梅原龍三郎が描く伊豆の風景、4月16日まで!

上原美術館

日本洋画の巨匠・梅原龍三郎がみた伊豆

 

 上原美術館では特別展「梅原龍三郎と伊豆」を開催しております。近代洋画を代表する画家のひとりである梅原龍三郎は伊豆と深い縁がありました。梅原は20代後半に熱海を訪れて以来、熱海や江ノ浦、大仁、三津など、生涯を通じて伊豆の地を訪れ、制作を重ねます。そこで生まれる雄壮できらびやかな作品群は梅原の代表作として広く知られるようになりました。本展では、当館にて新収蔵しました《江ノ浦 残月》や《富士山図》、疎開中や戦後に大仁で描いた《冨士》のほか、梅原龍三郎の日記など資料から、梅原龍三郎と伊豆の関係を紹介し、梅原芸術の全体を概観します。

 仏教館では企画展「きれいなお経 かわいいお経」を同時開催しております。本展では新収蔵した《荒川経》、《善財童子絵断簡(善知衆芸童子)》ほかを中心に、美しい紙を用いた装飾経や、経典の扉に描かれるかわいらしい挿絵を上原コレクションの中からご紹介いたします。

 

―展覧会の見どころ

 

【近代館】 梅原龍三郎と伊豆

 

■梅原が伊豆周辺で描いた絵画21点と、伊豆で記した日記を展示 (第1展示室)

梅原は40代のときに、熱海にある友人の別荘に家族で度々滞在して、代表作を生み出していきます。≪紅良像≫(個人蔵)はその代表的な作品です。

新収蔵初公開となる≪江ノ浦 残月≫は、静浦の一角で描かれました。発表当時に話題となり、「神品」とも呼ばれた本作は、光を色彩で捉える梅原の画風をよくあらわしています。三津では、高台にある知人の別荘を借りて、内浦湾と淡島の向こうに見える勇壮な≪富士山図≫(個人蔵)を描き出します。

大仁は、梅原が疎開した場所です。世間から離れて静かに制作した梅原は、そこで富士山シリーズを生み出します。

また、新発見となる伊豆疎開時につけていた梅原の伊豆日記を本展にて初公開します。しばしば空襲警報が鳴る様子や、沼津空襲が大仁から見えたことなど、当時の情勢がうかがい知れるほか、日々、静かに制作をしていた様子が買い見えます。

 

 

 

■パリ留学時の梅原とルノワールの関係を紹介 (第2展示室) 

梅原は20歳でパリに渡り、老齢のルノワールに会って、直接教えを受けました。「絵を成すのは眼でない手だ。自然をよく御覧なさい」というルノワールの言葉は、生涯を通じて梅原芸術の指標となります。フランス滞在時の代表作である≪黄金の首飾り≫(東京国立近代美術館蔵)は、赤い壁紙をパリのアパートに貼って描いたといいます。見えるものを描くという徹底した態度は、装飾的な画風の中に繊細な光が宿る富士山の作品にも見ることができます。

 

 

 

■天衣無縫の梅原芸術 (第3展示室)

梅原晩年の奔放な画風は、「天衣無縫」という言葉であらわされます。第3展示室では、梅原がコレクションした李朝の白磁青花壺とそれを描いた≪ひまわり≫(個人蔵)を並べて展示。梅原の観察眼と自由な表現を比較します。

 


 

 

【仏教館】 きれいなお経 かわいいお経

 

■≪善財童子絵≫ほか、計4点の新収蔵初公開となるお経を初公開!

≪善財童子絵≫(鎌倉~南北朝時代、新収蔵初公開)は、菩薩道を志す善財童子が、各地の先人を訪ねて、教えを受ける姿が愛らしく描かれています。≪一字宝塔法華経断簡≫(平安時代、新収蔵初公開)は、宝塔の中に一字ずつ法華経の文字が書写された美しいお経です。その他、藍で染めた紙を銀箔とともに漉き込んだ≪雲紙法華経断簡≫(平安時代、新収蔵初公開)、平安時代の代表的な紺紙金字経の一つ≪荒川経≫(平安時代後期、新収蔵初公開)など、さまざまな古写経をご紹介します。

 


 

展覧会概要

 

1)展覧会名  【近代館】 特別展 梅原龍三郎と伊豆

        【仏教館】 企画展 きれいなお経 かわいいお経

 

2)会期   2023年1月21日(土)~4月16日(日)  86日間 ※会期中無休

 

3)開館時間 9:30–16:30(最終入館は16:00まで)

        ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更となっております。

 

4)会場   上原美術館 近代館・仏教館

       〒413-0715 静岡県下田市宇土金341

 

5)料金   一般1,000円/学生500円/高校生以下無料

       ※団体10名以上10%割引

            ※障がい者手帳をお持ちの方は半額になります

 

6)販売物  近代館の特別展「梅原龍三郎と伊豆」では展覧会図録を販売しております。(B5変型判、116ページ、56作品)

      販売価格1,000円 。

      ※仏教館の展覧会図録発行はございません。

 

7)関連イベント

■ギャラリートーク(作品解説) ※開催中の展覧会や作品を担当学芸員が解説します。

 開催日:展覧会会期中の毎月第3土曜日

 時 間:近代館)10:00~ 仏教館)11:00~ ※各45分程度

参加方法:要入館券、時間になりましたら展示室へお集まりください。

 

展覧会動画

・近代館『梅原龍三郎と伊豆』

 

 

 

・仏教館『きれいなお経 かわいいお経』

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

1.梅原龍三郎≪江ノ浦 残月≫1936

2.梅原龍三郎≪冨士≫1945

3.大般若波羅蜜多経巻第百四十二(荒川経)平安時代後期

4.善財童子絵断簡(善知衆芸童子) 鎌倉~南北朝時代

5.雲紙法華経断簡 平安時代

第1展示室

第2展示室

第3展示室

仏教館

プレスリリース添付動画

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