電通ジャパンネットワーク クリエイティブへのAI活用の研究組織 電通クリエイティブインテリジェンスを発足
「創造力の拡張と広告クリエイティブの効果最大化」に向けて東京大学と共同研究を開始
2022年9月1日
電通グループの国内事業を統括・支援する電通ジャパンネットワーク(以下「DJN」)※1傘下の株式会社電通(以下「電通」)※2と株式会社電通デジタル(以下「電通デジタル」)※3は、クリエイティブ制作プロセスへのAI活用を研究する横断組織「電通クリエイティブインテリジェンス」を本日発足します。また、発足に合わせ、DJN傘下の同2社と国立大学法人東京大学次世代知能科学研究センター(以下「東京大学AIセンター」)※4とAIの活用による「創造力の拡張と広告クリエイティブの効果最大化」に向けて共同研究を開始しました。DJNは、同組織の設置と共同研究を通して、国内事業における広告宣伝変革領域(AX)※5の事業強化を推進していきます。
近年、デジタル広告の運用・制作では盛んにAIが活用され、コピーの配信結果の予測や効率的な広告効果を得るためのAI技術の研究も進んでいます。しかし一方で、今までにないアイデアを生み出し、人の心を動かすような創造性や顧客体験の質を向上させるAIについては十分な研究成果が得られていない状況にあります。
当社グループの国内事業においては、電通や電通デジタルを中心に、先んじて広告クリエイティブにおけるAIソリューションの開発に取り組んでおり、1,000名規模のクリエイターが人の心を動かす広告を作り続けてきました。この経験の蓄積から、広告や顧客体験の質をさらに向上させていくためには、過去データをAIに学習させ、成果を収めた広告表現を再生産する手法だけでなく、効果的なクリエイティブの創造性を解明し、理論体系を構築した上で更に革新的な手法をAIを用いて開発していく必要があります。当社グループでは電通クリエイティブインテリジェンスによる従来にない研究を通じて、AI技術で制作プロセスを革新し、広告や顧客体験の質、価値や効果を高めることで、顧客企業のマーケティング活動に貢献していきたいと考えています。
また、電通、電通デジタルと東京大学AIセンターの共同研究では、創造的な思考プロセスのAIによる体系化とその強化に加え、AIを活用した高度なデータ解析に基づく広告クリエイティブの分析や効果予測、自動生成技術に関する研究を行うとともに、新しいソリューションの開発やクリエイターの発想支援にも取り組みます。そして、これらを有機的に融合させることで、効果的な広告やより豊かな顧客体験の創出につなげていきます。
加えて、DJNでは、本共同研究を通して国内AX(広告の高度化・効率化を実現する広告宣伝変革領域)事業における広告や顧客体験の効果と質の向上を実現し、顧客の事業成長にさらに貢献していきたいと考えています。
今後もDJNは、4つの事業領域(AX、BX、CX、DX)※5における変革・強化を推進していくことで、電通グループの事業戦略の中核である「Integrated Growth Solutions(インテグレーテッド・グロース・ソリューション)」を、最高品質かつ最も効率的なバリューチェーンで顧客企業に提供していきます。
※1:電通ジャパンネットワーク:本社 東京都港区、社長執行役員 CEO 榑谷 典洋
※2:株式会社電通 :本社 東京都港区、代表取締役社長執行役員 榑谷 典洋
※3:株式会社電通デジタル :本社 東京都港区、代表取締役社長執行役員 川上 宗一
※4:東京大学 次世代知能科学研究センター(AIセンター)
現状の人工知能技術の枠組とその限界を超え、真に人間のためになり、将来の社会、産業、経済、文化、学術を駆動する新たな次世代知能科学体系の構築と応用に取り組む研究組織。
(https://www.ai.u-tokyo.ac.jp/ja/)
※5:AX(Advertising Transformation)領域:広告の高度化・効率化を実現する広告宣伝変革領域。
BX(Business Transformation)領域:顧客企業の事業変革を実現するビジネス変革領域。
CX(Customer Experience Transformation)領域:最適な顧客体験をデザインし、実現するカスタマーエクス
ペリエンス変革領域。
DX(Digital Transformation)領域:マーケティング基盤の変革を実現するデジタル変革領域。
以 上
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