【島村楽器調べ】楽器店スタッフが選んだ音楽史で重要なクラシック作曲家は!?

島村楽器

2019/9/2

島村楽器株式会社

楽器店スタッフが選んだ音楽史で重要なクラシック作曲家は!?

クラシック作曲家に関する調査①

9月4日は、「ク(9)ラシ(4)ック」と読む語呂合わせから「クラシックの日」とされています。そこでクラシックの日を記念して、島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬利明)は、当社従業員に対して【クラシック作曲家に関する調査①】を実施し、440名(男性220名・女性220名)から回答を得ました。

今回の調査では、音楽史で重要だと思う作曲家、さらにいくつかのポイントで各作曲家がどのように評価されているかを明らかにしました。また、演奏が難しい作曲家のランキング等、楽器店ならではの調査を行っています。

クラシックと言うとやや難解なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、クラシックは私たちの生活に根付いており、普段、慣れ親しんでいるポピュラーミュージックにも大きく影響を与えています。

ぜひ、今回の調査結果をきっかけにクラシックに親しむ機会をつくっていただけたらと思います。

【クラシック作曲家に関する調査①】:注目トピックス

①音楽史上で重要な作曲家は、”音楽の父”とされる「バッハ」、そして”音楽の革命児”と呼ばれる

 「ベートーヴェン」が上位に!

②過小評価されている作曲家のトップは、ジムノペディで有名な「サティ」

③演奏技術面で難しい作曲家トップは「リスト」!一方、解釈面で演奏が難しいのは「ショパン」、

 「バッハ」

【今回の調査結果について】

音楽史上で重要な作曲家のトップは「バッハ」になり、次に「ベートーヴェン」という結果になりました。ただし、「バッハ」は「クラシックの基礎を作った」でトップ、「ベートーヴェン」は「音楽史を変えた」でトップとなり、それぞれで評価されているポイントが異なることが分かりました。

また、「現代では過少評価されている作曲家」を聞いたところ「サティ」がトップとなりました。「サティ」は、現代のジャズや現代音楽に影響を与えたことが評価されていると考えられます。

演奏が難しい作曲家のトップは、2位を大きく離して「リスト」が堂々の1位となりました。「技術面」での高度な技法が、「リストは難しい」と思われていることにつながっていると考えられます。

ただし「解釈面」での演奏が難しい作曲家のトップは「ショパン」となりました。このように作曲家によって難しいとされているポイントが異なっていることが分かります。

以上、クラシック作曲家と言っても、評価するポイントが異なれば、色々な側面が見えてくる部分があり、それがクラシックの醍醐味と言えるのではないでしょうか?

【調査概要】

・対象:島村楽器株式会社従業員(アルバイト含む)

      20代~50代 男性220名・女性 220名

・調査時期:2019年8月

・調査手法:インターネット調査(島村楽器調べ)

■報道関係者様からのお問い合わせ窓口■

島村楽器株式会社  広報チーム  大深・伊地・金井

Tel:03-3613-4152  E-mail:press@shimamura.co.jp

【調査結果】

①音楽史上で重要な作曲家は「バッハ」「ベートーヴェン」。「バッハ」は音楽の父で、「ベートーヴェン」はクラシックの革命児!

クラシックの代表的な作曲家26人を提示して、各作曲家の曲を聴いたことがあるかどうかを聞いたところ以下のような結果になりました。

Q. あなたが聴いたことがある作曲家を教えてください(複数回答)

(全体:n=440)

トップは、「ベートーヴェン」となりました。「ベートーヴェン」は“楽聖”の異名を持ち、学校の音楽室には必ずと言って良い程肖像画がかけられています。交響曲第5番「運命」と交響曲第9番(第4楽章「歓喜の歌」)は、ほとんどの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

続いて、「モーツァルト」「バッハ」「ショパン」等の定番の作曲家が上位となりました。「ベートーヴェン」ほど曲名自体は知らなくても、これらの作曲家の曲はテレビやラジオでも聴く機会が多いと思われます。

次に、音楽史上で重要だと思う作曲家を聞いたところ以下の結果になりました。

Q. あなたが音楽史上で重要だと思う作曲家を教えてください(複数回答)

(全体:n=440)

重要だと思う作曲家のトップは「バッハ」となりました。続いて、「ベートーヴェン」「モーツァルト」「ショパン」という結果になりました。これらの作曲家は4割を超え、他の作曲家よりも高くなっていますが、どのような点で重要だと思われているのでしょうか?

そこで「クラシックの基礎を作った作曲家」と「音楽史を変えた作曲家」は誰かと思うかを聞いたところ、以下の通りになりました。

その結果「クラシックの基礎を作った作曲家」のトップは「バッハ」、「音楽史を変えた作曲家」のトップは「ベートーヴェン」となりました。

「バッハ」の音楽史への貢献に関する自由回答としては『音楽の父と言われる程、音楽の基礎・基盤を作った人物』『音楽の聖書』『現在の調性を活用して宗教音楽を芸術に高めた』『現代における音楽の基礎部分を作り上げた』等が寄せられました。

一方、「ベートーヴェン」は『クラシックを大衆までに広げた』『ハンディを抱えながらも、素晴らしい曲を世に幾つも生んだ』『交響曲第九番は、世界中の人に愛されている』等の回答がありました。

この結果から、「バッハ」はクラシックの育ての親であり、「ベートーヴェン」はクラシックを変えた革命児と言えるかもしれません。

このように、それぞれ音楽史で重要であっても、果たした役割が異なっていると見られているのは興味深い結果だと思われます。

「モーツァルト」「ショパン」も「クラシックの基礎を作った作曲家」「音楽史を変えた作曲家」の両方でTOP10にランクインしており「バッハ」「ベートーヴェン」に劣らず重要だと考えられている傾向が伺えます。

