放電検出ユニット(スパーテクト)と感震ブレーカーを寄進

【 国宝 】久能山東照宮を電気火災から守る ①

日東工業

2020年7月1日

日東工業株式会社

 

 日東工業株式会社(本社:愛知県長久手市、取締役社長 黒野 透、以下 日東工業)は、国宝の久能山東照宮(静岡県)(※1)へ「放電検出ユニット(スパーテクト)(※2)」と「感震ブレーカー(※3)」を寄進します。(本殿、石の間、拝殿が国宝に指定)

 

 近年、建物の火災件数は減少傾向にあるものの、電気火災の占める割合は増加傾向にあります。電気火災の要因にはケーブルなどのショート(短絡・地絡・断線)、コンセントのトラッキングなどによる火花から火災に至るケースがあり、電気火災全体の約40%を占めています。貴重な歴史的文化財を喪失させないためにも、このような要因による電気火災を未然に防止することは配電盤メーカーの喫緊の課題でもあります。

 

 このたび日東工業は久能山東照宮のご協力をいただき、国宝である本殿などに電気を供給する分電盤など9箇所に家屋内の火花放電を検出し電気火災の未然防止に貢献する「放電検出ユニット(スパーテクト)」9台を設置。また、大地震による電気復旧時に発生する復電(通電)火災を防ぐ有効手段である「感震ブレーカー」を4台設置します。

 さらに、IoTを活用して各建物の地震の揺れ(震度3以上)と火花放電のデータをメールで送受信し、迅速な状況の把握、今後の防災政策に利活用するシステムの検証を行います。

 

 日東工業では、業界初の「放電検出ユニット(スパーテクト)」と「感震ブレーカー」の普及を通して、電気火災の未然防止に貢献し、国宝に指定されている貴重な久能山東照宮をはじめ、歴史のある建物などを保全・継承し、地域社会の安全な暮らしのサポートを進めていきます。

 

※1.久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、元和3年(1617)に建立された本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿。江戸時代を通じて、権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち、最初に建てられた社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有しています。(文化遺産オンラインより)

※2.「放電検出ユニット(スパーテクト)」は、従来、主にコンセントのみを対象としていたトラッキング対策だけでなく、壁内配線や延長コードなど目視が困難な箇所で発生した火花放電を検出することができる、電気火災の未然防止に貢献する製品です。
※3. 感震ブレーカーは、震度5強相当以上の地震発生時に自動的に電気の供給を遮断。また、地震波感知後、設定時間内に停電が発生した場合、復電(通電)時に自動的に電気の供給を遮断します。

 

 

 久能山東照宮 本殿(国宝)       

              

設置予定の機器

 

放電検出ユニット

(スパーテクト)

 

 

感震ブレーカー

 

 

【参考資料】

電気火災の実態

・火災件数

火災全体の発生件数は減少傾向にありますが、電気火災の防止には有効な手段がなく毎年1,000件を超え、火災全体の30を占めています。

 

 

 

 

・電気火災の要因

短絡・地絡、トラッキング、断線などによる火花が原因となり、火災に至るケースが毎年電気火災全体のおよそ40を占めています。

 

 

 

 

 

 

 

以上

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