ダイヤモンド表面の個々の原子の可視化に成功
ダイヤモンドデバイスを原子レベルで分析する道が開ける
発表のポイント
◆ 究極のパワー半導体として期待されるダイヤモンド表面の個々の原子の可視化に成功し、可視化されるしくみを明らかにしました。
◆ ダイヤモンドの薄膜成長やデバイス性能に関わる原子レベルの欠陥が観察されました。
◆ ダイヤモンド薄膜の成長機構の解明や、ダイヤモンドデバイスの性能向上に大きく貢献することが期待できます。
概要
東京大学大学院新領域創成科学研究科の杉本宜昭教授らの研究グループは、東京大学物性研究所の尾崎泰助教授らの研究グループと産業技術総合研究所(以下、産総研)先進パワーエレクトロニクス研究センターの小倉政彦主任研究員らの研究グループと共同で、ダイヤモンド表面を原子レベルで観察する技術を開発しました。
ダイヤモンドは究極の半導体として、パワーデバイスや量子デバイスの材料として注目されています。デバイスの製作過程において、微細加工技術で作製される微小なデバイスであるほど、原子レベルの欠陥がデバイス性能へ及ぼす影響が無視できなくなります。デバイスの性能を向上させるためには、ダイヤモンド表面を原子スケールで評価することが必要です。
本研究グループは、原子間力顕微鏡を用いることでダイヤモンド表面の個々の炭素原子の可視化に世界で初めて成功しました。本手法によって原子スケールのダイヤモンドの分析への道が開けたため、今後ダイヤモンド薄膜の成長機構の解明や、ダイヤモンドデバイスの性能向上に大きく貢献することが期待できます。
プレスリリースの詳細はこちら
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2025/pr20250108_2/pr20250108_2.html
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体

- 名称 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 所在地 茨城県
- 業種 政府・官公庁
- URL https://www.aist.go.jp/
過去に配信したプレスリリース
大地震の震源付近における断層の破壊のはじまり
5/12 14:00
血糖値測定用の電極を開発
5/12 14:00
実際の海・湖で海洋生分解性プラスチックは「分解」にどれだけ時間がかかるのか?
5/12 10:00
御嶽山の噴火から10年間の研究の蓄積と進展をまとめた地質図の刊行
4/30 14:00
埼玉県主要都市部の地下の軟弱層の分布を3次元で可視化
4/24 16:00
産総研 第7回RD20国際会議 9月29日からつくば市にて開催
4/23 11:21
唾液でわかる睡眠不良
4/21 18:00
新物質を見つけるための地図を機械学習で開発して公開
4/15 14:00
土壌中でのナノプラスチックの土粒子への吸着性を評価
4/7 14:00
岩手県北上山地の詳細な地質を明らかにした地質図が刊行
4/4 14:00
大井川下流域における地下水の地図を公開
3/28 14:00
信頼できる人工知能(AI)開発に向けて
3/27 14:00