Uni-Voice事業企画株式会社（東京都新宿区）は、特定非営利活動法人日本視覚障がい情報普及支援協会（東京都新宿区）監修のもと「Uni-Voice for UD 読み上げるホームページ」の作成サービスを開始したことをお知らせします。

本サービスは、既存のWebサイト（ホームページ）の情報を利用して、視覚障がい者向けの音声読み上げに対応したWebアクセシビリティ対応サイトを簡単に作成するサービスです。

【背景】

視覚障がい者は、スマートフォンやタブレットのスクリーンリーダーを利用してWebサイトの情報を確認していますが、そこには課題が多く存在します。Webサイトの画面の上部から下部へジェスチャ操作で項目ごとフォーカスして、音声読み上げを行い、ページ移動したら再度、同様の操作を行うなど目的のコンテンツに行き着くまで数十回のタッチ操作が必要で時間を要します。また、自治体等で採用されている「ホームページの読み上げ機能」は、スクリーンリーダーの読み上げと重なることに加え、印刷物のPDFデータやテキストファイル掲載については読み上げに重大な問題があることから、視覚障がい者対応としては、ほぼ共存利用ができないのが実情です。

2021年5月に改正された障害者差別解消法により、障害者に対する差別が禁止され、障害のある方への合理的配慮が国や自治体だけでなく民間企業に対しても義務化されました。本改正法は公布日（2021年6月4日）から起算して3年以内に施行されます。さらに2022年5月には、障害があることで日常生活や災害時に必要な情報を得にくい「情報格差」の解消により、障害者が様々な情報をスムーズに取得して十分な意思疎通ができる社会を目指す「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が成立し施行されました。自治体や民間企業にとっては、情報アクセシビリティ対応は待った無しの状況です。しかしながら「Webアクセシビリティにはぜひ積極的に対応したい。でも手間とコストはできる限り抑えたい。」というのが、自治体や企業の方々の本音ではないでしょうか？

【本サービスの特徴】

既存のWebサイトの情報を利用して音声コードUni-Voice付きの別サイトを自動作成するため、①通常サイトと視覚障がい者向けサイトを無理に混在させる必要がない、一方で、②視覚障がい者向けのWebサイト作成に大きなコストをかけないで済む、という２つのニーズを同時に満たすことができます。さらに、③紙の印刷物を電子パンフレットや電子カタログとして音声化する、という使い方もできます。

【今後の展開】

これからスマートフォンの操作を習得する方、スマートフォンの操作に不慣れな方など、より多くの皆様にご利用していただき、毎日新たな情報に触れて欲しいとの思いから「読上げるホームページ」ポータルサイトを開設します。ニュース、ヘルスケア、カルチャー、エンタメ、観光、防災など視覚障がい者にとって有益な、あるいは関心の高いWebサイトの情報や印刷物などを対象に7月からサービスをスタートし、順次規模を拡大していく予定です。

なお、スマートフォンアプリ「Uni-Voice」「Uni-Voice Blind」には、「読み上げるホームページ」ポータルサイトへリンクする専用アイコンが実装されます。

「読み上げるホームページ」ポータルサイトコンテンツ一覧（2022年6月20日時点）

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Uni-Voice for UD サービスサイト https://ud.uni-voice.biz

「読み上げるホームページ」ポータルサイト https://site.uni-voice.biz/portal/reading-hp

※記載された内容は発表日現在のものであり、その後予告なしに変更されることがあります。