電通、新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第19回目を実施
2021年12月15日
株式会社 電 通
日本では収束の兆しを感じる人が調査開始以来最高に 8割弱が3回目のワクチン接種を希望
マスク着用徹底や年末年始の集まり自粛など警戒モードは継続
株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、2021年11月下旬、全国20〜69歳の男女1,000名を対象に「COVID-19生活者意識ナビゲーター(第19回日米比較編)」を実施しました。
本調査は、電通グループの海外事業を統括する電通インターナショナル社(旧:電通イージス・ネットワーク社)の米国拠点Dentsu U.S.が米国において、新型コロナウイルスによる生活者意識の変化を20年3月下旬から21年10月にかけて24回にわたり調査したものとほぼ同じ内容を日本国内でも調査したものです。前回の10月上旬に引き続き、日本での第19回目の調査を11月中旬(新規感染者数が1日100~200人で推移。イベント参加人数の上限緩和も決定された時期)に行いました。比較対象である米国の第24回目は10月下旬に調査を行いました。
第19回調査の主なファインディングスは以下の通りです。なお、一部の調査項目は情勢を鑑みながら追加・変更を行っているため、設問によっては比較可能な項目がある回との対比を行っております。
<主なファインディングス>
1.生活者の心理ステージは、日本でステージ4「収束の兆し」が26%と調査開始以来過去最高となり、ステージ3「順応・適応」からステージ5「収束後の生活へ」までの回答者の割合も合計68%と前回の56%からさらに上昇。米国も7月以降ステージ3-5の割合に後退がみられたが、今回は65%まで上昇した。
2.コロナ禍の状況認識は、日本では「感染状況は落ち着きを取り戻して来ている」「うまく対応できている」「感染拡大は間もなく終わる」の合計が84%と過去最高を更新。米国も前回から17ポイント改善し52%に。しかし、日米ともに「感染拡大はまもなく終わるだろう」と回答した人は5%程度にとどまっている。
3.新規感染者数が拡大していた時期と現在行っている予防策について、日本は「感染拡大期と同程度/それ以上に行っている」予防措置として「マスク着用・着用徹底」が84%と最も高かった。次いで「自宅で過ごす時間・活動を増やす」が51%、「会う人の人数を減らす」が45%と活動の自粛が続いている。
4.日本において年末年始に家族や友人・知人と集まることについて、今年9月の調査では64%が「少人数の集まり」も「行わない」としていたが、今回調査では49%に減少。「大人数での集まり」も「行わない」との回答は9月の92%から86%に減少。
5.追加のワクチン接種については、77%が「3回目のワクチン接種をしたい」と回答。3回目のワクチン接種に対して多くの人が前向きにとらえている。1-2回目と異なる会社のワクチンを接種したいは11%にとどまり、混合接種意向者は現状少数派となっている。
<詳細結果>
1.生活者の心理ステージは、日本でステージ4「収束の兆し」が26%と調査開始以来過去最高となり、ステージ3「順応・適応」からステージ5「収束後の生活へ」までの回答者の割合も合計68%と前回の56%からさらに上昇。米国も7月以降ステージ3-5の割合に後退がみられたが、今回は65%まで上昇した。
・新型コロナウイルスの影響下における生活者の心理変容を5つのステージで捉えて傾向を把握。
・日本ではステージ4「収束の兆し」が9月に実施した第17回調査以降大幅に増え、26%と調査開始以来過去最高となり、ステージ3「順応・適応」からステージ5「収束後の生活へ」の合計が68%と前回の56%からさらに上昇。
・米国は7月以降ステージ3-5の割合に後退がみられたが、今回は65%まで上昇した。
(図表1)生活者の心理ステージ
質問:新型コロナウイルスの感染拡大のような公衆衛生上の危機に面した時、人々の気持ちの変化にはいくつかの 「ステージ」があると言われています。今回の新型コロナウイルスの感染拡大があなたの日常生活にどのような影響を与えたかを考えていただき、現在のあなたの状況に最も当てはまるものを1つお選びください。
出典:社会心理学の「キューブラ=ロスモデル」から着想を得て、COVID-19での心理変容に置き換えて定義。ステージ文言などは電通オリジナルで作成。
2.コロナ禍の状況認識は、日本では「感染状況は落ち着きを取り戻してきている」「うまく対応できている」「感染拡大は間もなく終わる」の合計が84%と過去最高を更新。米国も前回から17ポイント改善し52%に。しかし、日米ともに「感染拡大はまもなく終わるだろう」と回答した人は5%程度にとどまっている。
・日本におけるコロナ禍の状況認識は前回に引き続き「落ち着いてきている」「うまく対応できている」との回答が増加。「手に負えない状況」とした回答は4%にまで減少。
・米国は「落ち着きを取り戻してきている」が前回から17ポイント上昇。
・日米ともに「感染拡大はまもなく終わるだろう」と回答した人は5%程度にとどまっており、この傾向は年初から変わっていない。
(図表2)コロナ禍の状況認識
質問: これまでの国内の新型コロナウイルスの感染状況の経過について、あなたはどう感じますか?以下のうち、最も当てはまるものをお選びください。
3.新規感染者数が拡大していた時期と現在行っている予防策について、日本は「感染拡大期と同程度/それ以上に行っている」予防措置として「マスク着用・着用徹底」が84%と最も高かった。次いで「自宅で過ごす時間・活動を増やす」が51%、「会う人の人数を減らす」が45%と活動の自粛が続いている。
・マスク着用・徹底は感染拡大期と変わらず現在も行っている人が8割以上。
・旅行を控える(44%)外食を控える(38%)も継続して控えている人たちが約4割と感染への警戒感が継続。
(図表3)感染拡大時期と現在行っている予防策
質問:現在、新型コロナウイルス新規感染者数が拡大していたころに比べ以下の予防策についてどのような行動をとっていますか?
