『家庭学習調査 2021』を実施
家庭学習調査から見える、子どもの生活や学習、保護者の子どもへの関わり方の変化は?
2022年3月8日
公文教育研究会
公文教育研究会(代表取締役社長 池上秀徳〔いけがみ ひでのり〕)は、2021年11月、小学校1~3年生のお子さまがいる世帯の母親1,000人、父親800人を対象に、「家庭学習についての調査」を実施しました。この調査は、近年共働き世帯が増加する中、子どもの生活・家庭学習の状況や、保護者の意識・行動について、実態の把握を目的に、2015年から継続して行っています。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:小1~小3の子がいる世帯の母親1,000人、父親800人
調査期間:2021年11月26日~11月30日
【データから見えた10のトピックス】
①テレビを見る時間は減少、ゲームをする時間は変化なし
②子どもが家で学習するのは、週平均「5.7日」、1日の学習時間は「34.9分」
③子どもについて気にかかっていることは「子どもの学校での様子」と「子どもの友達関係」
④学校主導、自主実施の両方でオンライン学習をしている子どもが増加
⑤教育におけるICT拡大を評価
⑥子どもが使用しているのはゲーム機とタブレット
⑦家庭内学習の評価と悩みの程度に変化なし
⑧子どもの家庭内学習の熱心さも変化なし
⑨子どもの家庭内学習の熱心さのきっかけは、「自力で課題を解けるようになったから」
⑩保護者の家庭内学習関与が増えている傾向
子どもの家庭で過ごす時間の変化
①テレビを見る時間は減少、ゲームをする時間は変化なし
テレビを見る時間を聞いたところ、「全くない」と「30分未満」という回答が23.8%となり、「2時間以上」は15.7%でした。昨年度の調査結果と比べると、テレビを見る時間が減少しました。また、30分以上ゲームをするという回答の合計は52.4%となり、昨年度の調査結果(52.1%)から微増ながらも、ほとんど変化はみられませんでした。
外(公園や広場など)で遊ぶ時間を聞いたところ、「全くない」の回答が22.5%、「2時間以上」の回答が3.9%と、昨年度調査結果から、ほとんど変化はみられませんでした。
②子どもが家で学習するのは、週平均「5.7日」、1日の学習時間は「34.9分」
今回の調査では、小1~小3の子どもの家庭学習の頻度は、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間は「34.9分」という結果となりました。昨年度の調査結果(週平均「5.8日」、平均学習時間「36.3分」)より減少しています。
③子どもについて気にかかっていることは「子どもの学校での様子」と「子どもの友達関係」
今回の調査でも、子どもについて気にかかっていることを聞きました。「子どもの学校での様子」が34.9%、「子どもの友達関係」は33.7%と、3割以上の保護者が気にかかっていると回答しています。
オンライン学習の実態
④学校主導、自主実施の両方でオンライン学習をしている子どもが増加
オンライン学習実施の状況を聞いたところ、「学校主導も自主実施も行われている」が25.6%となり、昨年度の調査結果(8.4%)から増加しています。「いずれも現在は実施していない」は42.5%となり、昨年度の調査結果(45.1%)から微減ながらも、ほとんど変化はみられませんでした。
⑤教育におけるICT拡大を評価
教育におけるICT拡大の評価を聞いたところ、「非常に好ましい傾向である」と「まあ好ましい傾向である」の回答が43.8%、「あまり好ましい傾向ではない」と「まったく好ましくない傾向である」の回答が12.6%でした。
⑥子どもが使用しているのはゲーム機とタブレット
家庭におけるスマート端末の所有と子どもが普段利用している端末を聞きました。子どもが利用している端末としては、ゲーム機(48%)が最も多く、タブレット(44.2%)が続きました。家庭におけるスマート端末の利用実態では、家にある端末では、「ゲーム」(56.9%)と「動画サイトの視聴」(39.7%)の回答が多く、学校配布の端末では、「学校や塾の宿題・課題」(51.2%)と「学習アプリや学習サイトの視聴」(40.9%)の回答が多いという結果でした。
家庭内学習の評価と状況
⑦家庭内学習の評価と悩みの程度に変化なし
家庭内学習の評価としては、「うまくいっている」と「どちらかといえば、うまくいっている」の回答が71.6%となり、昨年度の調査結果(71.6%)と同じ、全体的にもほとんど変化は見られませんでした。家庭内学習への悩みの程度も、「まったく悩んでいない」と「あまり悩んでいない」の回答が58.0%となり、昨年度の調査結果(58.2%)とほとんど変化はみられませんでした。
⑧子どもの家庭内学習の熱心さも変化なし
子どもの家庭内学習の熱心さの変化を聞きました。「前よりも、家庭学習に対して熱心になった」と「どちらかと言えば、前よりも、家庭学習に対して熱心になった」の回答が51.2%となり、昨年度の調査結果(51.3%)からほとんど変化は見られませんでした。
⑨子どもの家庭内学習の熱心さのきっかけは、「自力で課題を解けるようになったから」
今回の調査でも、家庭内学習調査の変化のきっかけを聞きました。最も多かった回答は、「自力で課題を解けるようになったから」が26.9%、次に、「学校の成績(テスト結果など)がよくなったから」(19.7%)、「勉強の面白さを覚えたから」(15.7%)と続きます。
⑩保護者の家庭内学習関与が増えている傾向
今回の調査でも、保護者の家庭内学習関与の状況を聞きました。最も多かった回答は、「平日の家庭学習の開始時間を把握している」が53.3%、次が、「その日にやった家庭学習の内容を終了後に確認している」で46.0%でした。昨年の調査から、最も増えた回答が、「仕事・家事・育児をやりながら、学習の面倒もみている」で、昨年度の36.2%から今年度は39.3%となりました。
※本内容は、弊社広報メディア『KUMON now!』にて3回にわたり連載します。
https://www.kumon.ne.jp/kumonnow/topics/vol438/
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このプレスリリースを配信した企業・団体
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