「冬の感染症実態調査」 生活者の約6割が感染症に「慣れ」を、約半数が感染症対策に「疲れ」を感じている

理由として「いつも何らかの感染症が流行っている」「次から次へと変異株が出てきている」などと回答

塩野義製薬

2026年1月14日

塩野義製薬株式会社

全国の20代以上男女1,200人に聞く、冬の感染症に関する調査結果

◆生活者の約6割(60.2%)が感染症に「慣れ」を感じ、約半数(49.1%)が感染症対策に「疲れ」を感じていると回答。その理由として「いつも何らかの感染症が流行っている」「次から次へと変異株が出てきている」などと回答。

◆ 生活者の7割以上(72.1%)が「社会全体として新型コロナに対する緊張感が薄れている」と回答。

◆この冬、約6割(58.7%)が新型コロナ感染への不安を感じると回答し、70代以上の不安度(65.5%)が高い。風邪の諸症状を感じたとき「医療機関を受診する」と約3割(30.3%)が回答。

◆65歳以上の半数(50.0%)は重症化リスクの認識なし。「重症化リスクが高い」と回答した人は65歳以上でおおよそ4人に1人(24.8%)、65歳以上の当事者では30.9%が回答。

◆調査監修:青木洋介先生 「特にご高齢の方や基礎疾患のある方は、早めに医療機関へご相談を」

◆調査監修:伊藤博道先生 「高齢者の新型コロナ感染後の死亡リスクは依然高く、若年層も後遺症により日常生活に支障を来す例も」

 

 

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、感染症のリーディングカンパニーとして各医療機関と協力し、治療薬にとどまらない予防・診断等を通じた感染症の脅威からの解放に貢献したいと考えております。このたび、冬の感染症に関する意識調査を行いました。主な結果を以下にお知らせいたします。本調査から得られた示唆を踏まえ、塩野義製薬は今後も社会に対する疾患啓発活動や、感染症対策のさらなる強化に努めてまいります。

 


「冬の感染症実態調査」調査概要 

●調査時期:2025年12月12日(金)〜12月14日(日)

●調査方法:インターネット調査 

●調査対象:20~89歳の男女1,200人  

●調査委託先:株式会社エクスクリエ/調査実施:株式会社クロス・マーケティング 

●調査監修:医療法人至誠会 なゆたの森病院 理事・病院長、国立大学法人佐賀大学 名誉教授 青木洋介先生/いとう王子神谷内科外科クリニック・院長 伊藤博道先生

※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

 

 詳細な調査結果は下記の通りです。

 

 2023年5月に新型コロナウイルスが「5類感染症」に移行して3度目の冬となる今、感染症に対する意識や対策について、20代以上男女1,200人を対象に調査を行いました。

 

生活者の約6割が感染症に「慣れ」を感じ、約半数は感染症対策に「疲れ」を感じている

 まず、感染症に対する意識を4段階(そう思う、ややそう思う、あまりそう思わない、そう思わない)で聞きました。感染症に「慣れ」を感じているかと聞くと、13.9%が「そう思う」、 46.3%が「ややそう思う」と答え、全体の60.2%が感染症に「慣れ」を感じると回答。感染症対策に「疲れ」を感じているかと聞くと、13.0%が「そう思う」、36.1%が「ややそう思う」と答え、全体の49.1%が「疲れ」を感じると回答しています。年代別に見ると、「慣れ」も「疲れ」も40代(慣れ67.0%、疲れ54.0%)が最も高くなっています[図1]。

 

[図1]

 

慣れ・疲れの理由は「いつも何らかの感染症が流行っている」「次から次へと変異株がでてきている」から

 感染症に「慣れ」を感じる、または感染症対策に「疲れ」を感じると答えた833人にその理由を聞くと、「いつも何らかの感染症が流行っているような気がするから」(33.6%)、「次から次へと変異株がでてきているから」(32.7%)、「いつも何らかの感染症を気にしなければならなくなっているから」(27.0%)、「新型コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、百日ぜきなどいろいろな感染症がでてきているから」(25.2%)が上位に挙げられたほか、おおよそ5人に1人は「感染症にかかることは普通のことだから(驚きはないから)」(21.5%)と回答しました[図2-1]。