4.日本において年末年始に家族や友人・知人と集まることについて、今年9月の調査では64%が「少人数の集まり」も「行わない」としていたが、今回調査では49%に減少。「大人数での集まり」も「行わない」との回答は9月の92%から86%に減少。
・緊急事態宣言下出会った9月と比較すると、少人数の集まりも行わない(64%→49%)、大人数での集まりも行わない(92%→86%)との回答がそれぞれ減少。
(図表4)年末年始の集まり
質問:年末年始において、家族や友人・知人との集まりを開くと思いますか?また、その回数はどのくらいですか?
5.追加のワクチン接種については、77%が「3回目のワクチン接種をしたい」と回答。3回目のワクチン接種に対して多くの人が前向きにとらえている。1-2回目と異なる会社のワクチンを接種したいは11%にとどまり、混合接種意向者は現状少数派となっている。
・3回目のワクチン接種について77%が接種意向を示した。一方で3回目の接種はしたくないは23%。
・3回目のワクチン接種意向者の中で混合接種を望んでいる人は11%と多くない。
(図表5)3回目のワクチン接種意向
質問:3回目の新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった場合、接種をしたいと思いますか?
<日本での調査概要>
タイトル: COVID-19生活者意識ナビゲーター
調査手法: インターネット調査
調査時期: 第1回:2020年4月23~24日、 第2回:2020年5月11~13日
第3回:2020年5月28~31日、 第4回:2020年6月 9~11日
第5回:2020年6月24~26日、 第6回:2020年7月 8~10日
第7回:2020年8月13~16日、 第8回:2020年9月16~18日
第9回:2020年10月21~23日、 第10回:2020年11月19~22日
第11回:2021年1月28~30日、 第12回:2021年3月19~20日
第13回:2021年4月28日~5月2日、 第14回:2021年5月19日~5月21日
第15回:2021年6月25日~5月26日、 第16回:2021年7月30日~7月31日
第17回:2021年9月3日~4日、 第18回:2021年10月7日~10月8日
第19回:2021年11月17日~19日
エリア : 全国
対象者 : 全国20~69歳の男女1,000名
調査内容: 新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など
調査実施: 株式会社電通
<米国での調査概要>
タイトル: COVID Crisis Navigator
調査手法: インターネット調査
調査時期: 第1回:2020年3月27~29日、 第2回:2020年4月3~4日
第3回:2020年4月9~12日、 第4回:2020年4月17~18日
第5回:2020年4月 24日、 第6回:2020年5月8日
第7回:2020年5月22日、 第8回:2020年6月5日
第9回:2020年6月19日、 第10回:2020年7月10日
第11回:2020年8月7日、 第12回:2020年9月11日
第13回:2020年10月6日、 第14回:2020年11月11日
第15回:2021年1月14日、 第16回:2021年2月10日
第17回:2021年3月12日、 第18回:2021年4月16日
第19回:2021年5月19日、 第20回:2021年6月10日
第21回:2021年7月15日、 第22回:2021年8月12日
第23回:2021年9月13日、 第24回:2021年10月25日
エリア : 全米
対象者 : 全米18~64歳の男女1,000名
調査内容:新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など
調査実施:Dentsu U.S.
