住吉大社に新たな名所誕生! 俵屋宗達 国宝「源氏物語関屋澪標図屛風」陶板で複製

大塚オーミ陶業

2021年12月27日

 

製作した複製陶板

 

大塚ホールディングスの子会社である大塚オーミ陶業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:大杉栄嗣)は、国宝「源氏物語関屋澪標図屛風」のうち「澪標図」を原寸大(153.0×356.4㎝)の陶板で製作しました。

 

1631年、俵屋宗達によって描かれた「澪標図」は、宗達の作品中、国宝に指定される3点のうちの1つとして知られています。作品の左端には、住吉大社の象徴とされる当時の反橋と鳥居が現在に伝わる姿で描かれています。

やきものの耐久性を活かした今回の複製により、初めて国宝作品を屋外で設置することが可能となりました。反橋を臨める場所に設置することで、多くの人が貴重な文化財を身近に鑑賞できる環境を整備し、その魅力を広く伝えることが期待されます。

 

この陶板作品は、大阪市に本店を置く、創業108年のエース証券株式会社からのご寄付により製作しています。

 

 

① 陶板の製作

今回の陶板は、静嘉堂文庫美術館から複製の許可をいただき製作しました。陶板の色彩については、色カンプや試作陶板と原画を照らし合わせ、白浜の岩絵具の質感、源氏一行の細かな衣の色彩など、静嘉堂文庫美術館の学芸員と協議しながら進め、焼きもので忠実に再現しました。特に、煌びやかな金箔の箔足や古色仕上げ(古びた様子)を自然な風合いにするためレタッチ(補色作業)を繰り返し、日本画における繊細な表現を追求しました。細かいところまで補色する様子レタッチの様子

関係者との検品の風景

 

耐久性が高く、変色しない陶板は、屋外での展示も可能です。

陶板で複製することにより、原物は保存しながらも多くの人への公開を可能とし、その文化的価値や魅力を国内外へと広く永続的に伝えることができます。

 

② 陶板による「澪標図」の複製について

製作対象:国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屛風」のうち「澪標図」

所蔵先:静嘉堂文庫美術館

原画サイズ:153.0×356.4㎝

陶板サイズ:153.0×356.4㎝

製作:大塚オーミ陶業株式会社

 

③「源氏物語関屋澪標図屛風」のうち「澪標図」について

1631年、俵屋宗達によって描かれ、現在は静嘉堂文庫美術館(東京都)が所蔵。「澪標図」は『源氏物語』第十四帖「澪標」を題材にし、中央に住吉大社を参詣する光源氏の牛車と華々しい一行、右に明石君が乗る船、左に住吉大社の象徴である反橋(通称:太鼓橋)と鳥居が描かれます。物語では、源氏一行に遭遇した明石君は、身分の違いを思い知り、参詣せずに浜を去りました。

作者の俵屋宗達は「風神雷神図」を描いた京都の絵師です。本作では、牛車に乗る光源氏も船中の明石君も描かずに男女のすれ違いを表現しています。金箔、白浜、緑の松など、大胆な画面構成、色彩の対比が観る者を魅了する作品です。

 

④住吉大社について

住吉大社は、全国に2300社ある住吉神社の総本社で、年のはじめには200万人以上の参詣者が訪れます。境内には、国宝に指定され古代の建築様式を伝える四本殿をはじめ、住吉の象徴とされる反橋(太鼓橋)や多数の文化財、樹齢1000年と言われる楠の御神木などを有し、悠久の歴史を感じる由緒深い神社です。

https://www.sumiyoshitaisha.net/

 

⑤エース証券株式会社について

エース証券株式会社は、大阪市中央区本町に本店を置く日本の証券会社。1914年、伊藤銀三氏(大阪証券業協会会長等を歴任)が創業し、証券業務を通じて関西を中心とした地域経済の発展に寄与され、現在もリテール営業を中心に事業展開しています。

http://www.ace-sec.co.jp/

 

<今回の陶板についてエース証券株式会社様からのコメント>

今回のご縁は、毎年参拝させていただいております住吉大社様から、静嘉堂文庫美術館様が所蔵されている国宝「源氏物語関屋澪標図屛風」の「澪標図」を、大塚オーミ陶業株式会社様の技術を用いて陶板に複製することで、日本初の屋外展示が可能になると伺いました。地域の方々は基より、日本各地や世界中の方々が国宝を常時閲覧出来るのは、非常に意義のある事であり、また、様々なご縁もあり寄贈する事を決定いたしました。

 

⑥静嘉堂文庫美術館について

岩﨑彌之助(1851~1908、三菱第二代社長)と小彌太(1879~1945、同第四代社長)の父子二代が明治初期から昭和前期にかけて収集した文化財を保存・研究・公開する機関。静嘉堂文庫創設百周年の記念事業として、1992年4月に美術館が開館しました。隣接する静嘉堂文庫と美術館で合わせて、国宝7件、重要文化財84件を含むおよそ20万冊の古典籍と約6,500件の東洋古美術品を収蔵しています。2022年10月、東京・丸の内の重要文化財、明治生命館1階に移転・オープン予定。

http://www.seikado.or.jp/

 

【会社概要】

◆大塚オーミ陶業株式会社(Otsuka Ohmi Ceramics Co.,Ltd.)

大塚オーミ陶業は、世界の名画を陶板で原寸大に再現・展示した大塚国際美術館(徳島県)(https://o-museum.or.jp/)に代表されるように、創造性ある陶板を通し、日本国内のみならず世界中の文化財、芸術作品を後世に伝えるほか、企業、各種団体などに対し、歴史・伝統を伝えるモニュメントや、空間を彩るアートワークの企画提案、設置など、人々の生活に豊かさと潤いを与え、貢献していくことを目指しています。

 

設 立    :1973年(昭和48年)7月

資本金    :3億円

代表者    :代表取締役社長 大杉栄嗣(おおすぎ えいつぐ)

本社所在地:〒540-0021 大阪市中央区大手通3-2-21

従業員数  :67名 (2021年12月1日現在)

事業内容  :大型陶板 陶板名画 陶壁 レリーフ テラコッタ OTセラミックス 

肖像陶板 サイン陶板 各種設計・デザイン・製作・施工

URL    :https://www.ohmi.co.jp/

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

細かいところまで補色を行う様子

レタッチの様子

関係者との検品の風景

製作した複製陶板

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  • 名称 大塚オーミ陶業株式会社
  • 所在地 大阪府
  • 業種 ガラス・土石製品
  • URL https://www.ohmi.co.jp/
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