抗肥満作用を示すロジン由来化合物に関する研究成果のお知らせ

2025年11月10日

ハリマ化成グループ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長谷川吉弘、以下、当社)は、金城学院大学および北里大学との共同研究により、松から得られる「ロジン」由来の化合物に抗肥満作用が示唆されることを確認しました。現在、共同で特許出願を行っており、さらなるエビデンスの蓄積に向けた研究を継続しています。

 

近年、脂質の多い食事や運動不足といった生活習慣などの影響により、体内に余分な脂肪が蓄積されやすくなっています。肥満は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の発症と密接に関係しており、社会的にも大きな健康課題となっています。

日本肥満学会が公表する「肥満症診療ガイドライン2022」において「生活習慣改善(食事・運動・行動療法)で十分な効果が得られない場合に薬物療法を考慮する」との方針が示されたことで、抗肥満薬の需要が急速に拡大しています。近年では、肥満症に対する新薬の開発が進んでおり、日本での医薬品承認や保険適用も広がりつつあります。

 

当社は、これらの社会課題に応えるべく、ロジン由来化合物の生理活性に関する基礎的な知見の蓄積により、抗肥満作用を示す化合物を創出することに成功しました。本研究で得られた、再生可能な天然資源「松」から得られるロジンを原料とする化合物は、高脂肪食を用いた動物モデルにおいて体重減少作用が確認されており、今後、医薬品やサプリメント、機能性食品など幅広い分野での活用が期待されます。当社は、今後さらなるエビデンス構築を目指して金城学院大学および北里大学との産学連携を強化するとともに実用化に向けて長期的な検証と研究開発を進め、パートナーとなる製薬企業を募集してまいります。

 

また、2025年11月18日~20日開催「第42回メディシナルケミストリーシンポジウム」において、この共同研究の成果について発表を行う予定です。詳しくは、こちらをご覧ください。

 

当社は、長年の研究を通じて、ロジンの可能性を追求してきました。この研究過程から生まれた当開発品は、パインケミカルの選択肢をさらに広げるほか、2022年に策定した中期経営計画「NEW HARIMA 2026」に掲げる「事業基盤の強化と事業領域の拡充」および「新規事業・成長分野に向けた研究開発」の取り組みに合致するものです。引き続き、自然の恵みを活かし、生活に役立つ素材を作ることで、人々のくらしを支えていきます。



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