指導者らが未来の観光を再構築するためリヤドで会合

Ministry of Tourism of Saudi Arabia

AsiaNet 92603 (2619)

 

【リヤド(サウジアラビア)2021年10月27日PR Newswire=共同通信JBN】

*リヤドのFII会合に政府と企業の指導者150人が結集

*観光が初めてFIIグローバルアジェンダの最前線に

*ハティブ観光相:「観光回復まで経済回復はない」

*指導者らは「観光再構築指針」を採択へ

 

世界の政府、企業の旅行・観光指導者150人が「Redesigning Tourism Summit – Laying Foundations for Future Success(観光再構築サミット―将来の成功へ基盤構築)」のためリヤドに結集している。

 

Photo - https://mma.prnewswire.com/media/1670842/Principles_English_Infographic.jpg

 

イベントは、グローバルな投資と人類の未来を形成する力を持つ世界的な指導者、投資家、イノベーター3000人以上が集まる国際的プラットフォームFuture Investment Initiative(FII、未来投資戦略)の一環として開催される。

 

サウジアラビアのアハマド・ハティブ(Ahmed Al Khateeb)観光相はFIIで、「観光は不可欠の部門であり、その成長は世界の経済にとって重要である。3億3000万人以上の生活が観光に依存している。パンデミック以前、観光は世界中で創出される新規雇用の4分の1を占めていた」とし、次のように語った:

 

「この部門はCOVIDで大きな打撃を受け、6200万人が職を失った。われわれはグローバル調整を強化して観光を政府アジェンダのトップに押し上げ、将来の挑戦を見据えて機会とこの部門の回復力をつくり出す必要がある」

 

「観光が回復するまで、経済が回復することはない。それはわれわれが団結し、望ましい未来を定義する共通の指針に基づいて、観光を再構築しなければならないということだ。皆さんが参加して、回復を加速し、観光を再構築するよう願いたい」

 

サウジアラビアが先導し、World Travel & Tourism Council(世界旅行ツーリズム協議会)が後援するサミットは、次の5項目の「Principles for Redesigning Tourism(観光再構築指針)」を承認する:

 

1.観光は社会を形成し、経済を構築する不可欠の部門

2.観光が回復するまで、各国は回復しない

3.観光繁栄には、効果的な官民調整と協力が必要

4.観光は気候変動解決策の一部でなければならない

5.誰もが未来の観光に利害関係を持つ

 

World Travel & Tourism Council会長を務めるCarnival Corporation PLCのArnold Donald社長兼最高経営責任者(CEO)は民間部門を代表してPrinciples for Redesigning Tourismを歓迎し、「旅行・観光業界を立て直すには、固い決意で協調的に取り組むことが極めて重要である。私は民間部門CEOの200人以上を代表しているが、彼らの多くはさらに政府と協力、確実に支援事業に集中し、シームレスな旅行を可能にし、最も必要とする重要観光目的地への支援を強化するよう呼び掛けている。私は最終的に観光産業とその生計を強化するPrinciples for Redesigning Tourismを喜んで支持したい」と語った。

 

World Travel & Tourism CouncilのJulia Simpson社長兼CEOは「旅行・観光は世界経済の原動力である。COVID-19の流行最盛期に、サウジアラビアはG20議長国として官民部門をまとめた。彼らは本日、旅行・観光部門を復興させるために業界指導者を集めている」と付け加えた。

 

サウジアラビア観光相のGloria Guevara首席特別顧問は「投資家と意思決定者を含む金融界の官民指導者多数のこの重要会議で、最前線に観光部門があるのは素晴らしい。われわれの部門が昨年直面した最大の課題は、国際調整の不足だった。この指針は、観光が人々、自然、コミュニティー、社会にとって確実にもっと有効になるよう国際協調を優先することが重大問題であると認識している」と述べた。

 

ハティブ観光相は次のように結論付けた:「COVID-19は発展途上国に壊滅的で不釣り合いの影響を及ぼした。その多くは、国家経済と生存に対する観光の貢献に大きく依存している。われわれが最も必要な人々の雇用を創出しなければ、先進国は影響を受ける。観光は教育と機会を提供する一方、貧困を軽減することによって、この成長に寄与している」

 

「Principles for Redesigning Tourismは、既存・新規の目的地に向けたわれわれの未来を共同で形成することに役立つ。われわれの現在と未来のために」

 

「われわれの世界再構築に観光が果たす重要な役割を認識して、今年の5周年アジェンダ最前線に観光を据えたFIIに感謝したい」

 

編集者注意

 

Principles for Redesigning Tourism(観光再構築の指針):

 

1.「観光は社会を形成し、経済を構築する不可欠部門」:世界の3億人超が観光とそれが生計にもたらす富に依存している。観光は社会経済発展、雇用創出、貧困軽減、繁栄促進を可能にする。女性、少数集団、農村コミュニティー、青年に独自機会を提供する。

 

2.「観光が回復するまで、各国は回復しない」:パンデミック以前、観光は世界中で創出される新規雇用の4分の1を占めていた。COVID-19は雇用を前年比18.5%縮小し、2020年の世界のGDPに対する部門の貢献は49.1%減少した。途上国の多くは観光の経済寄与に大きく依存しているため、その影響は不釣り合いに大きかった。

 

3.「観光は繁栄のために効果的な調整と協調が必要」:観光部門は独自に相互接続され、相互関連する特性のせいで衝撃に脆弱である。われわれは国際協調を拡大し、観光を世界規模でより顕著に再配置するため、より力を持った国際機関を必要とする。これは国連持続可能な開発目標(SDGs)達成への観光部門の貢献を最大化するより統合、調整されたアプローチを確保するだろう。

 

4.「観光は気候変動の解決策の一部でなければならない」:観光は現在、世界の温室効果ガス排出の8%を占め、今後数十年に拡大すると予測されている。われわれは協力して世界の排出量削減に取り組み、雇用と成長を提供し続けながら地球を守るうえで、世界のこの部門の80%を占める数百万の中小企業を支援する必要がある。

 

5.「誰もが未来の観光に利害関係」:この業界の決定的な重要性は、われわれ全員がその未来に利害関係を持っていることである。政府と民間部門、先進国と途上国は協力して、観光組織を強化し、G20のようなフォーラムの発信を増やさなければならない。われわれ全員が望み必要とする未来の観光を実現するために。

 

ソース:Ministry of Tourism of Saudi Arabia

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