2025年大阪・関西万博:ピエモンテ州のユネスコ世界遺産がイタリアパビリオンの主役に
2025年大阪・関西万博:ピエモンテ州のユネスコ世界遺産がイタリアパビリオンの主役に
*同州は万博で歴史、自然、イノベーションを紹介
【大阪2025年9月30日ANSA=共同通信JBN】2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンの主役として、ピエモンテ州を特集するウイーク(1週間)は、そのさまざまな見所の中で、ユネスコの世界遺産に登録されている同州の文化遺産と風景を中心に据えました。
同州は「Piedmont shares its story at Expo Osaka: a Heritage of Humanity – a journey across the UNESCO sites(ピエモンテ州は大阪・関西万博でそのストーリーを分かち合う:人類の遺産―ユネスコ世界遺産にまたがるジャーニー)」と題するイベントにより、日本の来場者の皆さまに、その歴史、自然、それにイノベーションへの知見を提供しました。
この場では、ピエモンテ州の文化・機会均等・青少年政策担当評議員のマリナ・キアレッリ(Marina Chiarelli)氏が回想したように、16のユネスコ世界遺産を誇る同州の多様性にハイライトが当てられました。
キアレッリ氏は「私たちはピエモンテ州の文化財に焦点を当てました。それはランゲ、ロエロ、それにモンフェッラートのブドウ栽培の風景からトリュフハンティングまで、ヴィア・フランチジェナ(Via Francigena)からサヴォイア王家の王宮群(Royal Residences of the House of Savoy)までに至り、サクリ・モンティ(Sacri Monti)(聖なる山々)、湖やスティルト、(国立)映画博物館((National) Museum of Cinema)も忘れることができません。それは根源と未来、アイデンティティーとイノベーションとを結び付ける物語です」と説明しました。
コンソーシアムのディレクター、キアラ・テオラート(Chiara Teolato)氏がプレゼンテーションしたサヴォイア王家の王宮群には大きな注目が寄せられました。
テオラート氏は「万博は、ピエモンテ州のストーリーを語り、様々な体験を提供している16の王宮群のシステムを宣伝する特別な機会です」と説明し、さらに「これらの遺産は時に、あまり知られていません」が、「私たちの州の観光を盛り上げ、アピールする」ことができます、と指摘しました。
同州の声はまた、ランゲ、ロエロ、モンフェッラートのワイン栽培風景の遺産協会の会長であるジョヴァンナ・クアリア(Giovanna Quaglia)氏とともに、万博会場にリモートで届けられました。
同氏は「私たちはユネスコに登録されて10周年になるのを祝いました。これは人類と自然の長年の関係を評価しています」と話しました。
クアリア氏は「私たちのブドウ園が何世代にもわたる営みについていかに語っているか、それが今日いかに、新たな世代に普遍的な遺産を引き継ぐ目的を持って、イノベーションやトレーニング、セーフガードに投資する運営計画の中心となっているか」について述べました。
モザイク画は、現地管理人のフィリッポ・ギージ(Filippo Ghisi)氏に委託されている、ユネスコによる「20世紀の産業都市」であるイヴレーアによって完結しています。
この都市は、タイプライターや機械式計算機、コンピューターなどを生産した、イタリアの歴史的ブランドの一つであるオリベッティによっても広く知られています。
ギージ氏は「ここは単なる工場ではありません。コミュニティーのアイディア、人々の発展に仕える作業のアイディアであり、ユネスコが2018年に認定した建造物であり価値なのです。私たちは今日、それが万博のテーマである『未来のビジョン』と合致していると感じています」と強調しました。
日本も文化の対話に加わりました。
崇城大学の関根浩子教授は、ピエモンテ州のサクリ・モンティ(聖なる山)の長い歴史や、反宗教改革の表現であり国民の信仰の象徴としての教会の一群やそのほかの建築上の特徴について回想しました。一方、静岡県富士山世界遺産センターの松島仁・学芸課長は、聖なる風景の普遍的な意味を強調し「東アジアにおいて、山は森羅万象を象徴しています。私たちは、サクリ・モンティに同じ精神を見出します。そこでは自然と高い精神性が結び付いています」と述べました。
このイベントにより、ピエモンテ州は大阪でその優越性と国際社会の結びつきを強め、いかにして文化遺産と風景が異なる文化の間での魅力、成長、対話の要素になり得るのかを示しました。
ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka
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