電通、新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第10回目を実施

日本ではコロナ疲れを感じている人が69%。ワクチンは「いち早く接種したい」が日本で1割未満、米国は約3割

電通

2020/12/4 17:15

2020年12月4日

株式会社 電 通

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、2020年11月下旬、全国20〜69歳の男女1,000名を対象に「COVID-19生活者意識ナビゲーター(第10回日米比較編)」を実施しました。

 本調査は、電通グループの海外事業を統括する電通インターナショナル社(旧:電通イージス・ネットワーク社)の米国拠点Dentsu U.S.が米国において、新型コロナウイルスによる生活者意識の変化を今年3月下旬から11月にかけて14回にわたり調査したものと同じ内容を日本国内でも調査したものです。前回の10月下旬に引き続き、日本での第10回目の調査を11月下旬(日本国内の一日あたりの新規感染者数が2,000人を超え、過去最高を記録した時期)に行いました。比較対象である米国の第14回目は11月上旬に調査を行いました。

 

 第10回調査の主なファインディングスは以下の通りです。なお、一部の調査項目は情勢を鑑みながら追加・変更を行っているため、設問によっては比較可能な項目がある週との比較を行っております。また日本では1月下旬に次回調査を行い、その結果は2月にお知らせいたします。

 

<主なファインディングス>

1.生活者の心理変容は、日本ではステージ2「変化への対応」が10ポイント増え、ステージ3以降の割合が前回の51%から37%まで後退。米国ではステージ1「混乱・動揺」の割合が減少し、ステージ3「順応・適応」以降の割合が50%まで回復。

2.日本において、生活者の感情は多くの項目でネガティブへ推移。特に「ストレスを感じる」は前回より18ポイント増加。米国と比較すると、日本の方が多くの項目でネガティブな感情傾向がみられた。

3.ワクチンの接種時期は日米ともに慎重な傾向ではあるが、「いち早く接種したい」が日本で7%なのに対し、米国では29%が「いち早く接種したい」と回答。

4.有効性の高いワクチン開発のニュースを受けてのワクチン接種意向について、「接種したくなった」が日本では20%にとどまり、米国では52%が「接種したくなった」と回答。

5.「コロナ疲れ」は日本では69%、米国では55%がコロナ疲れを感じていると回答。特に日本では若年層ほど疲れを感じている傾向がみられた。

 

 

<詳細結果>

1.生活者の心理変容は、日本ではステージ2「変化への対応」が10ポイント増えてステージ3以降の割合が前回の51%から37%まで後退。米国ではステージ1「混乱・動揺」の割合が減少し、ステージ3「順応・適応」以降の割合が50%まで回復。

・新型コロナウイルスの影響下における生活者の心理変容を5つのステージで捉えて傾向を把握。

・日本はステージ2「変化への対応」の割合が前回から10ポイント上昇し、ステージ3「順応・適応」以降の合計が前回の51%から37%まで低下した。

・米国では前回からステージ1「混乱・動揺」が6ポイント減少、ステージ3「順応・適応」以降の割合が50%まで回復。

 

(図表1)生活者の心理ステージ

 

質問:新型コロナウイルスの感染拡大のような公衆衛生上の危機に面した時、人々の気持ちの変化にはいくつかの 「ステージ」があると言われています。今回の新型コロナウイルスの感染拡大があなたの日常生活にどのような影響を与えたかを考えていただき、現在のあなたの状況に最も当てはまるものを1つお選びください。

出典:社会心理学の「キューブラ=ロスモデル」から着想を得て、COVID-19での心理変容に置き換えて定義。ステージ文言などは電通オリジナルで作成。

 

 

2. 日本において、生活者の感情は多くの項目でネガティブへ推移。特に「ストレスを感じる」は前回より18ポイント増加。米国と比較すると、日本の方が多くの項目でネガティブな感情傾向がみられた。

・日本では、前回すべての項目でポジティブに推移したが、今回は多くの項目でネガティブへの推移がみられ、「ストレスを感じる」が引き続き最も高い結果となった。

・米国と比較すると「自分のペースを保てている」以外の項目において、日本の方がネガティブな感情傾向がみられた。

 

(図表2)生活者の感情

質問:新型コロナウイルスが拡がりを見せる中であなたが感じているものを、それぞれお選びください。

 