<参考:米国と日本における新型コロナウイルス関連トピックと調査実施タイミング>
【米国】
第1回:アメリカにおける感染者数が世界最多を記録した直後に実施
第2回:失業保険申請数が増加するなど景気経済への影響が顕在化してきた中での実施
第3回:新規感染者数や死者数が継続して高く推移している中での実施
第4回:事態が長期化している中での実施
第5回:一部の州での経済活動の再開などが報じられ始めたタイミングで実施
第6回:多くの州で一部の経済活動を部分的に再開した中での調査
第7回:50の州全てで経済が再開。一方、失業率が高い水準のタイミングでの調査
第8回:人種差別への抗議運動が広がり、コロナでも多数がデモに集結していた中での調査
第9回:複数の州で新規感染者数の最多記録が更新され、第二波への懸念が高まる中での調査
第10回:累計感染者数が300万人を超え、依然として失業率が高止まりしている時期に調査
第11回: 7月中旬~後半にかけて新規感染者数が7万人を超えピークを迎えた後、落ち着きを見せ始めた中での調査
第12回: コロナ感染拡大から6カ月、感染拡大はまだ落ちつかず、大統領選挙の話題が増えてきている中で調査
第13回:大統領選挙まで1か月。中西部での感染が拡大。NYでは一部地域で再封鎖実施も報道される中で調査
第14回:大統領選挙が行われた。1日の感染者数が10万人を突破し、感染者数が急激に拡大している中で調査
第15回:ワクチン接種が開始されるも、新規感染者数が30万人突破。変異株の感染拡大も懸念される中で調査
第16回:バイデン政権によりワクチン接種が加速・本格化。1日あたり新規感染者数が10万人を下回る中で調査
第17回:ワクチン接種進むも、変異株などの影響から新規感染者数は減らない中で調査
第18回:ワクチン接種のペースが鈍化、変異株への感染も引き続き多い中で調査
第19回:国民の約3分の1がワクチン接種を完了し、1日当たり新規感染者数が3万人台まで減った中で調査
第20回:アメリカ成人約半数がワクチン接種を2回とも完了し、1日当たり感染者数が1万人前に減った中で調査
第21回:国内新規感染の約6割をデルタ変異株が占めるなど、デルタ変異株が急速に拡がりはじめる中での調査
第22回:アメリカ国民の半数がワクチン接種を2回とも完了するも、デルタ変異株により感染者の増加が止まらない中での調査
第23回:感染者数が増加したまま高止まりし、なかなか減少しない中での調査
第24回:1日の新規感染者数が10万人前後まで落ち着き、3回目のワクチン接種も進む中での調査
【日本】
第1回:緊急事態宣言が対象地域を全国に拡大(4/16)して1週間が経過した中での実施
第2回:ゴールデンウィーク / ステイホーム週間が明け、感染者数が3月末以降初めて100人を下回った中での実施
第3回:全国で緊急事態宣言が解除された数日後の調査
第4回:全国で緊急事態宣言が解除されてから2週間後。東京アラートが解除されるまでのタイミングで実施
第5回:都内ホストクラブでのクラスタ発生を中心に、感染者が再び増加してきた中での実施
第6回:東京都を中心に感染者数が大幅に増加し、都外への外出自粛が要請された中での実施
第7回:国内の感染者数が1,000人を超え、各地で感染が拡がる中迎えたお盆・夏季休暇中での実施
第8回:感染者数は減少傾向にあり、9月14日に自民党総裁選が行われた直後のタイミングでの実施。
第9回:感染者数が安定して推移、「GoToトラベル」キャンペーンの東京発着分追加、「GoToEat」キャンペーン開始など経済活性化政策が強化される中で実施
第10回:国内の1日あたり新規感染者数2,000人を超え、過去最高を更新する中で実施
第11回:年明け一気に感染者数が増え、2度目の緊急事態宣言が発令。変異株の感染も報告される中での実施
第12回: 4都県では引き続き緊急事態宣言下(調査終了翌日3/21に解除)の中で実施。
第13回:まん延防止等重点処置や緊急事態宣言が適応・発令される中で実施
第14回:新規感染者数が高止まりし、GWから延長している緊急事態宣言の再延長が検討される中での調査
第15回:国内の1日当たり新規感染者数が2,000人前後まで落ち着き、緊急事態宣言からまん延防止等重点措置へ移行した中での調査
第16回:東京オリンピックが開催される中、国内の1日当たりの新規感染者数が1万人を突破し、東京・沖縄で緊急事態宣言の延長が決定した中での調査
第17回:8月後半に、国内の1日当たり新規感染者数が20,000人を突破し、その後ピークを超え1万人台にまで落ち着いた中での調査。
第18回:9月末に総裁選が行われた後、感染者数は大幅に減少、緊急事態宣言が解除された中での調査
第19回:新規感染者数が1日100~200人で推移。イベント参加人数の上限緩和も決定された時期
<参考:その他の主なファインディングス>
(ア)年末年始にしたいこと
・日本において、帰省や旅行、忘年会など年末年始に行いたいことの意向は9月時点 と比べて大きな差が見られなかった。
・「友人と忘年会を開く」は6ポイント前回よりも上昇したが、「帰省」「買い物」「旅行」などはほぼ前回と変わらず、自粛の状況がうかがえる。
( 図表6)年末年始にしたいこと
質問:年末年始の予定として、以下を行いたいと思いますか?
(イ)GoTo利用意向
・GoToトラベルの利用意向は63%、GoToイートの利用/利用意向は54%。
(図表7)GoToトラベル、GoToイートの利用意向
質問:来年、「GoToトラベル」キャンペーンが再開されたら、どれくらい利用したいと思いますか?
10月25日から「GoToイート」キャンペーンが順次再開され、来年度のGW明けまで実施予定ということが政府によって発表されました。この再開された「GoToイート」キャンペーンを利用したいと思いますか?
以上
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このプレスリリースを配信した企業・団体
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- 所在地 東京都
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