シンガポールのカーボンニュートラルへの旅、オフショア浮体式太陽光発電

ファーウェイ(Huawei)

 

 

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【深セン(中国)2021年7月7日PR Newswire=共同通信JBN】太陽エネルギー市場は世界中で熱を帯びつつあり、ますます多くの国々が「健全で回復力のあるゼロカーボン・リカバリーを目指し、企業、都市、地域、投資家のリーダーシップと支援を結集する世界的キャンペーン」(国連から直接引用)である「Race to Zero(ゼロへのレース)」に参加しつつある。これは、気候変動と戦うための協調的かつ世界的な取り組みである。小さい資源不足の都市国家シンガポールも例外ではない。この島(シンガポール)には現在、ジョホール海峡に設置されている最大5MWのプロジェクトである世界最大級のオフショア浮体式太陽光発電(PV)ファームがある。

 

シンガポールの太陽エネルギーソリューションプロバイダーであるSunseap Groupが開発した5ヘクタールの海上太陽光発電所の広さは5つのサッカー場に相当する。1万3312枚のソーラーパネル、40台のインバーター、3万超のフロートを備え、年間最大602万2500キロワット時(kWh)の電力を発生させ、シンガポールの4部屋ある公営フラット1250戸に十分な電力を供給し、推定4258トンの二酸化炭素を相殺する。

 

▽太陽光発電:シンガポールが気候変動に取り組む自然な次のステップ

シンガポール政府は2021年、Singapore Green Plan 2030を発表した。シンガポールの持続可能な開発に関する国家的課題を推進するこの全国規模のイニシアチブは、2050年までにピーク時の温室効果ガス排出量の半減を目指すという2020年の発表を受けたものである。このビジョンは2050年までにネットゼロ排出量を実現することだが、これは化石燃料への依存度を大幅削減した場合にのみ達成可能である。シンガポールでは天然ガスが発電力の97%を占めているため、発電の代替策を見つけることが不可欠である。

 

シンガポールは国土が狭いため、風力や水力などの自然・再生可能エネルギー源へのアクセスが不足している。だがほぼ赤道上に位置するシンガポールは、年間平均太陽放射照度が高い。簡単に言えば、太陽光は豊富である。そのため、Green Plan 2030の主要目標の1つは、太陽エネルギーの導入を4倍に増やして2025年までに最大1.5ギガワット(GW)にし、さらに2030年までに最大2GWを達成する計画である。

 

しかし、シンガポールがそのような野心的目標を達成し、グリーンソーラーPVの真の可能性を解き放つためには、最先端の技術に目を向ける必要がある。

 

▽不利な条件なので強化された技術が必要

Sunseapはシンガポールの空間的制約のため、再生可能エネルギーの実行可能な代替手段としてオフショア、外海に目を向け、最終的には沿岸海域にPVシステムを導入した。そうすることで、Sunseapは別のマイルストーンも達成した。それは、浮体式プラットフォームを本土に接続する海底ケーブルシステムを建設し、22キロボルト(KV)の配電ネットワークを構築することである。

 

外海は内水とは異なり、温度の上下変動や荒いうねりから塩水の腐食性に至るまで、さまざまな条件にさらされる傾向がある。このような不利な条件は、微生物、植物、藻類、小動物が表面に蓄積する暖かい熱帯水域で一般的に見られる生物付着と相まって、インバーターなどのPVシステム部品の劣化を加速させる可能性がある。

 

ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、人工知能(AI)とクラウドの統合に関する専門技術の活用により、最新の情報通信技術(ICT)をPV機器に導入し、発電を最適化している。Sunseapは、現場で実証済みのスマートストリング・インバーターであるHuawei SUN2000-90KTL-H2を提供するファーウェイを選択し、浮体式ソーラーファームをより効率的、安全、かつ信頼性の高いものにした。

 

Huawei Asia-Pacific Enterprise Digital Power BusinessのBruce Liマネジングディレクターは「シンガポールの太陽エネルギーソリューションプロバイダーであるSunseapに選ばれ、世界最大級のオフショア浮体式PVプロジェクトに業界をリードするソーラーインバーターを提供することを光栄に思う。ファーウェイはデジタル技術とパワーエレクトロニクス技術を統合する専門企業として、世界中の人々と業界が革新的なスマートPVソリューションを使ってクリーンな太陽エネルギーから利益を得ることを助け、再生可能エネルギーへの移行を加速することにコミットしている。当社はSunseapと緊密に協力し、シンガポールのGreen Plan 2030に貢献することを楽しみにしている」 と語った。

 

▽スマートPVソリューションでシンガポールの「Green Plan」を推進

ファーウェイインバーターは、世界中の公益事業用太陽光発電システム全体で何ギガワットもの電力生成に向けてすでに貢献しており、あらゆる規模と条件下で正常に動作する同社の能力を実証している。さらに、インバーターは塩分による腐食と熱放散に関する一連のテストを受け、セ氏マイナス55度から80度の範囲の過酷な環境と温度に対する耐性を実証した。Sunseapはファーウェイインバーターの導入により、浮体式プラットフォームの運用・保守(O&M)プロセスを合理化し、さびや一般的な材料摩耗を防止することができた。

 

性能上の利点に加えて、モジュラー設計により、オンサイトでの調整が最小限で済み、配備が迅速かつ簡単であることが保証される。このような配備の容易さは、Sunseapが技術パートナーとしてファーウェイを選択するようになったもう1つの重要な差別化要因だった。

 

SunseapのShawn Tanエンジニアリング担当副社長は「ファーウェイのストリングインバーターの可搬性は、PVパネルの隣の浮体式プラットフォームにインバーターを直接設置できるため、重要な機能だった。これにより、直流(DC)ケーブルホースとDCコンバイナーボックスの必要性がなくなり、コストと配備時間が削減されだ。インバーターの独自の設計により、熱がより効率的に放散され、太陽光発電システム全体の全般的な信頼性が向上している」と語った。

 

Sunseapはファーウェイのスマートストリング・インバーターを実装することにより、O&Mプロセスも合理化し、エンジニアは日常の定期点検をリモートで簡単に実行できるようになった。SunseapのWilson Tsen事業開発・プロジェクト管理マネジャーは「ファーウェイのスマートPVソリューションとそのインテリジェントなO&Mプラットフォームのおかげで、プラント設備、フロート、係留ラインの定期検査とサービスを便利に容易に実行することができる。ファーウェイの技術は本当にゲームチェンジャーだ。プラントの問題をリモートで診断できるだけでなく、物理的に現場にいなくてもトラブルシューティングを行うことができる」とコメントした。

 

このプロジェクトの完了とグリッド接続までの時間が、この地域の国土が狭く人口密度の高い他の国が同様のイニシアチブを展開するための青写真として役立つことを願っている。

 

SunseapのFrank Phuan共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は「シンガポール政府のGreen Planは気候変動対策の強いコミットメントであり、ここにあるオフショア浮体式最大5MWプラントは、カーボンニュートラルへの道のほんの小さな一歩である。Sunseapとファーウェイは今後も、ここシンガポールのクリーンエネルギー環境に貢献を続ける」と語った。

 

ソース:Huawei

 

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