 

[図2-1]

 

 年代別に見ると、感染症に「慣れ」を感じ、感染症対策に「疲れ」を最も感じている40代は、おおよそ4人に1人が「感染症にかかることは普通のことだから(驚きはないから)」(26.8%)と回答し、感染症は普通のことだからと「慣れ」、その対策に「疲れ」を感じると回答した人の割合が他の年代より高くなっています[図2-2]。

 

[図2-2]

 

新型コロナ感染に対し約半数(52.4%)が「驚きや心配はない」と回答

  全員に、周囲の人が新型コロナに感染しても、へぇ〜くらいの感覚で「驚きや心配はない」か、4段階(そう思う、ややそう思う、あまりそう思わない、そう思わない)で聞きました。すると、11.0%が「そう思う」、41.4%が「ややそう思う」と答え、全体の約半数(52.4%)が、新型コロナ感染に対し「驚きや心配はない」と回答しました[図3]。

 

[図3]

 

生活者の72.1%が、社会全体として新型コロナに対する「緊張感が薄れている」と回答

 感染症への「慣れ」や感染症対策に「疲れ」が見られる今の日本、社会全体として新型コロナに対する「緊張感が薄れている」と感じるか、4段階(そう思う、ややそう思う、あまりそう思わない、そう思わない)で聞くと、27.4%が「そう思う」、44.7%「ややそう思う」と答え、全体の72.1%が新型コロナに対する「緊張感が薄れている」と回答しています。

 年代別に見ると、70代以上は緊張感の薄れを感じると回答した人が85.5%と、最も多くなっています[図4]。

 

[図4]

 

今冬の感染症対策、「ソーシャルディスタンス」「屋内でのマスク着用」は約半数が「コロナ禍ほどやっていない」と回答、一方「外出時のマスク着用」「うがい」は4割以上が「コロナ禍と変わらずやっている」と回答

 この冬の感染症対策について、コロナ禍(2020〜2021年頃)と比較してどの程度行っているか聞きました。感染症対策全体としては半数が「コロナ禍ほどやっていない」(50.0%)と答えていますが、個別の対策では「ソーシャルディスタンス」が59.1%と約6割、「屋内でのマスクの着用」(51.0%)や「人混みや混雑をさける」(50.8%)も約半数の人が「コロナ禍ほどやっていない」と答えています。逆に「外出時のマスクの着用」や「うがい」は「コロナ禍と変わらずやっている」(外出時のマスク43.3%、うがい42.3%)と回答した人が若干多くなっています[図5]。

 

[図5]

 

今冬、約6割(58.7%)が「新型コロナ」感染への不安を感じると回答し、特に70代以上で高い

 一方、この冬、感染症にかかることに対する不安について4段階(とても不安、やや不安、あまり不安はない、全く不安はない)で聞くと、風邪53.3%(とても不安10.5%+やや不安42.8%)、インフルエンザ57.2%(とても不安14.3%+やや不安42.8%)、新型コロナ58.7%(とても不安16.1 %+やや不安42.6%)という結果になりました。約6割が、インフルエンザや新型コロナへの感染に不安を感じています。

 なお、新型コロナ感染への不安を年代別に見ると、70代以上は65.5%(とても不安18.0%+やや不安47.5%)が「不安に感じる」と回答し、全年代の中で最も高くなっています[図6]。

 

[図6]

 

