deCODE genetics:死亡の蓋然性を予測

deCODE genetics

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【レイキャビク(アイスランド)2021年6月18日PR Newswire=共同通信JBN】deCODE geneticsの研究者はこのほど、血液検体中のタンパク質測定に基づき、あらゆる原因の死亡までの時間を予測する、従来の危険因子より優れた予測因子を開発した。

 

18日にCommunications Biologyに掲載された論文で、Amgen(アムジェン)の子会社deCODE geneticsの研究者は、ある人の寿命がどのくらい残っているか予測する因子をいかにして開発したかを明らかにした。

 

研究者は、研究期間中にこのうち7061人が死亡した2万2913人のアイスランド人の約5000のタンパク質測定のデータセットを活用し、これまで知られている複数の危険因子に基づいた予測因子をしのぐ結果を示すことのできる、死亡までの時間を予測する因子を開発した。この予測因子は、88%が10年以内に死亡した60~80歳のグループの中の最も危険度の高い5%を特定することができ、また10年以内にわずか1%が死亡した最も危険度の低い5%を特定することができた。

 

研究者は、個々のタンパク質が死亡率およびさまざまな死因にどのように関係しているかを調べ、死因の大半が類似したタンパク質のデータを有していることを発見した。研究者はとりわけ、以前から死亡と老化に関係している増殖分化因子15(GDF15)が、あらゆる原因の死亡の重要な予測因子であることを発見した。さらに研究者は、平均して、短期間に死亡する危険度が高いと予測されている参加者は、危険度が低いと予測されている人たちに比べて握力が弱く、運動負荷試験と認知機能試験の結果が劣っていることを発見した。

 

deCODE geneticsの研究者で論文の著者であるThjodbjorg Eiriksdottir氏は「この予測因子は、1回の採血から健康全般についての優れた予測結果を出している」と語った。

 

論文の第1著者のKari Stefansson氏は「これは素晴らしいが、しかし怖く、願わくは、有益でもある。これはわれわれの健康全般が血漿プロテオームの中に反映されていることを示している。1人につきわずか1つの血液検体を使うことにより、標準化された方法で大きなグループと簡単に比較し、臨床試験における治療効果を推定することなどもできる」と語った。

 

アイスランドのレイキャビクを拠点とするdeCODEは、ヒトゲノムを分析、把握する世界的リーダーである。deCODEは、トランスクリプトミクスと集団プロテオミクスの増加する専門知識、膨大な量の表現型データを併用した人類遺伝学における独自の専門知識を用い、数十の一般的疾患のリスク要因を発見し、その病因に対する重要なインサイトを提供してきた。疾患の遺伝的特徴を理解する目的は、その情報を使用し病気を診断、治療、予防する新しい手段を生み出すことである。deCODEはAmgen(NASDAQ:AMGN)の完全所有子会社。

 

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ソース:deCODE genetics

 

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