 

3. ワクチンの接種時期は日米ともに慎重な傾向ではあるが、「いち早く接種したい」が日本で7%なのに対し、米国では29%が「いち早く接種したい」と回答。

・日本では「効果や安全性に問題がないか様子を見て」「効果や安全性が完全に立証されるまで接種したくない」の合計が78%、米国では55%にのぼった。

・「いち早く接種したい」は日本では1割未満で安全性を確かめてからの接種希望が多い。

 

(図表3)コロナワクチンの接種時期

質問:新型コロナウィルスのワクチン接種が可能になった時、あなたはいつ頃接種したいですか?

 

 

4.有効性の高いワクチン開発のニュースを受けてのワクチン接種意向について、「接種したくなった」が日本では20%にとどまり、米国では52%が「接種したくなった」と回答。

・日本では有効性の高いワクチンのニュースを受けての接種意向に「特に気持ちに変化はない」と回答した人が67%となった。

 

(図表4)有効なコロナワクチンのニュースによる接種意向の変化

質問:各社から新型コロナウイルスワクチンの高い有効性が得られたとの発表がありました。このニュースを受け、あなたのワクチンを接種したいという気持ちに変化はありましたか?

 

 

5. 「コロナ疲れ」は日本では69%、米国では45%がコロナ疲れを感じていると回答。特に日本では若年層ほど疲れを感じている傾向がみられた。

・「コロナ疲れを感じている」、「ややコロナ疲れを感じている」の合計は日本69%、米国45%と日本の方が高い結果に。

 

(図表5-1)「コロナ疲れ」の度合い:日米比較

 

(図表5-2)「コロナ疲れ」の度合い:年代別 ※日本のみ


質問:以下のうち、「コロナ疲れ(コロナによって受けている変化・ストレス)」について、あなたに最もよくあてはまる選択肢をお選びください。

 

 

<日本での調査概要>

タイトル: COVID-19生活者意識ナビゲーター

調査手法: インターネット調査

調査時期:

第1回:2020年4月23~24日、第2回:2020年5月11~13日

第3回:2020年5月28~31日、第4回:2020年6月 9~11日

第5回:2020年6月24~26日、第6回:2020年7月 8~10日

第7回:2020年8月13~16日、第8回:2020年9月16~18日

第9回:2020年10月21~23日 第10回:2020年11月19~22日

エリア : 全国

対象者 : 全国20~69歳の男女1,000名

調査内容: 新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など

調査実施: 株式会社電通

 

<米国での調査概要>

タイトル: COVID Crisis Navigator

調査手法: インターネット調査

調査時期:

第1回:2020年3月27~29日、第2回:2020年4月3~4日

第3回:2020年4月9~12日、  第4回:2020年4月17~18日

第5回:2020年4月 24日、    第6回:2020年5月8日

第7回:2020年5月22日、   第8回:2020年6月5日

第9回:2020年6月19日、     第10回:2020年7月10日

第11回:2020年8月7日、   第12回:2020年9月11日

第13回:2020年10月6日    第14回:2020年11月11日

エリア : 全米

対象者 : 全米18~64歳の男女1,000名

調査内容: 新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など

調査実施:Dentsu U.S.

 

 

<参考:米国と日本における新型コロナウイルス関連トピックと調査実施タイミング>

【米国】

第1回:アメリカにおける感染者数が世界最多を記録した直後に実施

第2回:失業保険申請数が増加するなど景気経済への影響が顕在化してきた中での実施

第3回:新規感染者数や死者数が継続して高く推移している中での実施

第4回:事態が長期化している中での実施

第5回:一部の州での経済活動の再開などが報じられ始めたタイミングで実施

第6回:多くの州で一部の経済活動を部分的に再開した中での調査

第7回:50の州全てで経済が再開。一方、失業率が高い水準のタイミングでの調査実施

第8回:人種差別への抗議運動が広がり、コロナでも多数がデモに集結していた中で実施

第9回:複数の州で新規感染者数の最多記録が更新され、第二波への懸念が高まる中での調査

第10回:累計感染者数が300万人を超え、依然として失業率が高止まりしている時期に調査

第11回: 7月中旬~後半にかけて新規感染者数が7万人を超えピークを迎えた後、落ち着きを見せ始めた中での調査

第12回: コロナ感染拡大から6カ月、感染拡大はまだ落ちつかないものの、大統領選挙の話題が増えてきている中での調査

第13回:大統領選挙まで1か月余り。中西部での感染が拡大。NYでは一部地域で再封鎖実施も報道される中での調査

第14回:大統領選挙が行われた。1日の感染者数が10万人を突破し、感染者数が急激に拡大している中での調査

 

