シンポジウム「激化する気候変動に備える治水対策と水力発電の強化」開催

JAPIC、共働・協力で治水と利水の両立を

JAPIC

シンポジウム「激化する気候変動に備える治水対策と水力発電の強化」開催

JAPIC、共働・協力で治水と利水の両立を

 

 

 

 一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(東京都中央区、進藤孝生会長、略称JAPIC)は2022年4月11日、内閣府、経済産業省、国土交通省、公益財団法人河川財団の後援のもと東京都内でシンポジウム「激化する気候変動に備える治水対策と水力発電の強化~ダム等の増強と新たな協働事業の展開~」を行いました。

 このシンポジウムにはエネルギー、建設などの企業のトップや自治体、関連団体の幹部、学識経験者ら計約40人が会場に集まり、約500人がオンラインで参加しました。水の利用(利水)と制御(治水)の両立を目指し、水害を防ぎながら水力発電を増強していく方策を巡り、専門家の講演を聴き、各界の代表が議論しました。

 

Ⅰ.ご挨拶     関克己  JAPIC水循環委員会委員長(公益財団法人河川財団理事長)

Ⅱ.提言説明    川﨑正彦 JAPIC水循環委員会委員(一般財団法人ダム技術センター理事長)

Ⅲ.講演      井上智夫 国土交通省水管理国土保全局長

Ⅳ.講演      角哲也 京都大学防災研究所教授

Ⅴ.パネルディスカッション

   コーディネーター 

        関克己  JAPIC水循環委員会委員長

   パネラー 川﨑正彦 JAPIC水循環委員会委員

        迫田英晴 経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力供給室長

        佐藤俊哉 株式会社J-POWERハイテック常務執行役員

        角哲也  京都大学防災研究所教授

        内藤正彦 国土交通省水管理国土保全局河川環境課長

        吉津洋一 株式会社ニュージェック代表取締役社長

Ⅵ.閉会挨拶     丸川裕之 JAPIC専務理事

 

 JAPICの専門グループで水の利活用を研究する「水循環委員会」の関克己委員長(公益財団法人河川財団理事長)による開会挨拶の後、川﨑正彦一般財団法人ダム技術センター理事長が、JAPICの提言「激化する気候変動に備えた治水対策の強化と水力発電の増強~治水・利水の統合運用と再編に向けたパラダイムシフト~」を説明しました。

 続く講演では、まず国土交通省の井上智夫水管理国土保全局長が「気候変動に備える治水対策の推進(適応)とダムの高度利用によるカーボンニュートラル(緩和)への貢献」とのテーマで、さらに、京都大学防災研究所の角哲也教授が「長時間アンサンブル降雨予測で見える世界―ダム操作をどう変えるか?」とのテーマでお話しされました。

 パネルディスカッションは関克己JAPIC水循環委員会委員長がコーディネーターを務め、産官学の代表6氏が、水害を防ぎながら水力発電を増強し、利水・治水の両立を目指す方策について議論しました。その中で関委員長は、利水・治水の担当者同士のコラボレーション(共働、協力)、コーポレーション(協力、協同)の重要性を強調し、「議論の中で『プラスの価値を一緒に』という話も出た」と指摘しました。また議論の終わりに「気候変動で今後水害が激しくなる可能性があり、脱炭素社会の実現も求められる中、治水対策の強化と協働する水力発電の役割は今後大きくなっていく」などと総括しました。

 

【JAPIC概要】

一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)は、民間企業(建設、鉄鋼、商社、銀行、コンサル等)による業際的協力と産官学民の交流を通じて英知を結集し、国民の安全安心と持続可能で豊かな社会づくりに向けて、産業・経済、環境・資源・エネルギー、教育、国土・防災・都市計画等、立国の根幹に関わる事項の研究並びに実現を行うことにより、国家的諸課題の解決に寄与し、日本の明るい未来を創生することを目的とします。会員数225社

 

一般社団法人日本プロジェクト産業協議会 

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