大学院生が「藤村(とうそん)記念堂」20分の1模型を製作。谷口吉郎・吉生記念  金沢建築館で展示中

谷口吉郎のコンセプトや建物が醸し出す精神性も伝わる迫力。2024年6月2日(日)まで

金沢工業大学

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(石川県金沢市寺町5丁目1-18)で2023年12月10日(日)から開催されている第8回企画展「谷口吉郎とみんながつくった建築-藤村記念堂と徳田秋聲文学碑、そして博物館明治村-」に、金沢工業大学大学院建築学専攻1年の5名(越智 恒成 さん、笹木 莉菜さん、松本 浩輔さん、針生 智也さん、藤本 彩さん)(指導教員 竹内申一教授)が製作した藤村記念堂の20分の1模型が展示されています。

 

藤村記念堂は、文豪 島崎藤村の生家跡に建てられた藤村記念館(岐阜県中津川市馬籠)内にあります。藤村の生家は1895年の大火で焼失しましたが、1947年に「この地に地元出身の文豪を記念するものをつくろう」と考えた地元住民の勤労奉仕により建てられたのが藤村記念堂です。設計は金沢出身の建築家・谷口吉郎が手掛けました。

 

学生達は模型製作にあたって現地に赴き、建物をはじめ旧中山道や植栽などを詳細に調査しました。調査に基づいて幾度となく試作を繰り返して模型表現を研究し、約3か月にわたる製作期間を経て模型が完成しました。建具や屋根瓦は、金沢工業大学扇が丘キャンパス内にある夢考房のレーザーカッターや3Dプリンターで製作され、とても繊細でリアルに表現されています。

完成した模型は、実際の建物の雰囲気を理解するだけでなく、そのコンセプトや建物が醸し出す精神性までも感じ取ることが出来る迫力あるものとなっています。

展覧会の期間は2024年6月2日(日)までです。

是非ご覧ください。

 

 模型を作製した学生のみなさん

 

 

展覧会場の様子。手前が藤村記念堂の模型。

 

藤村記念堂模型の正面から

 

アプローチ部分詳細。石畳の素材感など詳細に再現されている

 

現地調査の様子

 

【本展覧会の概要】

谷口吉郎は、モダニズムの国際的な潮流に身を置きながら、常に自らの姿勢を冷静に思索し続けた建築家である一方で、一般の人々と輪になって、熱い想いを抱きながらの建築活動も展開していました。本展ではその代表的な例である「藤村記念堂」(1947 年)、「徳田秋聲文学碑」(1947 年)および「博物館明治村」(1965 年)の 3 つのプロジェクトを取りあげます。「藤村記念堂」と「徳田秋聲文学碑」は、終戦直後の疲弊と困窮の時期に、郷土の文学者を顕彰しようと、馬籠・金沢それぞれ住民が発起し、やがて多くの賛同を集め実現化に向かいました。設計を依頼された谷口は、それぞれの活動に寄り添いながら、深い見識に裏打ちされた空間と形態を提案しました。 一方「博物館明治村」は、明治建築の安易な破壊を危惧した谷口自らが発心し、友人、知人からの全面的な協力を得て開村に漕ぎつけました。高度経済成長期の只中に、民間企業が支援したこのプロジェクトは、世間に驚きをもって受け止められ、その後の明治 建築の保存に大きな影響を与えました。 建築写真や図面、模型の他、当時の様子を記録した貴重な古写真や関係者の証言などを通して、時代を乗り越えてプロジェクトを成し遂げた人々の熱い想いをご紹介します。

(谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館プレスリリースより

https://kanazawa-museum.jp/architecture/exhibition/img/kikakuten08_press.pdf

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

1・展覧会場の様子。手前が藤村記念堂の模型。

2・藤村記念堂模型の正面から

3・アプローチ部分詳細。石畳の素材感など詳細に再現されている。

4・現地調査の様子

5・展覧会会場で模型をバックに撮影

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