このキットがサンプル前処理をシンプルにし、バイオアナリシス分野の研究者がタンパク質を迅速、正確かつ高精度に定量を行うための標準工程の確立を可能に

マサチューセッツ州ミルフォード - 2016/01/19

ウォーターズコーポレーション (NYSE:WAT) は本日、新製品であるWaters ProteinWorks 消化キット を発表しました。このキットにより、代替ペプチドアプローチを介して、タンパク質のLC-MS 定量を簡潔かつ迅速に行う標準工程を確立することができます。本キットは、タンパク質のバイオアナリシスを行うラボ (先発薬およびバイオシミラーの製造工場、医薬品開発業務受託機関、疾病研究センター、病院、大学の付属病院) に理想的なソリューションです。5 種類のキットが、各国ですでに販売されています。

「ウォーターズと科学者との共同研究で明らかになったのは、タンパク質治療において、バイオアナリシスのためのサンプル前処理法を改良する必要があることです。標準化がなされていないため、複数の前処理法が混在しているのが現状です」とウォーターズの Consumable Business Unit 担当 Vice President である Mike Yelle は述べています。「ウォーターズの ProteinWorks キットを使用すると、タンパク質定量のワークフローを簡潔化し標準化することが可能で、正確かつ高精度な結果を迅速に得ることができます」とも加えます。

さらにバイオ医薬品の研究者が、メソッドをラボ間で移管したり、医薬品開発業務受託機関に展開することもできると考えられます。

ProteinWorks eXpress 消化キットには、調製済みでロット追跡可能な試薬、96 本の試験管で構成される柔軟性の高いサンプルコレクションモジュール、容易に行うことができるプロトコールが含まれています。これにより、アフィニティー精製を行ったもの、アフィニティー精製を行わないもの、どちらの状態でも血漿・血清サンプルの再現性の高い迅速な消化が可能となり、タンパク質を正確かつ高感度に定量できます。ProteinWorks 製品のラインアップにはオプションとして、最適化された μElution SPE キットとプロトコールが用意されています。このオプションは、アッセイの感度を高め、マトリックス効果を低減し、LC-MS システムの頑健性を高めるよう設計されています。

ProteinWorks キットの卓越した再現性は、ラボ内およびラボ間で高度な標準化が実現可能で、メソッドの容易な移管が高い成功率で実現できることを意味します。

詳細は、 ラット血漿中のインフリキシマブ に関するウォーターズのアプリケーションノートをご覧ください。ProteinWorks eXpress 消化キットで実現可能な、スピード、真度、精度、定量下限 (LOQ) を紹介しています。

LC-MS によるタンパク質のバイオアナリシス

液体クロマトグラフィー (LC) と質量分析計 (MS) によるバイオアナリシスでは、生体試料中の薬剤濃度を求め、時間経過に伴う体内の薬物動態に関するデータを入手します。

バイオ医薬品として使用されるタンパク質を患者にいち早く届けることを念頭に置き、ウォーターズは、患者のニーズに焦点を当てて、斬新な前処理ソリューションおよび LC-MS 装置を開発し医療サービスを改善することに力を注いできました。これにより、複雑で困難な高分子定量へのラボの取り組みに貢献しています。

詳細情報

www.waters.com/proteinworksja

www.waters.com/digest

ウォーターズコーポレーションについて (www.waters.com)

ウォーターズコーポレーション (NYSE:WAT) は、ラボを生命線とする企業や組織のための先端分析化学テクノロジーおよび材料科学テクノロジーの開発、製造に携わっています。50 年以上にわたり、ウォーターズは分離科学、ラボ情報管理、質量分析、および熱分析の分野におけるシステムのトータルな製品ラインアップを開発しています。

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Waters、The Science of What’s Possible, μElution および ProteinWorks は、ウォーターズコーポレーションの商標または登録商標です。