「東京芸術祭 2023」閉幕のお知らせ

全19プログラム+関連プログラムを実施し約46,725名を動員!

東京芸術祭

2023年10月30日

 

野外劇 SPAC-静岡県舞台芸術センター 『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』撮影:御堂義乘

 

東京芸術祭実行委員会は、9月1日(金)から約2ヶ月にわたり開催していた「東京芸術祭 2023」が10月29日(日)をもって無事閉幕したことをお知らせします。8年目となった今回は「世界を反転させて陽気になる方法」をキャッチコピーとして全19プログラムと関連イベントを実施し、オンラインプログラムの視聴者数20,562*1を含む、約46,725名の来場・参加者数となりました*2

 

東京駅を借景とした今回限りのバージョンでの野外劇 SPAC-静岡県舞台芸術センター『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』では道ゆく人々も足を止めて観覧し、都市型の総合芸術祭をめざす「東京芸術祭 2023」のハイライトにふさわしい祝祭劇を繰り広げました。また豊島区池袋エリアを中心に、伝説の演劇集団・太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)の22年ぶり2度めの来日公演『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』をはじめ、木ノ下歌舞伎やロロ等による国内外で注目を集める演劇やダンス作品を上演したほか、まちなかを舞台に繰り広げるアートプログラム、オンライン/オフラインを併用した国際的な人材育成プログラムといった幅広い事業を実施しました。

 

東京芸術祭は、今後も東京の文化の魅力をわかりやすく見せると同時に東京における芸術文化の創造力を高めることを目指し、社会課題の解決や人づくり、都市づくり、そしてグローバル化への対応を視野に入れ、事業を展開していきます。引き続きのご支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

*1 オンライン視聴数はビデオ会議ツールZoomの参加者数と公式YouTube上に公開した動画の視聴者数・アーカイブ再生数の合算

*2 本公表数値は、2023年10月29日(日)23時59分時点における暫定数値

 

各プログラムについての情報は東京芸術祭 2023 特設サイトをご覧ください→ https://tokyo-festival.jp/2023

 

コメント

 東京芸術祭2023が、幕を下ろしました。

 

 見に来てくれた皆様、まことにありがとうございました。

 

 スタッフ・キャストの皆さん、まことにお疲れ様でした!

 

 これで、東京芸術祭総合ディレクターとしての僕の任期も幕を閉じます。この6年間で、パフォーミングアーツをつくる人々の置かれた状況はずいぶん変わったと感じます。かつては、「作品をつくりたい人がいる」「作品を見たい人がいる」という前提の上で、しかしそこにある問題、クリエイティビティの停滞や観客の縮小、創作現場での抑圧や理不尽が喫緊の課題でした。それらはいわば、パフォーミングアーツというジャンルの「内部」の問題でした。むろんそれらが重要であることは変わりませんが、いまは「外部」との関係がせり上がり、それを考えずにパフォーミングアーツに関わることが難しくなりました。つまり、「今の世界にとってパフォーミングアーツは必要なのか」という問いを立てないではいられない状況になったということです。

 

 が、考えてみると、このような状況は初めてのことではありません。ナチスによる占領下で育ったアリアーヌ・ムヌーシュキンさん(太陽劇団)が、「美は人々に和をもたらすでしょうか?」という僕の問いに「美は問題を解決することはできないが、人々を落ち着かせることはできる」と答えた言葉が印象に残っています。そしてまた、東京芸術祭ファームにアジア各国から集った若いアーティストたちの社会との向き合い方にも、ポジティブなパワーが満ちていました。

 

 こうした局面で、僕自身がなし得たことは僅かでしたが、東京芸術祭という場の貴重さはいっそう高まっていると感じます。ぜひこの先も、多くの方がこの場に力を貸してくださることを願ってやみません。

 

 そして改めて、今年、困難な条件の中で尽力してくださった皆様に心より感謝いたします。どうもありがとうございました。

 

 

