C&W、APACデータセンターレポートを発表

東京市場はアジア太平洋地域で第2位にランクイン

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東京、2023年9月1日 ― グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、以下C&Wという)は、アジア・太平洋地域データセンターの上半期アップデートを発表しました。

 

アジア太平洋地域のデータセンターは規模を拡大しており、新たな市場の拡大が検討されています。これは、事業者がデジタル化の継続と人工知能の普及による需要の増加が見込まれているためです。

 

データセンターが最も集積しているのは北京,次いで東京とされています。北京、上海、シンガポール、シドニー、東京の5都市がアジア太平洋地域のデータセンター稼働容量の62%を占めており、シドニーと東京は今後1~2年以内に北京と上海に続き、稼働容量が1ギガワット(GW)を超える都市になると本レポートでは予測しています。

 

新興市場も急成長しており、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイはいずれも、今後5~7年間で運用容量を2倍以上(200%以上)に増える見通しです。



C&WAPAC/EMEAデータセンター・リサーチ&アドバイザリー担当ディレクター、プリテッシュ・スワミーは、以下のように述べています。

 

「成熟市場において、データ消費量の増大と相まって将来のDC建設用地の獲得競争が激化しつつあることから、事業者は二次市場の開拓に乗り出しています。成熟市場における一部の都市では取得済用地の潜在的に建設される容量は、建設中および計画中のパイプラインの合計容量よりも大きくなっています。こうした用地の開発には10年以上かかる可能性がありますが、事業者は既に他の拠点での開拓も検討し始めています。

 

人口100万人以上の都市は、小規模データセンターの戦略的立地とされる事例が多いです。小規模なデータセンターは、地元住民の需要に対応するため、あるいは成長が見込まれる一連の戦略的市場で特定のデータセンター事業者が存在感があることを示す法人顧客に対して手段として活用できます。

 

本レポートでは、個別のデータセンターの規模が拡大している傾向も示されています。上位5市場において、建設中のデータセンターの平均規模は、現在稼働中のデータセンターの平均15MWから32%増の20MWとなりました。アジア太平洋地域全体では、建設中のデータセンターの平均規模(14.5MW)は稼働中のデータセンターの平均規模(9.2MW)を57%上回っており、その格差は拡大しています。」

 

 

弊社独自の成熟度指数で今後の成長軌道を推定し、インサイトを提供します

 

最新のアジア太平洋データセンター・アップデートは、データセンター市場の現状を評価するデータセンター市場のグローバル年間ランキングに加え、29のデータセンター都市を4つのカテゴリー(新興、発展中、確率、パワーハウス)に分類しました。併せて、今後5~7年間に予測される期待成長率などを織り込んだ弊社独自の市場成熟度指数も掲載しています。

 

同指数の活用事例としては、ともにパワーハウスのカテゴリーに位置するムンバイ(現在462MWが稼働中)は、建設中のパイプラインが342MWとAPACで最も多いことなどを考慮された結果、シドニー(724MW)の指数を上回っていることなどが注目されます。

 

同パワーハウスのカテゴリーには、北京、上海、東京も入っており、この合計5つの市場はそれぞれ、今後5〜7年間で稼働容量が2GWを超える開発計画を有しています。

 

スワミーは、以下のように述べています。

 

「弊社の成熟度指数によれば、アジア太平洋地域には他の地域と比較して、まだ十分な開発余地が残されていることが示されました。米国市場全体の運用容量はほぼ 10GWにも達し、バージニア州北部だけでも約3GWの発電容量があります。これはアジア太平洋地域を全て合算した発電容量の3分の1にも相当します。アジア太平洋地域の人口が米国の約10倍であることを考えると、必要と思われる全体的な容量という点では、アジア太平洋地域はまだまだ大きく遅れをているといえるでしょう。」

 

図1:アジア太平洋市場の成熟度指数

 

C&Wのアジア太平洋市場成熟度指数は、稼働中、建設中、計画中、用地取得済の各区分におけるIT MW容量などを鑑みた合計21のパラメーターを比重付けした総合スコアを活用して、調査対象となる29のデータセンター市場の市場成長パスを図解したものです。なお、スパースの関係上、バージニア州北部にかかる縮尺は同一ではないことにご注意ください。

 

 

注記

 

成熟度指数は、各市場の稼働中、建設中、計画中、用地取得済の各区分におけるIT MW容量、空室率、データセンター数、平均規模、そして各市場でデータセンターを稼働させている事業者数、新規参入を計画している事業者数などを含む21のパラメータに基づいて市場を評価する定量スコアです。こうしたデータポイントをマトリックス形式に積み重ね、比重付けし、総合的な成長スコアを算出しています。成長スコアが高いほど、市場はより成熟していると解釈されます。

 

「アジア太平洋地域(APAC)データセンターアップデート」は、こちらからダウンロードいただけます。

 

以上‐

クッシュマン&ウェイクフィールドについて

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)はニューヨーク取引証券所に上場している世界有数の事業用不動産サービス会社です。世界約60カ国、400拠点に約52,000人の従業員を擁しています。施設管理、売買仲介、鑑定評価、テナントレップ、リーシング、プロジェクト・マネジメントなどのコア・サービス全体で、2022年の売上高は101億ドルを記録しました。受賞歴のある企業文化や、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)、環境、社会、ガバナンス(ESG)へのコミットメントにより、業界内外から高い評価を頂いております。詳しくは、公式ホームページhttps://www.cushmanwakefield.com/ja-jp/japan にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。



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  • 所在地 東京都
  • 業種 不動産業
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