英国変異株(B.1.1.7)、ブラジル変異株(P.1)を含むウイルス変異株のスパイク糖タンパク質に対する強力な結合、遮断活性を有することが明らかになっている。

 

Jemincareの研究者は今年2月、bioRxivのウェブサイトで「B.1.351を含む複数のSARS-CoV-2変異株のRBDタンパク質に対する阻害活性を持つヒト抗体が、アカゲザルのSARS-CoV-2に強力な予防、治療効果を示した」と題する論文を発表した。この査読前の論文は、JMB2002が、南アフリカ変異株と英国変異株のSARS-CoV-2 S1変異株タンパク質に対して、プロトタイプS1と比べてそれぞれ6.8倍、1.9倍高い結合親和性を示したと報告、JMB2002が南アフリカと英国の変異株に対する中和力価を維持する可能性が高いことを示している。JMB2002は最新のラボ研究で、ブラジル変異株のS1 RBDに対してもプロトタイプS1 RBDと比べて7倍高い親和性を示し、JMB2002がブラジル変異株に対しても中和力価を保持する可能性が高いことを示唆している。

 

Jemincareは2021年1月中旬、中国の健康な被験者を対象とする第1相臨床試験を開始した。中国での第1相臨床試験では、全被験者群への投与が完了している。今回、JMB2002の米国での臨床試験がFDAに承認されたことで、JMB2002を活用したSARS-CoV-2の予防的、治療的介入のオプションが増え、現在出現しているSARS-CoV-2変異株の感染を遅らせ、COVID-19パンデミックのより効率的な抑制につながる可能性がある。

 

中国トップの製薬グループの1つであるJemincare Groupは、がん、中枢神経系、呼吸器系、心臓血管系、脳血管系の疾患治療用の新薬の研究・開発に注力してきた。Jemincareは上海張江科学都市に研究所を設立、バイオ医薬品、新規小分子、新規薬剤送達システム、ジェネリック医薬品、伝統的な漢方薬を含む革新的医薬品の開発のため、400人を超える研究・開発科学者を採用した。

 

詳細については、http://www.jemincare.com/ を参照するか、PR@jemincare.com に問い合わせを。

 

ソース:Jemincare

 

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