ちなみに、「ハイドン」「ヘンデル」は「クラシックの基礎を作った作曲家」では2位と3位となっていますが、重要度のランキングでは16位と21位にとどまっており「バッハ」ほど重要と見られていません。

「ハイドン」「ヘンデル」は「クラシックの基礎を作った作曲家」ですが、「音楽史を変えた作曲家」とまで評価されていない点が、重要度を低くしている要因かもしれません。

以上のように「聴いたことがある作曲家」と「重要だと思う作曲家」の集計結果を紹介しましたが、この2つの集計結果のランキングを比較してみてみましょう。

「ヴィヴァルディ」「メンデルスゾーン」は、比較的、聴かれているのにも関わらず、重要度の評価としてはあまり高くありません。

一方、「ガーシュウィン」は、「聴いたことがある」のランキングは18位ですが、「重要度」のランキングは12位と高くなっています。

「ガーシュウィン」は、クラシックだけではなく、ミュージカルや映画音楽の分野でも業績を残し、アメリカ音楽を作り上げた作曲家とされているため、重要であると評価されているのかもしれません。

続いて、「現代の音楽に大きな影響を与えた作曲家」と「現代では過少評価されている作曲家」を聞いたところ以下のような結果になりました。

「現代の音楽に大きな影響を与えた作曲家」のトップは、やはり「ベートーヴェン」となりました。

続いて「ショパン」「モーツァルト」となっていますが、4位に「ドビュッシー」、7位以降に「チャイコフスキー」「ラフマニノフ」「ガーシュウィン」「ラヴェル」といった近代以降の作曲家が入っており、これらの作曲家が現代の音楽に直結していることを想起させる結果となりました。

「現代では過少評価されている作曲家」では、「サティ」がトップとなりました。「サティ」は”風変りな曲が多い異色の作曲家”と評されますが、「三つのジムノペティ」は映画やドラマでもよく使われており、ジャズや現代音楽の先駆け的な存在とされています。

続いて、「真夏の夜の夢」で有名な「メンデルスゾーン」や「展覧会の絵」の「ムソルグスキー」は代表曲が目立ってしまい、その他の業績が埋もれてしまっている印象がありますが、まだ評価すべき点があるということかもしれません。

②演奏技術面で難しい作曲家は「リスト」が断トツのトップ!ただし、解釈面で演奏が難しいのは「ショパン」、「バッハ」

演奏したことがある作曲家を聞いたところ以下の結果になりました。

Q. あなたが演奏したことがある作曲家を教えてください(複数回答)

(全体:n=440)

演奏したことがある作曲家は、やはり定番の「ベートーヴェン」「モーツァルト」「バッハ」となりました。これらの作曲家の曲は、音楽教育の基本となっている側面もあるので、好むと好まざるとにかかわらず演奏する機会が多いのかもしれません。

続いて、演奏が難しいと思う作曲家を聞いたところ以下のような結果になりました。

Q. あなたが最も演奏が難しいと思う作曲家をお答えください。(単一回答)

(クラシックの演奏経験がある回答者:n=308)

その結果、「リスト」が2位以下を大きく離して1位となり、以下、「ショパン」「ラフマニノフ」「バッハ」となりました。

 

それでは、これらの作曲家の曲はどのような点で難しいと思われているのでしょうか?そこで「技術面」と「解釈面」でそれぞれどの作曲家が難しいと思うかを聞いてみました。

「技術面で演奏が難しいと思う作曲家」では「リスト」がトップ、次に「ショパン」「ラフマニノフ」となりました。「リスト」「ラフマニノフ」は、高度な技巧の曲が多く、練習でもかなり苦労することが有名です。また、この二人は常人よりも手が非常に大きかったと言われています。

「リスト」の曲の演奏面での自由回答としては『曲が超絶技巧』『指が足りない・届かない』『手がもう一本欲しい』等となりました。

「ラフマニノフ」も『手が大きくなくては弾けない箇所が多数ある』『技術もさることながら、体格や手の大きさも必要』『曲が超絶技巧だから』等の回答となりました。

手が大きければ指使いなどに余裕を持って弾くことができ、それは演奏技術にも影響しますので、この点が技術面で演奏が難しいと思われる要因の一つになっていると思われます。

一方、「解釈面で演奏が難しいと思う作曲家」のトップは「ショパン」、次に「バッハ」となりました。

「ショパン」は、『人の数だけ解釈があり、正解がない』『色々解釈があるから』等の回答がありました。

「ショパン」は自由な発想で作曲された自由度の大きい曲が多いため、人それぞれで解釈する必要があるため、解釈面で難しいと考えられているのでしょう。

「バッハ」への感想としては『これっていう弾き方がなく、永遠に届きそうで届かない』

『ごまかしがきかない』『シンプルな分、解釈には歴史の知識と作曲法の理解が相当必要』となり、『弟子を困らせる為に高度な技術が必要な曲を作ったと言われている』といった意見もありました。

「バッハ」の時代は、オルガンとチェンバロが中心で、ピアノを想定して作曲した曲ではないため、後世の音楽家がピアノ用に編曲をしたと言われています。

またシンプルでクラシックの基礎となっている分、その解釈の幅がかなり広いと思われます。ですので、解釈面はかなり多様なものになり、そういった側面から解釈が難しい面があると思われます。

ちなみに、「技術面で演奏が難しいと思う作曲家」である「リスト」や「ラフマニノフ」が「解釈面で難しい作曲家」の上位10位に入っていない点は興味深い傾向と考えられます。

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