化学品の危険有害性をパズル形式で楽しく学べるGHSパズルを公開

世界共通の「危なさ」表示(GHS)を覚え、毎日の生活に役立てよう!

独立行政法人 製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原]では、化学品についている世界共通の「危なさ」の 絵表示を遊びながら知って覚えられるパズルを公開いたしました。親子で楽しくパズルに挑戦しながら、SDGsへの取り組みにも重要なGHSについて学びましょう。

 




『GHS絵表示』は、化学品の危なさを絵であらわしたものです。パズルであそんで、世界中でつかわれている『GHS絵表示』を楽しくおぼえましょう! 

 

▼GHSパズルは、こちらから▼

https://www.nite.go.jp/chem/ghs/ghs_puzzle.html

 

 

世界共通の「危なさ」表示(GHS)とは?

GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とは、世界で共通な化学品の危険性やその伝達情報の基準をわかりやすくすることで、世界中のどこでも危険性や有害性の情報が正しく伝わることを目指して整備されたものです。人々の健康維持と環境保護を目的のために2003年7月に国連で、世界共通のルールとして発行されました。

 

 


 

GHSについては、 NITEのWEBサイトにて詳しく掲載しております。

 

>>>【NITE】GHS総合情報提供サイト https://www.nite.go.jp/chem/ghs/ghs_index.html

 

 

なぜGHS絵表示を理解したほうがよいのか

洗剤、インクや衣服など私たちの周りには様々な化学物質が存在します。化学物質は私たちの生活を豊かにしていますが、使い方を間違えると、燃えたり、手が赤く腫れたり、危険なものにもなります。化学品の容器には取扱に関する詳細な注意書きが記載されていますが、字が小さいことが多く、見落としてしまうこともあります。

 

そんなときに便利なのが、化学物質の危険性を視覚的にそしてすぐに理解することができるGHS絵表示です。GHS絵表示は、危険有害性の種類や程度を名前のとおり絵で表しているので、子どもでも化学物質の危なさが分かります。また、GHS絵表示は世界共通のため、輸入された製品であっても、絵表示が付記されていれば誰でも理解することができます。

 

NITEでは、化学物質の危険性を理解するにはGHS絵表示の意味を知っていただくことが重要であると考え、GHSパズルを開発しました。パズル遊びを通じて、ご家族でGHSについて学んでいただきたいと考えています。

 

また、子どもを含む一般消費者の皆様向けに、化学物質と上手に付き合うための考え方について記したパンフレットも下記URLに公開しています。ぜひご活用ください。

 

>>>【NITE】化学物質と上手に付き合うために https://www.nite.go.jp/data/000084931.pdf

 

 

達成にはGHSがとても有効です

最近ニュースなどでSDGsについて、よく耳にすると思います。事業者がSDGsに取り組むことは、事業の持続性を高めることにつながるため、事業規模を問わず多くの事業者が取り組んでおります。SDGsは、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されたもので、GHS絵表示は化学物質管理が関係する目標を達成・実現するためのとても便利なツールでもあります。

 

169のターゲットの中には、

 

 


 

『6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。』

 

 


 

『12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。』

 

とあるように、事業者には適切な化学物質のリスク管理※が求められており、同様に私たち一般消費者も正しく取り扱う必要があります。(※リスク管理については、上記URLのパンフレットに詳細を記載しておりますので参考にしてください。)

 

 

 


 

例えば、上のGHS絵表示は、水生環境有害性を表しており、環境に放出すると水生環境(水生生物およびその生態系)に悪影響を及ぼすことを示しております。絵表示の意味を正しく理解できれば、事業者も消費者も環境へ放出しないよう注意することができるため、結果として上記のSGDsのターゲットを達成できるようになります。

 

GHSとNITEについて

我が国においては、2001年にGHS関係省庁連絡会議が発足し、国連GHS文書の翻訳、分類マニュアル及びガイダンスの作成、関係各省によるGHS分類事業等を進めてきました。また、GHSに基づいたラベル及びSDSを実施するために、労働安全衛生法や化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)を改正し、さらに日本産業規格(JIS)を整備しました。NITE化学物質管理センターは、関係各省が実施したGHS分類結果をHP上で公表しております。また分類結果の英語版も作成し、英語版サイトにて公表しています。さらに、当センター独自の取り組みにより収集・整理した関連情報等を併せて提供することにより、GHSの実施を支援しています。ほかにも学習ツールなどを公開しておりますので是非ご活用ください。

 

 

独立行政法人 製品評価技術基盤機構化学物質管理センターの概要

NITE化学物質管理センターは、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」および、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)」の施行を技術的な側面から支援しています。また、「化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律(化学兵器禁止法)」に基づく立入検査や国際査察への立会い業務を行っています。加えて、化学物質のリスクに関する有害性等の情報を収集整理し提供しています。

https://www.nite.go.jp/chem/index.html 

 

 

「nite」の「note」

NITEでは、行っている業務やその背景にある情報を皆様に分かりやすくご紹介するために、「note」をはじめました。是非、お読み下さい。


NITE公式ページ(nite.jp)

 

 

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