【日本】

第1回:緊急事態宣言が対象地域を全国に拡大(4/16)して1週間が経過した中での実施

第2回:ゴールデンウィーク / ステイホーム週間が明け、感染者数が3月末以降初めて100人を下回った中での実施

第3回:全国で緊急事態宣言が解除された数日後の調査

第4回:全国で緊急事態宣言が解除されてから2週間後。東京アラートが解除されるまでのタイミングで実施

第5回:都内ホストクラブでのクラスタ発生を中心に、感染者が再び増加してきた中での実施

第6回:東京都を中心に感染者数が大幅に増加し、都外への外出自粛が要請された中での実施

第7回:国内の感染者数が1,000人を超え、各地で感染が拡がる中迎えたお盆・夏季休暇中での実施

第8回:感染者数は減少傾向にあり、9月14日に自民党総裁選が行われた直後のタイミングでの実施。

第9回:感染者数が安定して推移、「GoToトラベル」キャンペーンの東京発着分追加、「GoToEat」キャンペーン開始など経済活性化政策が強化される中で実施

第10回:国内の1日あたり新規感染者数2,000人を超え、過去最高を更新する中で実施

 

 

<参考:その他の主なファインディングス>

(ア)想定される感染状況の家計への影響期間

・「家計状況への影響なし」と回答した人は日本では49%で、米国では28%となった。影響を受けている人の割合は米国の方が多い。

・ただし、「家計状況への影響が1年以上続く」は日本24%に対し米国18%と、影響がある場合には日本の方が長期化が予想されている。

 

(図表6想定される家計への影響期間

質問:現在の国内の感染状況を踏まえると、新型コロナウイルスは今後どのくらいの間、ご自分の家計状況に影響すると思いますか?

 

 

(イ)外出への心配

・外出への心配は日米ともに高い結果に。日本では心配している人(とても心配、ある程度心配)の割合は89%、米国も83%が心配していると回答。

 

(図表7)外出についての心配

質問:現在、外出することについてどのくらい心配していますか?

 

 

(ウ)新型コロナウイルスのワクチンの効果や安全性に対する信用度合い

・日米ともに、8月の調査より「コロナワクチンを完全に信用する」との回答が減少。また、米国では「完全に信用する」が35%に対し、日本はわずか3%と大きく差が出た。

 

(図表8)新型コロナウイルスのワクチンの効果や安全性に対する信用度合い

質問:先日、各社から新型コロナウイルスワクチンの高い有効性が得られたとの発表がありました。このニュースを受け、あなたのワクチンを接種したいという気持ちに変化はありましたか?

 ※日米ともに8月時の質問は以下:

  質問:新型コロナウイルのワクチンが開発され、接種可能になった場合、その効果や安全性につてあなたの考えをお答えください。

 

 

(エ)コロナワクチン接種をためらう理由

・ワクチン接種をためらう理由1位は「望まない副作用があるかもしれないから」という結果に。

 

(図表9)コロナワクチン接種をためらう理由

質問:以下の選択肢のうち、あなたが新型コロナウイルスのワクチン接種をためらう理由として、最もあてはまるものをお選びください

 

 

(オ)コロナワクチンが接種可能になったら「気兼ねなく行うようになる」こと

・米国では「交流」が49%、「外食」「店頭での買い物」が44%と最も多く、日本は上位から「外食」が32%、「交流」が31%、「国内旅行」「店頭での買い物」が30%といずれも身近な活動への再開がより活発になる見通しとなった。

 

(図表10)コロナワクチンが接種可能になったら「気兼ねなく行うようになる」こと

質問:国内で効果的な新型コロナウイルスのワクチンが接種可能になったとき、あなたの行動に変化は出てくると思いますか?以下のそれぞれの活動について、あてはまるものをお選びください。

 

 

 

 

以上

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