すべての人のための自律型ムーバー：CES 2023でHOLON車両のワールドプレミア

HOLON GmbH

2023/1/16 09:42

AsiaNet 99370 （0018）

【ラスベガス2023年1月14日PR Newswire＝共同通信JBN】

＊BENTELERの新ブランドであるHOLONが自動車規格に準拠した世界初の自律型ムーバーを発表

＊持続可能性、包含性、快適性、安全性を兼ね備えた車両

＊HOLONの長期パートナーであるピニンファリーナが設計

＊Mobileye、Beep、Cognizant Mobilityなどとコラボ

＊米国とドイツに向けてパイロットプロジェクトを準備中。米国での生産開始は2025年末を予定

BENTELERグループの新ブランドであるHOLONはラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show（CES）2023で、自律型で完全電動かつインクルーシブなムーバーを発表する。この車は、自動車規格で製造された世界初の自律型ムーバー、すなわち安全性、乗り心地、生産品質を先導する存在である。HOLONムーバーは自律的に走行し、最高時速は60km（時速37マイル）、航続距離は約290km（180マイル）である。

HOLONのMarco Kollmeierマネジングディレクターは次のように述べた。「当社のムーバーは、都市化、気候変動、人口動態など、社会の大きな流れへの回答である。モビリティーは変化する必要がある。当社のムーバーを使えば、排出ガスを出さないで安全かつ快適、インクルーシブな乗客輸送が可能であることが証明されている。これにより、都市に蔓延しつつある交通問題への答えを提供する。われわれは今日、世界中の人々にこの車を披露できることをうれしく思う」

このムーバーは、ライドプーリングやライドヘイリングなどのオンデマンドサービスをはじめとし、通常の定期運行サービスにも使用できる。最初のパイロットプロジェクトは、ドイツではハンブルグにおいて2番目に大きな公共交通機関であるHochbahnとの共同プロジェクトが発表されている。米国では、モビリティープロバイダーのBeepが最初の車両を導入する予定である。この他の導入分野や顧客としては、キャンパス、空港、国立公園といった民間施設がある。

Marco Kollmeierマネジングディレクターは次のように続けた。「私たちのムーバーは、自律走行に特化して設計されており、これは開発のすべての段階、そしてすべての細かい点に反映されている。その結果、この種のものとしては世界最高品質の車両が誕生した。このように、当社は公共および民間の乗客輸送を理想的に補完する、スマートで持続可能なモビリティーの新しい局面を創造している」

▽包含的であるようにゼロから設計されたムーバー

この車両は、最大限の機能性と高い認知度を両立させた非対称の人目を引くデザインになっている。最大15名が乗車可能なゆとりある空間コンセプトで設計されており、個人輸送と公共輸送のギャップを埋める。僅かにオフセットされた快適な座席配置は、安全性を確保しながらもプライバシーの感覚を提供する。

有名なイタリアの設計企業であるピニンファリーナのSilvio Pietro Angori最高経営責任者（CEO）は「車の設計は、親しみやすく魅力的であると同時に技術的な先進性と明快さという2つの特性を併せ持っている。それはエクステリアもインテリアも同じことであり、HOLONムーバーがデザインアイコンであることを一目で分かってもらえるだろう。この車のあらゆる細部は、乗客が他のどの交通手段よりも快適で安全に感じられるよう設計されている」と説明した。

HOLONは、モビリティーがもたらす自由を誰もが等しく享受できるようにすることを目標としている。そのため、このムーバーは包含的になるようにゼロから設計されている。バリアフリー対応として光電センサー付き電動ダブルウイングドアや自動昇降機能付きスロープを標準装備している。また、車いすを自動的に車内に固定する機能により、快適性と安全性を両立している。また、点字情報やオーディオビジュアル案内は、視覚に障がいのある人々の移動をさらにサポートする。

▽自律的でデジタルかつ持続可能

このムーバーはSAE（米自動車技術会）のレベル4であり、定義された運用設計領域で使用するための業界初の商用自動運転システムである Mobileye Drive（TM）をベースにしている。Mobileyeの自律走行車両担当のJohann Jungwirth上級副社長は「当社の自律走行システムは、HOLONムーバーのような画期的なモビリティーコンセプトを実現するために設計されている。このムーバーが実現したことは、当社のアプローチのロバスト性とスケーラビリティーを証明するものである」と述べた。

HOLONムーバーのスケーラビリティーは、道路上での正しい判断を助ける3つの機能によって保証されている。それは異なる冗長センサーを利用する高度なセンシングシステム、革新的な地図技術、運転ポリシーのための正式モデルなどである。これらの技術の組み合わせにより、HOLONムーバーは業界をリードするモビリティーコンセプトになっている。

サステナビリティーはHOLONブランドにとって不可欠な要素である。そのため、このムーバーは完全に電気で駆動する。また、無線によるアップデートが可能なため、車は工場に行くことなく常に最新の状態が保たれている。また、開発を通して、持続可能な材料を使用することに重点が置かれている。

▽自律モビリティーサービスの未来に向けた強力なパートナー

ピニンファリーナとMobileye以外の開発パートナーとして、エレクトロニクスとITを専門とするCognizant Mobilityが加わっている。

HOLONは、車両の運行サービスに関して主要なパートナーシップに依存している。大手モビリティーサービスプロバイダーのBeepは、米国におけるHOLONの優先的パートナーであり、ターンキーサービス、およびサービス管理、ガバナンス、ユーザー体験のための技術プラットフォームを提供している。BeepのCEOであるJoe Moye氏は「自動車グレードの自律走行シャトルは渋滞と排出を減らし、ファーストマイルとラストマイルの輸送を提供し、モビリティーの公平性を高めるための重要な構造要因を提供する。シェア型の自律型電動輸送のユニークで変革的な価値は、当社の現在の展開と使用事例において急速に証明されつつある。この新しいムーバーで、HOLONはこの種の車両の標準を打ち立てており、われわれは現在および将来の顧客にこれを紹介できることに興奮している」と述べた。

HOLONムーバーの生産は2025年末に米国で開始になり、その後は欧州と中東、アジアで生産能力を増強する予定。また、HOLONは特に柔軟性の高いプラットフォームアーキテクチャーを採用しているため、乗客輸送と貨物輸送の両方で、さらなるバリエーションをタイムリーに市場投入することができる。ラストマイル配送はとりわけ重要な運用分野である。

BENTELERはHOLONによって、自律走行モビリティーのグローバルビジネスへの意欲を明示している（https://www.benteler.com/en/press-media/news-and-press-releases/detail/BENTELER establishes HOLON, a new brand for the autonomous mobility of the future/ ）。

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