仮想化環境専用ハイブリッドストレージの販売開始、米ティントリ社と販売代理店契約締結

MSYSは、ストレージ専業メーカーの米ティントリ社と国内販売代理店契約を締結し、1台のサーバーをあたかも複数台あるかのように扱える仮想化環境専用ストレージ装置「ティントリ ヴイエムストア」の販売を開始する。仮想化技術で主流の米ヴイエムウェア社製の仮想化ソフトが稼働するサーバーに接続して使用する。

2013/2/1

丸紅情報システムズ株式会社

仮想化環境専用ハイブリッドストレージの販売開始

米ティントリ社と販売代理店契約締結

丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長:小川 和夫)は、ストレージ(外部記憶装置)専業メーカーの米ティントリ社(Tintri, Inc カリフォルニア州マウンテンビュー、CEO:キアラン・ハーティ氏/Mr. Kieran Harty、設立:2008年)と2013年1月21日に国内販売代理店契約を締結し、1台のサーバーをあたかも複数台あるかのように扱える仮想化環境専用ストレージ装置「ティントリ ヴイエムストア(Tintri VMstore) 」の販売を2013年2月4日より開始します。

仮想化技術で主流となっている米ヴイエムウェア(VMware, Inc カリフォルニア州パロアルト、CEO:パット・ゲルシンガー氏/Mr. Pat Gelsinger)社製の仮想化ソフトが稼働するサーバーに接続して使用します。製品本体の寸法は、幅437・奥行648・高さ132ミリメートルのラック搭載型です。

フラッシュメモリーを使ったソリッド・ステート・ドライブ(SSD)と、ハードディスク駆動装置(HDD)を階層型に組み合わせ、データ入出力(以下I/O)をSSDが行うことでデータ処理の高速化を実現するハイブリッドストレージ装置です。データの書き込み処理では、すでに存在するデータブロックを検知して書き込まない重複排除機能とデータ圧縮機能を搭載。必要なディスク容量を削減しながらアクセス頻度の少ないデータを自動的にHDDに移動させて記憶するというティントリ社が独自開発したファイルシステムがI/Oを高速化しています。また、SSDを搭載するストレージとしては大容量の13.5テラ(テラは1兆)バイトの実効容量を搭載しています。

近年の仮想化環境では、既存リソースの有効活用という観点から、1台の物理サーバーにできるだけ多くの仮想マシンを集約させているため、サーバー側からストレージ側へのI/O要求が増大し、ストレージの処理能力が不足してボトルネックになることや、仮想マシンを収容するデータストア (*1)の設計・管理の煩雑さなどが課題となっています。

本製品はHDDを記憶装置に持つ従来のストレージ製品と同等の低価格で、SSDの高いパフォーマンスを実現しました。従来の汎用的なストレージ製品において処理能力を上げるためには、高コスト・高性能なSAS(Serial Attached SCSI)やFC(Fibre Channel)などのHDD搭載本数を増やすことでI/Oを分散し、実効容量の2倍のHDD本数が必要となるような利用効率の悪いRAIDタイプ(*2)を選択する方法しかありませんでした(*3)。

もう一つの特長は、管理面においてストレージでありながら仮想マシンを認識している(「VM aware storage」と呼ぶ)点です。本製品がヴイエムウェアのAPI(*4)と連携し、サーバー内の個々の仮想マシンにストレージのI/Oリソースを割り当てることで、データストア全体の処理性能が担保されます。万が一、ある仮想マシンのパフォーマンスが低下した場合、本製品の管理画面からサーバー、ネットワーク、ストレージのどの部分が原因なのかを確認できるので、改善に必要な措置を迅速に行えます。

従来のストレージ製品では、ディスクスペースは提供するものの、そのディスクスペース上で仮想マシンがどのような処理をしているのか、どのような負荷状況にあるのかを認識することはできませんでした。そのため特定の仮想マシンのパフォーマンスが低下しても、何が原因なのかを把握することが難しく管理者の大きな課題となっていました。

昨今の仮想化技術の採用が進む中で、クラウドコンピューティングのサービス利用、サーバー仮想化やバーチャルデスクトップインフラ(VDI)の導入、情報資産の増加などによってストレージへのアクセス負荷がますます増大しています。エムシスは、仮想化環境でストレージの処理性能や管理面で課題を持つ企業やクラウド事業者を中心に本製品を販売して行きます。販売開始から1年間の売り上げ目標は10億円。ティントリ ヴイエムストアの販売価格は1,440万円(税抜)より。

ティントリ社の創設者・CEOのキアラン・ハーティ氏は次のようにコメントしています。

「仮想化の進展に伴い専用のストレージ・ソリューションの需要が高まっている日本は、弊社にとって急成長中の重要な市場です。丸紅情報システムズを販売代理店に加えることで、弊社の存在感を高め、より多くの日本企業にVM-aware storage(仮想マシンを認識するストレージ)基盤を利用していただけることを楽しみにしています。」

■ティントリ ヴイエムストア製品紹介WEBサイト:http://www.marubeni-sys.com/st/tintri/

(*1)データを決められた形式で記憶装置などに永続的に保存・蓄積するソフトウエア、機能・処理。

(*2)例えば、RAID10のように実効容量の2倍のHDD本数が必要となるような方式。

(*3)従来型ストレージでは、SAS、FCなどのHDDタイプや搭載本数、用途に応じたRAID方式の選択により基本的な処理能力が決まるため、処理能力アップのためには高コスト・高性能なHDDを多く搭載してディスクアクセスを分散し、利用効率の悪いRAIDタイプを選択するしかありませんでした。

(*4)Application Programming Interfaceの略。ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様。

【ティントリ社について】

ティントリ社は、ストレージを手がけるベンチャー企業で、2008年に設立された後、しばらくは製品開発に注力し、2011年4月に最初の製品「ヴイエムストア(VMstore) T445」をリリース。同年11月にはコントローラを冗長化した第2世代の「ヴイエムストア(VMstore) T540」を発表。導入社数はワールドワイドで現在約180社と順調に顧客数を伸ばしています。

【丸紅情報システムズについて】

丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォームソリューション、コールセンターソリューションとデータセンターを軸とするビジネスサービスの5つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。

<製品に関するお問い合わせ>

丸紅情報システムズ株式会社

プラットフォームソリューション事業本部 ストレージネットワーク二部

電話:03-5778-8771

URL: http://www.marubeni-sys.com/ 

〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル

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