【産学農共同開発】馬有機堆肥で育てたお米から作った日本酒 「清酒・勝利馬(しょうりうま)」新発売!
2021年6月1日(火)より小西酒造オンラインショップにて予約スタート
2021年6月1日
立命館大学
小西酒造株式会社
一般社団法人 SOFIX 農業推進機構
清酒・勝利馬
馬有機堆肥の元となる競走馬(滋賀県内)
田渕農場の水田(滋賀県草津市)
立命館大学と小西酒造株式会社(兵庫県伊丹市)は、一般社団法人SOFIX 農業推進機構(滋賀県草津市)と田渕農場(滋賀県草津市)の協力のもと、競走馬の馬フンから作られた堆肥(馬有機堆肥)で栽培した米を使った「清酒・勝利馬(しょうりうま)」を共同開発しました。 2021 年 6 月 1 日(火)より小西酒造オンラインショップにて予約を開始します。 (6月7日(月)より出荷)
<販売方法 : 小西酒造オンラインショップ https://choujugura.com/ >
これまで、立命館大学と小西酒造株式会社は、2013年より立命館大学生命科学部教授の久保幹(もとき)が考案した土壌診断技術「SOFIX(ソフィックス)」を活用し、競走馬の馬有機堆肥で育てた米を使った環境に優しい日本酒の開発を行ってきました。
「SOFIX」は、土の中の微生物の働きを可視化・指標化する技術で、農家の経験と勘が頼りであった有機肥料を使った土づくりを、科学的な指標を持って行い、農作物の品質や生産性の向上を実現します。
今回、第二弾となる「清酒・勝利馬」は、「SOFIX 土壌認定」で A 評価を得た田渕農場の水田で栽培した安心・安全な高品質のコシヒカリを使い、前作よりも芳醇でボディがありながらも味わいのキレの良さが特長のお酒に仕上げています 。
また、SOFIX 技術の活用により有機栽培が普及することは、土壌環境の改善、世界で問題となっている農地土壌劣化の解決の一助にもなり、「清酒・勝利馬」を美味しく飲むことは、持続可能な農業を応援することにも繋がります。
立命館大学久保教授は「あまり知られていませんが、日本は化学肥料の使用量が多く、EU と比較して残留農薬基準値もゆるい現状があります。
有機物と微生物を調和させる技術『SOFIX』による、できるだけ農薬を使わない土づくりを活かした『清酒・勝利馬』を美味しく飲んでいただくことでまた SOFIX が広まる好循環を期待します。」とコメントしております。
小西酒造株式会社代表取締役社長 小西新右衛門は「SOFIX技術で肥沃度を高めた土壌で栽培したお米を丹精に磨き上げ、仕込んだ純米大吟醸酒です。
芳醇な香りとすっきりとした味わいが特徴で、冷やしても温めてお飲みいただいても力強さと余韻を感じることができます。このお酒が持続可能な農業の一助となることに期待しています。」とコメントしております。
勝利馬について
琵琶湖水系が広がる滋賀は、豊かな水と肥沃な土壌で知られており、古くから良質な米が収穫される地域です。滋賀には、日本中央競馬会・栗東トレーニング・センターがあり、最高峰の競走馬が育成・調教されています。近隣の京都競馬場でもこれら競走馬が活躍しています。
競走馬の飼育は、ドーピング検査が徹底されており、薬物や餌の管理が厳重になされています。
そのため、競走馬からの馬有機物は、薬剤などの化学物質を含まない安全な有機資材(堆肥)に生まれ変わります。
立命館大学生命科学部の久保幹教授(環境微生物学)は、土壌肥沃度指標(SOFIX)を開発し、微生物やその動きで土壌の肥沃度を評価する手法を開発しました。
清酒・勝利馬の原料米(コシヒカリ)は、良質な馬・牛堆肥を用い、水田の肥沃度を飛躍的に向上させ、SOFIX認定を受けた有機環境農地で栽培されています。
清酒・勝利馬は、滋賀県のこだわりの有機資材と肥沃な土壌で栽培された米を使い、小西酒造(株)・富士山蔵が丁寧に醸した、かおり高いこだわりの逸品です。
【商品概要】「超特撰 白雪 純米大吟醸 勝利馬720ML瓶詰化粧箱入」
清酒・勝利馬
■出荷日:2021 年 6 月 7 日(月)
■メーカー参考小売価格 :3,500 円 (消費税別)
■JAN コード:4901524013612
■入数:1 ケース 6 本入(化粧箱入)
■サイズ
単品サイズ:80×80×305(mm)・1.3(kg)
外装サイズ:176×259×317(mm)・8.1(kg)
■酒質:純米大吟醸
■アルコール度数:16 度以上 17 度未満
■原材料 :米(滋賀県産)・米こうじ(滋賀県産米)
■米品種(精米歩合%):国産米50%
■販売方法 :
小西酒造オンラインショップ https://choujugura.com/
(商品ページ) https://choujugura.com/SHOP/01361.html
※今後、販売方法は拡充予定。
■販売数:年間 3600 本(初回販売:200 本)
小西酒造について
「山は富士 酒は白雪」のキャッチフレーズで親しまれてきました。
天文 19 年(1550 年)創業の小西酒造は、2021 年に清酒発祥の地・伊丹で創業 471 年を迎えました。
清酒銘柄である「白雪」は寛永 12 年(1635 年)に小西家 2 代目宗宅が江戸へ酒樽を運ぶ途中、雪を頂いた富士の気高さに感動し名付けたといわれています。
常により豊かで楽しいひと時を過ごすためのサポートをさせていただく存在でありつづけたいと願っています。酒蔵「富士山蔵」では、空気設備により温度・湿度を一定に保ち、年間を通じてお酒造りをしています。
造りは昔ながらの伝統の技と近代の設備を併用し、仕込み水は六甲長尾山系伏流水を深井戸から汲み上げて使用しています。
昨年 2020 年 6 月に清酒発祥の地・伊丹は、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』として日本遺産に認定されました。
いつの時代もチャレンジし続け、「誰も歩いていない道を行く。」を実践し、技術力品質力への研鑽と、常にお客様に寄り添う存在でありつづけれるよう精進しております。
土壌肥沃度診断(SOFIX)と堆肥品質診断(MQI)について
土壌肥沃度診断(SOFIX)は、DNA 量を基に測定した土壌中の微生物量と、植物が吸収できる形に窒素、リンを変化させる土壌の力を数値化し、土壌中の物質の分解・循環を定量的に評価することで、最適な「土づくり」の科学的な処方箋を出すことに成功した世界で初めての手法です。
SOFIX 技術では、土壌中の総細菌数など生物性の指標により、土壌の肥沃度の判定基準を設け、 個々の圃場について SOFIX の分析データを元にして、特 A~D までの 5 つのランキング評価を行っています。
このうち、B 判定以上の土壌を、「SOFIX 認定土壌」として認定しています。
堆肥品質診断(MQI:Manure Quality Index)は、SOFIX 技術を堆肥に応用し、堆肥の品質を科学的に評価する指標となります。
有機農法において、窒素、リン、カリウムなどの植物肥料成分は、主に堆肥によって供給されます。
どんな堆肥を与えても良い訳ではなく、有機栽培に適した栄養成分をバランス良く含む完熟した堆肥を選択・投与することが重要です。
MQI に適合した完熟堆肥を選択し、SOFIX に基づき適切に管理された有機農地で栽培することにより、高品質・高収量の農産物を確実に得ることができます。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 学校法人立命館
- 所在地 京都府
- 業種 大学
- URL http://www.ritsumeikan-trust.jp/
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