直流送電用超電導ケーブル技術:ASGが中部大学と了解覚書に調印

ASG Superconductors S.p.A

AsiaNet 90520 (1560)

 

【ジェノバ(イタリア)2021年7月7日PR Newswire=共同通信JBN】中部大学とASG Superconductors は、長距離直流送電用超電導ケーブル技術の開発とプロモーションを促進する内容の了解覚書(MOU)に調印したと発表した。

 

よりグリーンで、より持続可能な世界に向け、直流超電導送電は送電網やスマートシティー、グリーンポート、すべての電力大量消費地区や電化によりプラスの影響がもたらされる活動にとって重要な役割を果たすと予想され、とりわけ再生可能エネルギーが電力生産の大部分を占めるようになる場合にその意義は大きい。

 

長距離エネルギー伝送は多くの場合、大規模な電線設置面積とエネルギー散逸による地表の加熱を原因とする環境問題に直面している。超電導技術により、環境への影響を抑制(物量および面積面でマイナス10X)することが可能となるほか、電力損失はなくなり、設置・運用コストが大幅に削減される。

 

中部大学は日本の政府や産業界から支援を受け、社会への導入に向けて15年以上にわたり超電導直流送電技術の開発を進め、太陽光発電所からインターネットデータセンターへの送電を実証する世界最長クラスの1000メートルの直流送電線と500メートルの送電線の建設と運用を行ってきた。

 

超電導磁石・システムや、高エネルギー物理学、核融合エネルギー、医療への応用(MRI)に向けたデバイスの開発で60年の経験を有するASGは、産業用および電力品質システム向けのコスト効率の良いソリューションを実現するために、高温超伝導材料とMgB2を使った超電導の新たな用途を積極的に追求している。

 

中部大学の本島修教授は「中部大学における経験、知識、現在進行中の取り組みをASGにおけるそれらと結び付けることにより、われわれは数年という時間枠で低炭素排出社会に向けた送電網のイノベーションを創出できると確信している。今回の専門知識と資源の協力により、世界規模で社会に利益をもたらすわれわれの目標を達成する上で、迅速かつ効率的な開発につながる相乗効果が生み出されると期待している」と強調した。

 

ASG SuperconductorsのSergio Frattini最高経営責任者(CEO)は「今回の合意は、革新的な超電導ケーブル技術の開発におけるわれわれの立場を向上させる新たな重要な一歩である。中部大学のような一流の専門家パートナーとの有意義な連携は、グリーンなエネルギー貯蔵、輸送、高エネルギー消費産業工程に向けた高温超電導材料、電線、システムの研究と開発で、ASGに最良の状態をもたらすだろう」と語った。

 

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ソース:ASG Superconductors S.p.A

 

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