体内時計に合わせた朝のタンパク質摂取タイミングが筋量増加に効果的

早稲田大学

2021年7月7日

早稲田大学

■発表のポイント

○ タンパク質摂取による筋量増加効果は、量だけでなくタイミングも影響することを明らかにした。

○ 筋量増加は体内時計を介して引き起こされ、それが正常に機能していることが重要である。

○ 朝食時のタンパク質摂取による筋量増加には、筋肉の合成を高める作用が強い分岐鎖アミノ酸が 関わっている。

 

 

■概要

長崎大学医歯薬学総合研究科神経機能学の青山晋也(あおやましんや)助教(早稲田大学重点領域研究機構 次席研究員、2015年-2019年)および早稲田大学理工学術院の柴田重信(しばたしげのぶ)教授、金鉉基(キムヒョンギ)講師を中心とする研究グループは、タンパク質の摂取タイミングが、筋量増加効果に影響があることをこのたび明らかにいたしました。 

食事から摂取するタンパク質は、骨格筋の合成や筋量の維持・増加に重要であることが知られていますが、朝・昼・夕食といった3食の中での摂取量の偏りが及ぼす影響については、これまで不明な点が多くありました。本研究グループは、筋量増加効果を得るためには、筋肉の体内時計(1周期約24時間の概日時計※1)が重要であることを突き止め、タンパク質の1日の摂取量だけでなく、摂取するタイミングも重要であることを解明しました(図1)。筋量増加には、体内時計に合わせたタンパク質の摂取が効果的であることから、この摂取タイミングをうまく活用することで、筋力や筋量が低下しやすい高齢者の健康を効率よく維持・増進できる可能性があります。

本研究成果は、米国Cell Press社によって刊行されるオープンアクセスジャーナル『Cell Reports』のオンライン版に2021年7月6日(火)AM11:00(東部時間)に掲載されました。 

論文名:Distribution of dietary protein intake in daily meals influences skeletal muscle hypertrophy via the muscle clock

 

■論文情報

雑誌名:Cell Reports 

論文名:Distribution of dietary protein intake in daily meals influences skeletal muscle hypertrophy via the muscle clock

DOI:https://doi.org/10.1016/j.celrep.2021.109336

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