ヴァイサラ、「DIAL 大気プロファイラ DA10」を販売開始

観測ネットワーク向けとして開発された連続的かつ自律的な水蒸気モニタリングのソリューション

ヴァイサラ

2023年8月22日

ヴァイサラ、「DIAL 大気プロファイラ DA10」を販売開始

--- 観測ネットワーク向けとして開発された

連続的かつ自律的な水蒸気モニタリングのソリューション ---

 

 

 ヴァイサラ株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:高橋 宏行、以下ヴァイサラ)は、境界層内水蒸気を連続的かつ自律的にモニタリングする機能を備えた研究機関レベルの差分吸収ライダー(DIAL)(注)である「ヴァイサラ DIAL 大気プロファイラ DA10」(以下、DA10)を本日より販売開始します。

 

 これまで大気中の水蒸気計測は、各地域の観測地点で人員を必要とし、時間と費用も掛かるプロセスでした。DA10は、観測ネットワークを念頭に設計された校正不要のソリューションであり、気象観測関係者は24時間365日いつでも正確でリアルタイムの現地観測情報を得ることができるようになります。高度なリアルタイム水蒸気プロファイルを使用して悪天予想や気候モデリングを強化することが可能となるため、線状降水帯などの豪雨発生の要因と言われている大気により搬送される水蒸気の鉛直プロファイルを把握するために使用できます。これにより、危険な気象状況を事前に把握し、各地域に早期に警報を発令することが可能になります。

 

 世界的に行われている高層気象観測により湿度パターンの全体像が得られるとともに、DA10によってあらゆる場所、あらゆる状況下において境界層の水蒸気を連続的に計測できます。この情報を気象モデリングや気候モデリングと組み合わせることでナウキャストと予報を強化することができ、12時間以内に発生する暴風雨を高い信頼性と正確さをもって予測することができます。

 

DA10の主な特長

 

● 高度なモデリングとデータ同化により、数値予報(NWP)によるナウキャストや長期モデリングのためのリアルタイムに近い情報が得られます。

● 自律的で簡単にセットアップと稼働できるため、局地的な予測にも使用できます。オペレーターは不要で、メンテナンスもほとんど必要ありません。

●  堅牢な設計とサイバー・セキュリティおよびデータ・セキュリティを最優先としており、24時間365日中断のない安全な運用を実現します。

● 特許取得済みの送信機技術により、研究機関レベルのDIAL技術を運用ネットワークに提供します。

 

 DA10の詳細については以下を参照してください。

 https://www.vaisala.com/ja/DA10

 

 

ヴァイサラについて

ヴァイサラは、気象観測および環境/産業計測分野における世界的なリーディング企業です。当社は85年以上にわたる経験を活かし、火星探査などにも活用されている宇宙環境にも耐えうる技術によって、より良い世界に向けた観測を提供します。ヴァイサラは世界各国のお客様にとって、革新的な観測・計測機器とサービスを総合的に提供できる信頼されるパートナーです。本社であるVaisala Oyjはフィンランドのヘルシンキにあり、世界各国に2,000人超の社員を有し、Nasdaq Helsinkiに上場しています。当社に関する詳細は、vaisala.jawww.twitter.com/VaisalaGrouplinkedin.com/vaisalaをご覧ください。



(注) 差分吸収ライダー(DIAL、Differential Absorption Lidar)は、気体成分の計測手法です。

 

● 本報道発表資料に記載されている内容は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。

 

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プレスリリース添付画像

ヴァイサラDIAL 大気プロファイラ DA10_製品写真1

ヴァイサラDIAL 大気プロファイラ DA10_製品写真2

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