『免疫プロテインが口腔環境に寄与』

〜早稲田大学との共同研究をスポーツ歯科医学会で発表〜

2023/12/27 17:07

『免疫プロテインが口腔環境に寄与』
〜早稲田大学との共同研究をスポーツ歯科医学会で発表〜

WEBメディア『免疫プロテイン研究所』を運営し、大人のための母乳をコンセプトに国内最高級クラスの免疫プロテイン「アイムプロテイン」の販売など健康食品・栄養補助食品事業を展開するオルト株式会社(所在地：東京都港区、代表取締役社長　青山海太竜樹)は、早稲田大学と共同研究「アスリートが免疫プロテインを摂取することで与える影響について」免疫機能強化の点でアスリートの口腔環境に寄与する可能性が示唆されたことを、一般社団法人日本スポーツ歯科医学会第34回総会・学術大会（福岡県/福岡歯科大学50周年記念講堂 11/18,19開催）で発表いたしました。

日本スポーツ歯科医学会　ポスター発表の様子（左：学会パネル前、右：発表ポスター前）

■研究／背景・目的

一般的に適度な運動は免疫機能を高め、感染症や癌の予防に有効とされます。一方、激しい運動やトレーニングは免疫機能を弱め、全身性の炎症反応が惹起され、炎症、免疫力の低下、臓器傷害が引き起こされてしまいます。そこでこの共同研究では、女子バドミントン選手を対象に免疫プロテイン「アイムプロテイン」を8週間摂取してもらい、運動誘発性の免疫反応に及ぼす影響についての解析を行いました。

■本研究発表の要点

本研究では、唾液中S-IgA（分泌型免疫グロブリンA）の変動を観察しました。

唾液中S-IgA（分泌型免疫グロブリンA）は、感染の原因となる病源菌やウィルスなどが体内に侵入するのを阻止して、病源菌がつくる毒素などを中和して体を守る役割があります。

クロスオーバーの臨床試験でアスリートが免疫プロテインを摂取すると「唾液中S-IgA（分泌型免疫グロブリンA）」と「腸内の酢酸」の濃度が相関して上昇する結果が得られたので、

免疫機能強化の点でアスリートの口腔環境に寄与する可能性が示唆されました。

最近、腸内細菌の主要代謝物で、短鎖脂肪酸の一種である「酢酸」が、S-IgA濃度を増加させることで、腸内細菌の制御に関与していることが他の研究者から報告されていて、本研究もこの知見を支持する結果でした。

早稲田大学・九州大学との共同研究により、

＜腎臓の負担を軽減する＞

通常、プロテインは腎臓のろ過機能に負担をかけるとの通説があるが、オルト・早稲田大学・九州大学が共同研究した結果では、免疫プロテインは運動由来の腎機能低下を抑えることが明らかになった為、2020年3月にBiomedicines誌でその結果発表しました。

＜免疫力アップ＞

今回の研究では、免疫プロテインを飲むことによって、免疫の指標である唾液中S-IgA（分泌型免疫グロブリンA）と「腸内の酢酸」の濃度が相関して上昇し、免疫機能が強化されることがわかりました。

臨床研究委託先：早稲田大学スポーツ科学学術院　鈴木　克彦教授

　　　　　　　　専修大学教授・バドミントン部長　早稲田大学招聘研究員　渡辺　英次教授

　　　　　　　　明海大学　スポーツ歯学分野　田邊　元助教

顧問：九州大学生体防御医学研究所　吉開　泰信名誉教授

■今後の展望〜免疫機能強化のメカニズムを追求〜

これまでの研究で「運動由来の臓器のダメージ軽減」「アスリートの体に負担を伴わない非侵襲的（採血などの体への物理的負担がない）試験方法の有用性」の他、「アスリートが安心して使えるアンチドーピング認証の取得」などアスリートの負担軽減に関連する研究や活動に取り組んできた。今回の研究では、免疫プロテインがアスリートの免疫機能を強化することが分かったので、今後免疫機能強化のメカニズムを追究していきます。