風邪の諸症状を感じたとき、「医療機関を受診」すると回答したのは約3割

 発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感など風邪の諸症状を感じたとき、普段どんな行動をとるか聞きました。回答した人が多いのは「市販薬を飲む」(32.3%)、「外出を控え様子をみる」(31.5%)、「医療機関を受診する」(30.3%)、「インフルエンザや新型コロナなど、その時に流行している感染症を疑う」(27.5%)、「ただの風邪だと思う」(25.5%)の順となりました。感染症にかかることに半数以上が不安を感じているものの、医療機関を受診する人は3割程度でした。医療機関を受診すると答えた人を年代別に見ると、「70代以上」(40.5%)や「65歳以上」(40.8%)では、受診すると回答した人の割合が約4割と高くなっています[図7]。

 

[図7]

 

医療機関に行かない理由、「寝ていれば大丈夫」「市販薬を飲めばよい」「様子を見ればよい」

 風邪の諸症状を感じたときに「医療機関を受診する」と答えなかった836人に、受診しない理由を聞きました。すると、「少々の発熱であれば家で寝ていれば大丈夫だと思うから」「市販薬を飲めばよいので」(同率25.5%)、「症状がひどくなるまでは、様子を見ればよいと思うから」(25.4%)、「受診の手間や時間がかかるから」(21.8%)と回答した人が多く、医療機関に行かない理由の上位に挙げられました[図8-1]。

 

[図8-1]

 

 医療機関を受診しない理由を年代別に見ると、20代と40代は「市販薬を飲めばよいので」(20代20.4%、40代27.3%)、30代は「受診の手間や時間がかかるから」(27.1%)、50代は「症状がひどくなるまでは、様子を見ればよいと思うから」(31.6%)、60代以降は「少々の発熱であれば家で寝ていれば大丈夫だと思うから」(60代29.2%、70代以上38.7%)と回答した人が多く、1番の理由となっています[図8-2]。

 

[図8-2]

 

発熱時の「早期受診」、8割が認識

 自身が発熱した際、「早期受診」のタイミングとは具体的にいつ頃と認識しているのか聞いてみました。すると、「風邪の症状や違和感を感じたタイミングや発熱しそうだと感じたタイミング(発熱前)」(23.6%)、「発熱当日」(28.7%)、「発熱翌日」(27.8%)など、約8割(80.1%)の人が発熱翌日までを早期受診のタイミングと答えました[図9]。

 約8割が発熱時に48時間以内の早期受診を認識しているにもかかわらず、実際に風邪の諸症状を感じたときに「医療機関を受診する」と回答した人は[図7]の通り3割程度にとどまり、現実とのギャップが生じています。

 

[図9]

 

新型コロナの重症化リスク65歳以上の2人に1人は重症化リスクの認識なし

 自身が新型コロナにかかった場合、重症化しやすい・重症化リスクがあると思うかを4段階(そう思う、ややそう思う、あまりそう思わない、そう思わない)で聞きました。すると、全体では41.0%(そう思う10.0%+ややそう思う31.0%)が「重症化リスクがある」と答えています。                                    

年代別に見ると、20代(42.5%=そう思う11.0%+ややそう思う31.5%)と60代(42.5%=そう思う8.0%+ややそう思う34.5%)の重症化リスクの認識が同数でした。

 一方、実際に重症化リスクが高いといわれる65歳以上では、50.0%(そう思う11.3%+ややそう思う38.7%)が「重症化リスクがある」と答えており、2人に1人しか自身の重症化リスクを認識していないことが分かりました[図10]。

 

[図10]

 

65歳以上のシニア層は「重症化リスクが高い」と回答した人はおおよそ4人に1人、当事者でも約3割

 新型コロナには「高齢(65歳以上)」以外にも基礎疾患や生活習慣など、さまざまな重症化リスクがあります。新型コロナにかかった際、どんな人が重症化リスクの高い人だと思うかと聞くと、「75歳以上のシニア層」(43.5%)と回答した人が最も多く、次いで「基礎疾患あり肺に持病を持っている方」(34.5%)、「基礎疾患あり糖尿病の方」(30.1%)と回答した人が多くなっています。75歳以上の重症化リスクが高いことは4割以上が認識していますが、「65歳以上のシニア層」の重症化リスクが高いことを認識している人は24.8%とおおよそ4人に1人、65歳以上の当事者でも30.9%でした[図11]。

