建築物の脱炭素へ向けたシンポジウム「グリーンビルディング革命～地球沸騰時代のビジネスチャンス～」開催

グリーンビルディングに関するグローバルな環境認証LEED・WELLについての祭典

GBJ

2023/10/16 15:00

2023/10/16

一般社団法人グリーンビルディングジャパン

国内外のグリーンビルディングの最新情報を発信【11月16日開催】

年々激化する気候変動に関わらず、国内建築物での持続可能な地球環境への変革はまだ道半ばである。

一般社団法人グリーンビルディングジャパン（以下GBJ）は、2013年にサステイナブル（持続可能）な建物環境や地域コミュニティ環境の日本での推進のために設立され、

グリーンビルディング認証のグローバル基準である「LEED認証*1」の運営を行うUSGBC(米国グリーンビルディング協会 ) との日本の協議窓口として活動を開始した。

さらに近年では、人の健康とウェルネスを評価する「WELL認証*2」などについても普及、推進を行っている。

　日常の活動としては、日本でLEED認証に取り組む際のハードルを軽減するための活動やグリーンビルディングに関するシンポジウムやセミナーの開催などを通じて、日本におけるLEED、WELLの普及、推進に大きく貢献しており、本シンポジウムは国内外の最新情報の発信の場として毎年開催されている。

GBJは今年で設立10年の節目を迎えている。建築物の脱炭素化への対応は今や喫緊の課題であり、

地球沸騰の時代の今、グリーンビルディングへコミットすることは、単に地球のためのみならず、

企業の持続性を証明すると同時に様々なステークホルダーにとってのビジネスチャンスになると言えるだろう。

本シンポジウムでは、グリーンビルディングの基本情報を発信するとともにその裾野をさらに拡大するために、多角的な視点と異なる切り口を持つ様々な分野の専門家を迎え、今何ができるか議論する催しとなる。

　基調講演にはNHK環境キャンペーンの責任者を務め、気候変動をテーマに日本が抱える環境課題に警鐘を鳴らす堅達京子氏（株式会社NHKエンタープライズ　エグゼクティブ・プロデューサー）を迎え

「脱炭素革命への挑戦　グリーンなまちづくりのために今できること」というテーマで講演いただく。

　その他、国内のグリーンビルディング拡大に積極的に取り組む先進的な不動産投資会社、建設会社、設計事務所が進めている、挑戦的なグリーンビルディングへの取組みを紹介するセッションや、

これからの日本の未来を担う現役大学生・大学院生が発信する「地球沸騰時代に対するユースの意識と描く未来」といった若者のリアルな意見や企業に求める自分たちの未来を発信するプログラムなど、

様々なステークホルダーによる日本国内のグリーンビルディングを取り巻く実情を知るバラエティーに富んだプログラムが予定されている。

*１　LEED認証（Leadership in Energy and Environmental Design）USGBC（米国グリーンビルディング協会）が開発・運用する「ビルト・エンバイロメント（建築や都市の環境）の環境性能評価システム」

*２　WELL認証（WELL Building Standard®）　IWBI（国際ウェルビルディング協会）によって創設された｢健康とウェルビーイングに焦点を合わせた建築や街区の環境の性能評価システム｣

グリーンビルディング認証とは

グリーンビルディングとは、将来世代にわたって持続可能な環境と生活の質(Quality of Life)の向上の実現に寄与することを目指し、立地選定から設計、建設、運用、保守、改修、解体といったライフサイクル全体を通じて資源効率が高く環境的および社会的な責任を踏まえた、健康で豊かなビルト・エンバイロメント（建築や地域コミュニティ）とそれを構築し運用する取り組みであり、このビルト・エンバイロメントの対象には、テナント空間、単体の建物から、街区や都市、インフラストラクチュアが含まれる。

踏まえるべき責任には、省エネルギーやCO2排出削減といった気候変動対策、資源の効率利用や循環、生態系保全といった従来からの課題に加え、ウェルビーイング、レジリエンスや社会的公平・社会的包摂も包括されるなど、グリーンビルディングの概念は拡大しており、サステナブル・ビルディング、サステナブル・ビルト・エンバイロメントとも呼ばれている。そして、環境や使用する人々の健康にとって適正な機能を備えたビルであることを証明する第三者認証制度としてLEED*1やWELL*2などが国際的に普及している。

（出典：GBJHPよりグリーンビルディングとは）