能登半島地震で大規模火災に見舞われた小西庄五郎漆器店の再起への誓い

クラウドファンディングで再建への決意表明

                         2024年2月28日

                      株式会社小西庄五郎漆器店

 

能登半島地震で大規模火災に見舞われた 小西庄五郎漆器店の再起への誓い

~クラウドファンディングで再建への決意表明〜

輪島朝市通りで250年前より店を構える「小西庄五郎漆器店」(所在地:石川県輪島市、9代目小西弘剛 妻 小西紋野)は能登半島地震による火災で壊滅的な被害を受けました。しかしながら、着実に再起に向けた取り組みを始め、2月29日にREADYFORでクラウドファンディングを実施予定です。

 

【小西庄五郎漆器店】

明和〜安永年中(176〜1781)創業の小西庄五郎漆器店は、輪島塗の製造販売を朝市通りで代々営んでいます。輪島塗は、120以上の工程で複数の職人が分業で携わります。当店は塗師屋(ぬしや)といい、各職人をまとめて製品を完成させるいわゆるプロデューサーです。椀講と呼ばれる今で言うクレジット販売のような購入方法は、2代目小西庄五郎によるもので、これがきっかけで輪島塗は全国に広まりました。昔は船で漆器を運び、現在も関西の料亭や朝市で幅広く販売しています。

 

今回の震災による火災では、店舗、自宅、倉庫、土蔵、仕事場、営業車など、敷地内は全焼しました。店舗1階にあった、食器等の日用品から茶道具等の美術品、土蔵に保管していた祖父の代から受け継いできた大量の塗り物、漆、作業場にあった輪島塗の工程に欠かせない各種の道具、漆を乾かす塗師風呂、自宅にあったお客様情報や売上台帳などの事務書類も焼失しました。

 

当店が火災に見舞われる瞬間火災後の店舗火災後の店舗1階

 

火災を免れた奇跡のお椀と古文書

店舗1階は焼失しましたが、2〜4階は防火扉によって奇跡的に火災を免れました。火災を免れたものの一つは、小西家が江戸期から何代にもわたって、作り受け継いできたお椀です。これまで沢山の料理人様から、季節やテーマに合わせてオーダーメイド でお作りした見本のお椀です。

もう一つは、当家に残された、江戸時代からの塗師屋としての歩みが記された古文書や、サンフランシスコ万国博覧会(1915年)で入賞した時の作品やメダルをはじめとする歴史的資料です。これらは、当店にとってだけでなく、輪島塗のために残すべき資料であると考え、再起し未来へ伝えていく所存です。

 

▼神奈川大学日本常民文化研究所所員 神奈川大学国際日本学部准教授

関口博巨  様 クラウドファンディング応援メッセージより抜粋

小西庄五郎漆器店の復興支援は、貴重な古文書を後世に伝えていく手助けをすることでもあるのです。輪島塗の歴史を物語る古文書はあまり多く遺されていません。小西家の古文書は、輪島市民にとっても奥能登の歴史とそこに暮らした人々の営みを物語る大切な文化遺産といえるのです。

火災を免れた煤だらけのお椀1915年サンフランシスコ万国博覧会に出品した際のメダル

 

2/29よりR E A D Y F O Rでクラウドファンディング実施

私たちは復興に向けて歩み続け、工房と店舗を再建し、関わってくださる職人の皆さんのお仕事を安定的に継続していくことを目指します。

リターン品として、しっかりとした輪島塗を新たに制作することで、材料や道具を揃え、職人の皆さんと共に働く環境を1日も早く取り戻したい。長い歴史によってつちかった上質な輪島塗を皆様にお届けしたい。それが私達の願いです。

資金は職人さんの道具・材料や漆器製造に関わる運営費に充てさせていただきます。販売代金は、小西庄五郎漆器店の工房や店舗の再建、設備や道具等の購入に使用させていただきます。

クラウドファンディングプロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/wajiima-asaichi-konishi

 

●小西弘剛略歴

大学卒業後に実家へ帰ってから、4年間、職人に習い輪島塗の下地を習う。

●小西紋野略歴

蒔絵作家で、石川県立輪島漆芸技術研修所や蒔絵職人のもとで9年間修行を積み、蒔絵の受注や作品づくりを行う。https://ayano-konishi.com/

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

当店が火災に見舞われる瞬間

火災後の店舗

火災後の店舗1階

火災を免れた煤だらけのお椀

1915年の万博に出品した際のメダル

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