白山工業株式会社（本社：東京都府中市、代表取締役社長：吉田稔 https://www.hakusan.co.jp/）の提供する「IoT地震観測サービス」が、トラスコ中山株式会社の重要拠点である全国17の物流センターに導入されました。

トラスコ中山では、導入前から、ある地域が災害に遭った場合でも、別の地域の拠点でバックアップできる体制を整えていましたが、2021年2月に発生した福島県沖地震により、一部施設で被害が発生したことをきっかけに、2021年8月、IoT地震観測サービスを導入しました。

今回の導入により、全国の物流センターの被害状況を即座に把握できるようになり、初動対応体制の一層の強化に繋がりました。実際、2021年10月に発生した千葉県北西部を震源とする地震では、木曜日の22時41分という発生時刻でしたが、迅速な被害状況把握とその後の初動対応に役立ちました。

同社では、今後もお客様が安心して利用できる物流サービス提供のため、すでに導入している安否確認システムとの連携に加え、本サービスの観測記録を活用することで、物流機器や物流システム・ロボットに対する地震の影響を検証し、今後のシステムやロボット構築時にその成果を取り入れていくとのことです。

トラスコ中山株式会社 物流改革部部長 岡田様のコメント

背景：

当社が取り扱う商品は災害対策として利用されるものも多く、以前より、ある地域が災害に遭った場合でも、別の地域の拠点でバックアップできる体制を整えていましたが、地震は、全国どこでも発生する可能性があることに加え、一度大地震が発生した場合の影響が甚大であることからも、対策が不可欠でした。

サービス導入の決め手：

地震計だけでなく、観測震度や機器の稼働状況を管理できるプラットフォーム、メール通知機能まで、トータルシステムで提供されていることです。加えて、API連携機能が搭載されているので、今後のシステム拡張を期待できた点も大きかったです。他社と比べてランニングコストが安い点も魅力でした。

導入後の変化：

これまでは気象庁の震度情報を基に建物の被害調査・各種対応の判断を行っていましたが、導入後は対象建物の正確な震度情報に基づいて事前に被害想定を行い、立ち入り可否・被害調査対応の人数や時間の想定を行えるようになりました。震度情報が24時間タイムリーに観測できることや、遠方にいても被害状況を想像しやすいことが初動対応の行いやすさに繋がっています。

今後の展望：

当社がすでに導入している安否確認システムとの連携を検討しています。また、本サービスの観測記録を活用して、震度だけではわからない物流機器や物流システム・ロボットに対する地震の影響などを検証し、今後のシステムやロボットの構築時に取り入れていきたいと思っています。モノづくり現場で必要とされるプロツールを正確、かつ最短納期でお届けすること、また、有事の際でも物流を絶対止めないことが当社の目指す物流です。最高水準の物流サービスを提供するために、物流力を徹底的に鍛え上げていく所存です。

Webページ

インタビュー詳細と導入事例動画公開中

https://www.hakusan.co.jp/solution/casestudy/trusco.html

IoT地震観測サービス紹介ページ

https://www.hakusan.co.jp/solution/IoT_quake_monitor/

IoT地震観測サービスについて

IoT地震観測サービスは、地震発生時の複数建物の被害状況を一元管理できるサービスです。計測のための地震計から、データ管理のためのクラウド、共有のためのアプリケーションまで、地震観測のトータルシステムを提供します。API連携を用いたデータ連携も可能です。