 

[図11]

 

調査結果について、本調査を監修した医師の方にコメントをいただきました。

 

医療法人至誠会 なゆたの森病院 理事・病院長、国立大学法人佐賀大学 名誉教授 青木 洋介 先生

 今回の調査では多くの方が感染症、特に新型コロナウイルス感染症やインフルエンザにかかることへの不安は感じつつも、その対策には“慣れ”、あるいは一種の“疲れ“を感じ、社会全体として緊張感が薄れていると感じている実態が明らかとなりました。次から次へと出てくる新しい感染症や変異株の話題に頻繁に晒されてきたことも背景にありそうです。65歳を超えるご高齢の方であっても、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症を疑った際、6割の方が医療機関を受診しない実態も明らかとなりました。

 日本感染症学会からは、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に対しては、早期治療が奨励されておりますので、特にご高齢の方や基礎疾患のある方は、軽い症状でも早めに医療機関へ相談する方が安心です。

 

いとう王子神谷内科外科クリニック 院長 伊藤 博道 先生

 最近、新型コロナウイルス感染において、発熱などの症状があっても検査や受診を控えるなど、社会全体で感染症への慣れや対策への意識の薄れを感じます。受診時にコロナウイルス検査を希望しない人も多く見られます。しかし、65歳以上の高齢者ではコロナ感染後の死亡リスクがインフルエンザより依然高く、若年層においても強い倦怠感や呼吸器・神経系の後遺症により、長期にわたり就業や日常生活に支障を来す例が報告されています。感染対策疲れに加え、誤情報の拡散も危機感の低下につながっていると思います。

 発症後1~3日以内の早期検査と適切な治療は、重症化や後遺症の抑制につながる可能性があり、基本的な感染対策と併せて、その重要性を改めて社会全体で共有する必要があると考えます。

 

調査監修医師のプロフィール

青木 洋介(あおき・ようすけ)先生

 1984年福岡大学医学部卒業。2007年4月より佐賀大学医学部附属病院感染制御部長、2011年4月より佐賀大学医学部医学科国際医療学講座・臨床感染症学分野教授、2025年4月より現職。

日本感染症学会評議員、西日本地方会監事、専門医・同指導医 新型インフルエンザ対策委員会委員、インフルエンザ委員会委員、日本呼吸器学会 専門医・指導医、 肺炎診療ガイドライン 2017 作成委員、日本環境感染学会 評議員などを歴任。

●医療法人至誠会 なゆたの森病院HP:医療法人至誠会 なゆたの森病院/至誠会病院

 

伊藤 博道(いとう・ひろみち)先生

 筑波大学を卒業後、約15年間茨城県で地域医療・内科外科・救急医療に従事。2013年から帝京大学外科にて高難度手術や内視鏡診療を学び、また、地域医療連携委員の一員として「2人主治医制」にも携わる。2016年11月よりいとう王子神谷内科外科クリニックを開業。生活習慣病やがんなどの予防・早期発見、感染症治療や予防など、幅広い分野で地域に根差した医療を提供。

●いとう王子神谷内科外科クリニックHP:https://itokc.jp/index.html

 

 

塩野義製薬の取り組み

 塩野義製薬は、感染症領域の研究・開発を 60 年以上続け、数々の治療薬を社会にお届けしてきました。現在に至るまで、世界でも有数の菌ライブラリや先進的な研究設備を獲得し、感染症に対する知見と技術を確立しています。感染症の脅威に立ち向かうため、治療薬にとどまらない予防・診断などを組み合わせることで、 流行に左右されない持続可能な治療をサポートしていきます。

 

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プレスリリース添付画像

[図1]

[図2-1]

[図2-2]

[図3]

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[図8-1]

[図8-2]

[図9]

[図10]

[図11]

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