「インドネシア 月経衛生管理改善プロジェクト」を実施

生徒や教員の意見を取り入れた教材が完成

花王

 

花王株式会社(社長・澤田道隆)は、2018年1月より、公益財団法人日本ユニセフ協会とパートナーシップを組み、ユニセフ(国連児童基金)のプログラムをサポートする「インドネシア月経衛生管理改善プロジェクト」を実施しています。このたび、月経衛生に関する啓発冊子「SECRETOF THE TWO WORLDS (RAHASIADUADUNIA)」を制作。バンテン州タンゲラン県において、学校長や保健指導教員への研修での使用を皮切りに、公立中学校40校に配布を開始します。

 

 

花王グループは、地域の文化や社会のニーズに合った製品・サービスを提供すると共に、初経教育を含めた清潔・衛生習慣の定着に向けた啓発活動を行なっています。「インドネシア月経衛生管理改善プロジェクト」では、公益財団法人日本ユニセフ協会とパートナーシップを組み、インドネシアの子どもたちが思春期の過程で正しく月経衛生に関する知識を習得し、衛生的な習慣を身につけ、健康的な生活を送ることをめざしたユニセフのプログラムを支援しています。

 

インドネシアでは、現在も月経に対しさまざまな迷信や偏見が存在し、国としての月経衛生教育も完全に制度化されていないため、成人女性の4人に一人が、初経を迎えるまでに月経について誰とも話をしたことがないことが、ユニセフの調査でわかっています。また、信頼できる情報が学校や親から十分に提供されておらず、正しい知識を得にくい状態です。加えて、トイレの設置数の不足など、衛生環境が整っていない学校も多くみられます。そのため、6人に一人が月経時に1日以上学校を休んでいるなど、女子生徒の出席率低下の一因となっています。

こうした状況を改善するため、花王はバンテン州タンゲラン県における公立中学校の学校長や保健指導教員に対する研修と、月経衛生に関する授業を支援します。今回教材用に制作した冊子「SECRETOF THE TWO WORLDS(RAHASIADUADUNIA)」は、中学校に通う女子生徒を主人公とした思春期にまつわるストーリーです。読み手は、主人公と男子生徒や教員など周囲の人々とのさまざまなやり取りを通じて、身体のことや、相手や自分を尊重することについて学ぶことができます。冊子の開発にあたっては、地域ごとの習慣や宗教に関わらずインドネシア全土で使用できる教材にするため、生徒や教員の意見が取り入れられており、家庭での使用も奨励されています。

 

本プロジェクトでは、活動期間である2020年末までの間に、男子生徒を含む40校12,000人へのアプローチと2,500人の行動変容を計画しています。それにより、より多くの生徒が月経衛生への理解を深め、女子生徒が月経期間をより衛生的で快適に過ごせるようになり、男子生徒の女子生徒に対する理解が促進することを期待しています。また、このプロジェクトをモデルとして提示することで、インドネシアの学校保健プログラムに月経衛生を組み入れるよう働きかけていきます。

 

花王は、2019年4月にESG戦略「KireiLifestyle Plan」を発表しました。今回の「インドネシア月経衛生管理改善プロジェクト」を含めた、花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティ(持続可能性)の貢献に取り組んでまいります。

 

「インドネシア月経衛生管理改善プロジェクト」概要

【実施期間】

2018年1月~2020年12月(3年間)

 

【実施場所】

インドネシアジャワ島 バンテン州 タンゲラン県

 

【取り組み内容】

県教育、保健、社会福祉行政、公立中学校の保健指導教員、教員に対する月経衛生に関する啓発活動

生徒、保護者参加型の開発教材を用いた教員による、中学生への月経衛生に関する授業の実施

インドネシアの学校教育に月経衛生を組み入れるための提言の実施

国内外にむけてインドネシアの若者が抱える月経衛生に関する課題や現状を発信

 

【企画・運営】

ユニセフ・インドネシア事務所、公益財団法人日本ユニセフ協会

 

■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。

www.unicef.org

■公益財団法人日本ユニセフ協会について
公益財団法人日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。

www.unicef.or.jp

 

 

関連情報

■インドネシア月経衛生管理プロジェクト

https://www.kao.com/jp/corporate/sustainability/society/education/id-hygiene/

 

■花王のサステナビリティ

https://www.kao.com/jp/corporate/sustainability/

 

■日本ユニセフ協会

女子生徒が生理中も安心して通学できるように月経について正しく学ぶストーリー教材

https://www.unicef.or.jp/news/2019/0185.html

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

冊子・Focus Group Discussion with female students regarding menstruation.jpg

このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。

プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。

プレスリリース受信に関するご案内

このプレスリリースを配信した企業・団体

  • ※購読している企業の確認や削除はWebプッシュ通知設定画面で行なってください
  • SNSでも最新のプレスリリース情報をいち早く配信中

    過去に配信したプレスリリース