東京芸術祭総合ディレクター

宮城 聰

東京芸術祭 2023 プログラム

野外劇 SPAC-静岡県舞台芸術センター 『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』撮影:御堂義乘

芸劇オータムセレクション 太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』撮影:後藤敦司

 

芸劇オータムセレクション 東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』撮影:細野晋司

ロロ『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)』撮影:阿部章仁

『くらしチャレンジクラブ 』撮影:金川晋吾(9月2日(土)グリーン大通り)

『とおくのアンサンブル』撮影:冨田了平

「東京芸術祭ひろば」 写真:古田七海

 

『EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo 〜時を越える舞台映像の世界〜』撮影:サギサカユウマ

 

『アトカル・マジカル学園 アートサポート児童館』

『アトカル・マジカル学園 かぞくアートクラブ』

パフォーマンス展望室 撮影:冨田了平

東京芸術祭×愛知県芸術劇場× Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 in Tokyo (C)Yulia Skogoreva

『マライの虎』(テアター・エカマトラ/2018)を巡るトーク 撮影:鈴木渉

 

 

 

 

東京芸術祭ファーム

東京芸術祭 2023 ファーム ラボ『公開レクチャー』

東京芸術祭2023 ファーム ラボ 『Asian Performing Arts Camp In-Tokyo Sharing Session』撮影:松本和幸

ラボ

- 制作アシスタント

- アートトランスレーターアシスタント

- ファーム編集室アシスタントライター

 

 

東京芸術祭2023 ファーム スクール「学生トークサロン」

 

東京芸術祭とは

東京芸術祭は、東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指した都市型の総合芸術祭で、2016年から豊島区池袋エリアを中心に開催しています。

 

開催概要

名称:東京芸術祭 2023

会期:2023(令和5)年9月1日(金)〜10月29日(日)

会場:東京芸術劇場、ロサ会館、メトロポリタンプラザビル自由通路、東京都豊島区池袋周辺エリアほか

主催:東京芸術祭実行委員会[公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都]

協賛:アサヒグループジャパン株式会社

協力:豊島区、西武鉄道株式会社、東武鉄道株式会社、池袋西口商店街連合会、co-ba ikebukuro、NPO法人ゼファー池袋まちづくり、NPO法人テラコヤ、立教大学、合同会社ルネサンス・ジャパン

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

野外劇 SPAC-静岡県舞台芸術センター 『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』撮影:御堂義乘

『くらしチャレンジクラブ 』撮影:金川晋吾(9月2日(土)グリーン大通り)

東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』撮影:細野晋司

ロロ『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)』撮影:阿部章仁

『とおくのアンサンブル』撮影:冨田了平

「東京芸術祭ひろば」 写真:古田七海

『EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo』撮影:サギサカユウマ

『アトカル・マジカル学園 アートサポート児童館』

太陽劇団『金夢島 L’ÎLE D’OR KANEMU-JIMA』撮影:後藤敦司

『アトカル・マジカル学園 かぞくアートクラブ』

「パフォーミングアーツ・セレクション 2023」 (C)Yulia Skogoreva

東京芸術祭2023 ファーム ラボ 『Asian Performing Arts Camp In-Tokyo Sharing Session』撮影:松本和幸

東京芸術祭 2023 ファーム ラボ『公開レクチャー』

『マライの虎』(テアター・エカマトラ/2018)を巡るトーク 撮影:鈴木渉

東京芸術祭2023 ファーム スクール「学生トークサロン」

パフォーマンス展望室 撮影:冨田了平

このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。

プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。

プレスリリース受信に関するご案内

このプレスリリースを配信した企業・団体

  • 名称 東京芸術祭実行委員会
  • 所在地 東京都
  • 業種 芸術・エンタテイメント
  • URL https://tokyo-festival.jp
  • ※購読している企業の確認や削除はWebプッシュ通知設定画面で行なってください
  • SNSでも最新のプレスリリース情報をいち早く配信中