2018年 トレンド予測レポート:「高アル新ジャンル」の注目度が急上昇中!

トレンド総研

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2018年の飲料トレンドとして、「高アル新ジャンル」(高アルコール新ジャンル)に注目し、レポートいたします。

2018年2月1日

トレンド総研

~2018年 トレンド予測レポート~

「高アル新ジャンル」の注目度が急上昇中!

2018年は新商品もぞくぞく登場

専門家が語る、注目度アップの理由とは?

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2018年の飲料トレンドとして、「高アル新ジャンル」(高アルコール新ジャンル)に注目し、レポートいたします。

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1:注目が高まる「高アル新ジャンル」とは?

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近頃、「新ジャンル(第3のビール)」カテゴリーにおいて、高アルコールの商品への注目度が高まっています。2018年には、新商品やリニューアル品がぞくぞく登場予定で、今後ますます注目度がアップしそうです。

そこで今回、トレンド総研では、「高アル新ジャンル」をはじめとした缶入りの高アルコール飲料について、20~50代の男性500名を対象にした調査を実施。また、消費トレンドに詳しい商品ジャーナリストの北村森さんに、なぜ今、「高アル新ジャンル」への注目度が高まっているのか、その背景についてお伺いしました。

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2:缶入り高アルコール飲料に対する生活者の意識・実態調査

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はじめに、普段自宅でお酒を飲む習慣のある20~50代の男性500名を対象に、缶入り高アルコール飲料に対する意識・実態について調査をおこないました。

<調査概要>

・調査名:缶入り高アルコール飲料に関する意識・実態調査

・調査期間:2018年1月10日~1月11日

・調査対象:20~50代 男性500名(年代均等割付) ※週に1回以上、自宅でお酒を飲んでいる方  

・調査方法:インターネット調査

*缶入り高アルコール飲料とは、アルコール度数6%以上の缶入り飲料を指しています

 

◆飲用経験者は8割超え! 注目ジャンルは「ビール類」

まず、「現在、缶入り高アルコール飲料が増えていると思いますか?」と聞いたところ、77%が「そう思う」と回答。また、同じく「人気を集めていると思う」と答えた人も65%と約7割にのぼっており、すでに多くの男性が、缶入り高アルコール飲料への注目度の高まりを実感しているようです。

また、「缶入り高アルコール飲料を飲んだことがありますか?」という質問では、81%と大多数が「ある」と回答。さらに、飲用経験者のうち、29%が「よく飲んでいる」、46%が「何度か飲んだことがある」と答えており、すでに世の中に定着しつつある様子がうかがえます。

◆缶入り高アルコール飲料の魅力は、味に対する“満足感”

それでは、缶入り高アルコール飲料が人気を集める理由は、どのようなところにあるのでしょうか。飲用経験者に「缶入り高アルコール飲料の魅力」を聞くと、「飲みごたえがある」(82%)が最も多く、続いて「飲んだ時の満足感がある」(80%)、「味が濃く感じられて美味しい」(75%)という結果となり、味に対する“満足感”を支持する声が多い傾向が見られました。具体的には、下記のような回答があがっています。

●「アルコール度数が高いと、パンチや飲みごたえがある」(51歳)

●「グラスに移して氷を入れても、お酒が薄くなりすぎない」(46歳)

●「味が濃く感じられて、一口一口に満足感がある」(37歳)

なお、「今後、缶入り高アルコール飲料を飲用する機会は増えそうですか?」と聞くと、72%が「そう思う」と回答。また、「缶入り高アルコール飲料に対する注目度は、今後ますます高まっていくと思いますか?」という質問でも、71%が「そう思う」と答えています。

さらに、「今後飲んでみたい(または飲み続けたい)缶入り高アルコール飲料」を聞いたところ、「ビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル/第3のビール)」(62%)が、トップになりました。

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3:専門家に聞く、「高アル新ジャンル」に注目が集まる背景

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続いて、「高アル新ジャンル」に注目が集まっている背景について、消費トレンドに詳しい、商品ジャーナリストの北村森さんにお話を伺いました。

<専門家プロフィール>

北村森 / 商品ジャーナリスト 

1966年富山県生まれ。「日経トレンディ」編集長を経て、2008年に独立、商品ジャーナリストとしての活動をスタート。原稿執筆、テレビ・ラジオ番組への出演、講演活動などのほか、地方自治体と連携する形で地域おこしのアドバイザー業務にも携わる。著書に、『ヒット商品航海記』(日本経済新聞出版社 共著)、『仕事ができる人は店での「所作」も美しい 一流とつき合うための41のヒント』(朝日新聞出版)など。『途中下車』(河出書房新社)は、2014年12月、NHK総合テレビにてドラマ化された。

◆2018年は「高アル新ジャンル」への注目度がさらに高まる予感

ここ最近、自宅で楽しめる缶入り高アルコール飲料の人気が高まっています。中でも注目したいのが、新ジャンル、いわゆる第3のビールのカテゴリーです。昨年6月に施行された改正酒税法によりビール類が値上がりしたことで、価格の安い新ジャンル自体への注目が集まっていますが、中でも、高アルコール系の新ジャンルは、2017年からすでにヒットのきざしがみられます。

2018年は、この「高アル新ジャンル」のカテゴリーにおける動きがさらに活発化し、各メーカーから新商品やリニューアル品が相次いで発売される予定のため、世間の注目度がますますアップしそうです。

◆人気の理由は、価格に対する期待以上の“満足感”!

「高アル新ジャンル」が人気を集める背景には、“満足感”の高さがあります。というのも、アルコール度数が高めの商品は、味が濃く感じられたり、飲みごたえがあったりするので、飲んだときの“満足感”がアップしやすいのです。そして、新ジャンルは、ビールなどと比べてもともと値段が安いこともあり、価格に対する期待以上の満足感を得やすいと言えます。

また、味という点では、ブームが続く肉メニューや、塩気が多い食べ物と合うというのもポイントの1つ。中でも注目したいのが「中食」との相性の良さです。近年、スーパーや専門店のお惣菜、コンビニの弁当・フードなど、外で購入して自宅で食べる「中食」のクオリティーが高まり、人気を博しています。こうした「中食」メニューは、味が比較的しっかりしたもの、濃いものが多く、高アルコールのお酒とマッチしやすいため、組み合わせることでより美味しさを感じやすくなると言えるでしょう。

◆消費者の“満足感”の追求が、カテゴリーを制すカギに

近年の生活者は、「消費にシビアな状態」が続いています。プチプラ商品やファストファッションなども人気は衰えることなく、むしろ賢い消費としてみなされる傾向に。ビールカテゴリーについても同様で、“お得感”を求める動きは根強いと言えるでしょう。

しかし、同時に、単純な安さだけでは動かないのも、現代の消費者の特徴です。少し前までは、値段が安ければ、品質はそこそこでも購入につながっていましたが、最近は、一定の出費に対して、どれだけの満足感や驚きを得られたかが重視される傾向にあります。現代の消費者は「安ければいい」「お得でさえあればいい」という考えでは決してなく、きちんと「価値」や「品質」を見極める賢さを持っているのです。

そのため、ビール類についても、単純に安いという“お得感”だけでなく、味や飲みごたえなどの“満足感”をしっかりカバーしているという点が、重要なポイントと言えるでしょう。

今後は、消費者の満足を追求した商品が、高アル新ジャンル市場を制していくと考えられます。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

図表1

図表2

図表3

北村森さん

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