【SNS動画マーケティングの実態調査②】SNS動画広告で最もアップされるのは「宣伝動画」、65%が自社で採用

オーガニック動画配信と有料動画広告に焦点をあて、その成果も含め明らかにしています。

キャプテラ

 


本記事は、キャプテラサイトに掲載されている「オーガニック動画 vs 動画広告:その効果とトレンド【SNS動画マーケティングの実態調査 ②】」(https://www.capterra.jp/blog/4155/social-video-marketing-organic-advertising)の一部を抜粋したものです。

詳しくはそちらをご覧ください。調査内容の詳細は本記事文末でご覧いただけます。

 

本記事のポイント:

1、SNS動画マーケティングの主流は有料動画広告:75%が動画広告を実施

2、TikTokでオーガニック動画投稿を行うマーケティング担当者の68%が「非常に価値がある」と回答

3、SNS動画広告で最もアップされるのは「宣伝動画」、65%が自社で採用していると回答

4、7割が広告のターゲティングオプション「興味関心と行動ターゲティング」が効果的と回答

5、60%がここ1年のSNS動画広告の投資収益率はプラスだったと回答

 

シリーズ第1弾では、2023年の動画マーケティング予算が前年比で増加したと答えた人が半数以上であったりと、動画マーケティングの役割の重要性が増してきていることが明らかになりました。

*シリーズ第1弾「マーケターに聞く!SNS動画マーケティングの実態調査 ①」:https://www.capterra.jp/blog/4137/video-marketing-sns

 

本稿の第2弾では、オーガニック動画と動画広告の活用に焦点をあて、実際に中小企業のコンテンツ制作やデジタルマーケティング担当のチームがどのような動画マーケティングに取り組んでいるのか、その成果も含め明らかにしていきます。

 

 

1、SNS動画マーケティングの主流は有料動画広告:75%が動画広告を実施

実際に中小企業で動画マーケティングを担当する人たちに、どのような方法でSNSを活用しているか質問しました。最も多かった回答は、有料でSNSの効果を最大化する「動画広告」(75%) で、その次には「オーガニック動画コンテンツ」の投稿 (65%) でした。

 


Q.「貴社は動画配信の際に、SNSプラットフォームをどのように活用していますか?」

注)複数回答のため、合計は100%にならない

・動画広告の実施(75%)

・オーガニック動画コンテンツの投稿(65%)

・コンテンツトレンドの把握と利用(52%)

・競合の調査(51%)

・顧客への連絡やカスタマーサポート(49%)

・その他(2%)

 

 

2、TikTokでオーガニック動画投稿を行うマーケティング担当者の68%が
「非常に価値がある」と回答

日本の動画マーケティングでは、主に5つの主要SNS(Facebook、Instagram、TikTok、Twitter、YouTube)が使われていますが、マーケティング担当者はどのSNSをより効果があると感じているのでしょうか。

 


Q.「あなたは、貴社にとってオーガニック動画コンテンツにはどのくらいの価値があると思いますか?各プラットフォームについてお答えください」

注)アンケート対象者のうち、SNSプラットフォームでオーガニック動画コンテンツを投稿していると回答した人を対象に質問

 

Facebook

・非常に価値がある(31%)

・ある程度価値がある(57%)

・あまり価値がない(8%)

・全く価値がない(3%)

Instagram

・非常に価値がある(50%)

・ある程度価値がある(44%)

・あまり価値がない(6%)

・全く価値がない(0%)

TikTok

・非常に価値がある(68%)

・ある程度価値がある(23%)

・あまり価値がない(8%)

・全く価値がない(1%)

Twitter

・非常に価値がある(47%)

・ある程度価値がある(46%)

・あまり価値がない(8%)

・全く価値がない(0%)

Youtube

・非常に価値がある(54%)

・ある程度価値がある(39%)

・あまり価値がない(6%)

・全く価値がない(1%)

 

オーガニック動画投稿において、マーケティング担当者で「非常に価値がある」と答えた人が一番多かったのはTikTokとなりました。またどのSNSに対しても、何かしらの価値を感じている回答が9割程度を占めており、これら主要SNS上でのオーガニック動画投稿への期待がうかがえます。

 

 

