SNS用のマンガ・アニメ風動画を作成できるマーケティングツール「MAFA®(Manga Anime For All®)」を開発

―ゲッティイメージズの生成AIによる、権利クリアな背景作成も可能に―

電通

2024年3月19日

株式会社 電 通

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:佐野 傑)は、企業がSNSなどのマーケティング活動で使用するマンガ・アニメ風の動画を、PC上にインストールするアプリケーションで簡単に作成できる「MAFA®(マーファ: Manga Anime For All®)」を開発しました。「MAFA®」は、世界有数のビジュアルコンテンツクリエイターおよびマーケットプレイスであるGetty Images(本社:米国・シアトル)の日本法人、ゲッティイメージズ ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「ゲッティイメージズ」)が提供する「生成AI by Getty Images」※1を搭載した国内初のマーケティングツールであり、動画の背景を生成AIで作成できるようになります。当面は当社が顧客企業向けのサービスに本ツールを活用して、スピーディで柔軟なコミュニケーション展開を支援していきます。2024年内はPoC価格でのトライアル企業も募集(先着10社)。2025年以降は、企業や一般の方にも使っていただけるサービスとして、公開・提供していく予定です。

 

<機能紹介動画:動画編集経験の少ない方が「MAFA®」を使用して作成>

 

動画URL:https://youtu.be/XqygqPkBfLg

 

 企業のマーケティング活動においては、テレビCMや長編動画のように、ブランドイメージ醸成のために時間とコストをかけて制作する「品質重視コンテンツ」と、SNS投稿やバナー広告のように、タイムリーかつコンスタントに発信することで生活者との接点・絆作りをするための「頻度重視コンテンツ」の双方が必要です。2018年に複数の有力アニメスタジオと連携し立ち上げた「電通ジャパニメーションスタジオ」※2では、前者のような高品質アニメ制作を推進する一方、近年ますますニーズが高まっている「頻度重視コンテンツ」を、できるだけ時間・労力・コストを抑えながら、より魅力的かつ大量に制作・発信できるようにすることが課題でした。

 「MAFA®」は、誰でも簡単に、SNSやバナー広告で活用可能なマンガ・アニメ風の動画を作成できるツールです。まずは人気の漫画家やイラストレーターとともに、企業やブランドに合致した魅力的なキャラクターを開発します(既存のキャラクターの活用も可能)。そのキャラクターを3DCG化して、「MAFA®」に取り込むと、モーション、吹き出し、背景などが選択でき、メッセージを入力するだけで、誰でも簡単にオリジナルのマンガ素材・アニメ素材を作ることができます。
 また、背景は、ゲッティイメージズのライセンス取得済の膨大なクリエイティブライブラリ(独占プレミアムコンテンツを含む)のみを学習し、NVIDIA Picasso※3を活用して構築されたAIが画像を自動生成してくれる「生成AI by Getty Images」と連携しており、クオリティが高く、安全に商用利用が可能な画像を作成することができます。※4

<「MAFA®」のサンプル画面>

 

 

 マンガやアニメは、文章のみの発信よりも注目を集めやすく、伝えたいことがより伝わりやすくなる非常に優れたコミュニケーション手段の一つです。「MAFA®」は、マンガやアニメの制作過程をすべてシステムで完結するのではなく、イラストレーターやクリエイターなど「人」の持つ力と「技術」の掛け合わせによって、その可能性を拡張していくことを目指しています。新たにキャラクターを作成してマンガやアニメを発信していくことはもちろん、すでにキャラクターを持っている企業や団体の発信においても、「MAFA®」を活用することで、スピーディかつ低コストで、魅力的なコンテンツを制作することが可能になります。また、企業1社が「MAFA®」を使用するごとに、社会貢献活動を行うNPO1社が無料で「MAFA®」を活用できるような取り組みも実施し、マンガ・アニメの裾野拡大に貢献していきます。

 

 事前に、当社社員を対象にした実証実験で瞳孔反応測定を行ったところ、「MAFA®」でのキャラクター選びやコメント入力、全体のストーリー構成、完成形の確認時などに特に注目度・興味度が上昇し、楽しみながら利用できるツールであることが、測定結果からも確認できました。将来的には、老若男女誰もが、マンガやアニメを手軽に作り、楽しんで発信することができる世界を目指します。

 

 なお、本スキームは、国内電通グループ各社(株式会社電通総研、株式会社電通クリエーティブX、株式会社電通クリエーティブフォース、株式会社電通デジタル、株式会社電通プロモーションプラス、株式会社電通プロモーションエグゼ、株式会社電通マクロミルインサイト)との協業によって開発・実施しています。

 当社はこれからも、コンテンツパワーの拡張を通じて、顧客企業のマーケティング活動の高度化や、生活者の体験価値の向上に貢献していきます。

 


 

※1 「生成AI by Getty Images」は、ゲッティ イメージズの膨大なライセンス取得済のクリエイティブラ   イブラリ画像(独占プレミアムコンテンツを含む)のみを使用してトレーニングされています。コン トリビューターには、トレーニングセットにコントリビューターのコンテンツが含まれる場合、継続的に報酬が支払われます。詳細は「生成AI by Getty Images(https://www.gettyimages.com/ai/generation/about)をご確認ください。

※2 2018年設立。国内の有力アニメスタジオと連携し、企業・団体および商品・サービスのブランドの魅力を高めるオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する、電通グループ横断組織「Dentsu Japanimation Studio」(電通ジャパニメーションスタジオ)。アニメーション活用によるソリューションを体系化することで、国内外の企業・団体が抱えるブランディングなどのマーケティング課題に対応。

※3 ビジュアルデザイン用生成AIモデルのファウンドリ(開発者向けプラットフォーム)。「生成AI by Getty Images」は、その一部である最先端のEdifyモデルアーキテクチャでトレーニングされています。

※4 電通は、AIの活用に関するガイドラインの策定や全社的な社内研修を実施するなど、「責任あるAI」を目指した取り組みを強化しています。

 

以上

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