3、SNS動画広告で最もアップされるのは「宣伝動画」、65%が自社で採用

有料の動画広告をマーケティングに取り入れる際、どのような内容の動画を作成するかは企業やブランドのイメージを左右する重要な質問です。

本調査の回答者の間では、宣伝動画やイベント動画が最も使用されている動画広告の種類でトップに上がりました。

 


Q.「貴社はSNS広告用にどのような動画を配信していますか?」

注)アンケート対象者のうち、SNSプラットフォームで動画広告を実施していると回答した人を対象に質問。複数回答のため、合計は100%にならない。回答数の多かった上位5項目のみを抜粋して掲載。

・宣伝動画(65%)

・イベント動画(63%)

・解説動画(58%)

・人気のハッシュタグを取り入れた動画(46%)

・ハウツー動画(45%)

 

 

4、7割が広告のターゲティングオプション
「興味関心と行動ターゲティング」が効果的と回答

SNS動画広告において、配信するコンテンツを正しいターゲット層に届けることはとても重要です。ターゲティング方法には多くの種類が存在しますが、過去のWeb閲覧履歴や検索キーワードなどから、自社製品に興味ありそうなユーザーに広告が表示される「興味関心と行動ターゲティング」が効果的だと考える回答者が70%と高いことが明らかになりました。

 

この回答の後には、既存の顧客と同じ特性や興味を持つユーザーをターゲットにする「類似オーディエンス、カスタムオーディエンス」や、性別や年齢、居住地、言語などの基本的な属性に基づいてユーザーをセグメント化する「デモグラフィック」が続きました。

 

 

5、60%がここ1年のSNS動画広告の投資収益率はプラスだったと回答

SNS動画マーケティングが業界内で広く使われるようになっていることはすでに明らかになりましたが、実際に期待通りの成果をもたらしているのでしょうか。

SNS動画広告を実施する回答者に、ここ1年の投資収益率(ROI)について質問しました。

 


Q.「過去12ヶ月で、SNS動画広告による投資収益率(ROI)はプラスになりましたか?マイナスになりましたか?」

注)アンケート対象者のうち、SNSプラットフォームで動画広告を実施していると回答した人を対象に質問

・ROIがプラスになった(60%)

・ROIがマイナスになった(7%)

・わからない/ROIを測定していない(33%)

 

60%がSNS動画広告への投資が利益をもたらしたと回答しており、その重要性を裏付ける結果となりました。その一方で、ROIを測定していないと回答した人が33%いたことも注目すべき結果です。一部の企業ではマーケティングの成果評価が十分に行われていない、あるいは適切な測定ツールを持っていないことを示唆しています。

さらに、プラスのROIを達成した企業のうち、70%が1年以内にその成果を出したことが明らかになりました。一方、2年以上の期間を要した企業も一定数 (6%) 存在します。

 

 

まとめ

SNS動画マーケティングには大きく分けてオーガニック動画配信と有料動画広告があり、今回の調査では実際に担当するマーケターがこれらをどう活用しているのかを見ていきました。

どちらも正しいマーケティング戦略を練ることで高い効果を見込めると言えますが、戦略の方向性を正しく定めるため、測定ツールなどを活用し、成果を数字で追跡することが重要です。また、実際のユーザーとのコミュニケーションを常に一番に考えることが長期的な成功の鍵となります。

 

♦︎2023年6月実施、SNS動画マーケティングの実態調査調査シリーズ

(第1弾)マーケターに聞く!SNS動画マーケティングの実態調査 ①:

https://www.capterra.jp/blog/4137/video-marketing-sns

(第2弾)オーガニック動画 vs 動画広告:その効果とトレンド:

https://www.capterra.jp/blog/4155/social-video-marketing-organic-advertising

 

本記事シリーズは、キャプテラが行った「SNS動画マーケティングの実態調査」の結果をまとめたものです。調査は2023年6月9日から10日までの間に実施され、全国の企業でマーケティング戦略を担当する200名から有効な回答を得ました。以下の条件を満たす方を対象としました。

・日本に居住していること

・企業のマーケティング・広告部門、または経営陣に所属していること

・広告、デジタルマーケティング、またはコンテンツ作成のいずれかの業務を担当していること

・所属する会社が動画コンテンツの制作に取り組んでいること

・主要なSNSプラットフォームでコンテンツの投稿や動画広告の実施を行っていること

 

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【この件に関するお問い合わせ先】 

キャプテラ広報:gdmjapanmarketing@Gartner.com

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