神田外語大学の学生が第2回「Tableauデータ分析AWARD 2023」で準優勝

~平和への貢献を目指すGLA学部学生による社会課題への解決提案~

佐野学園

神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)の学生が2023年12月に開催された「Tableauデータ分析AWARD 2023」に出場し、準優勝の成績を収めました。本大会は米国のタブローソフトウェア社(※1)の情報分析ツール「Tableau」のユーザー有志で運営されており、2022年12月に第1回が開催されました。本学は第1回大会でも準優勝しており、2年連続の準優勝となりました。今回出場したのは本学のグローバル・リベラルアーツ(以降、GLA)学部2年次に在籍する学生2名の「KUIS(※2)チーム」。二人は日本の自殺問題をテーマに、Tableauを活用して、厚生労働省が発表している膨大なデータを可視化し、分析結果や仮設を立て、自殺者を減少させるための解決策の提案を発表しました。

 

【次世代の若きデータ人材の育成】

 Tableauデータ分析AWARD 2023は次世代の若きデータ人材を育てることを目的とし、各チームが企業や社会課題に関連するオープンデータを対象に、学生ならではの視点でTableau Desktopを駆使して分析をおこない、そこから得られたインサイトを発表します。「次世代の若きデータ人材を育てたい」というキーワードの下、さまざまなバックグラウンドを持つ有志が集まって開催された昨年でしたが、今年からは学生運営へとシフトし、より大きなテーマを分析する「データ分析AWARD」へとさらなる進化を遂げました。   

 

 今回の分析テーマは「社会課題」で、本学のGLA学部から出場した中島 クラレンズさんと鈴木 咲桜さんのKUISチームは書類選考を通過し、12月に開催された本選出場を決め、みごと準優勝を獲得しました。

 

※1インタラクティブなデータの視覚化ツールを提供している米国のソフトウェア会社

※2 Kanda University of International Studiesの頭文字をとった神田外語大学の略称

※3 「Group of Seven」の略で「先進7カ国首脳会議」のこと。日本、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ

 

▲発表をしている様子

 

▲準優勝トロフィーをもつ学生たち

 

【日本が抱える深刻な問題の分析と解決策の提案】

 KUISチームの発表タイトルは「日本の自殺問題の分析と解決策の提案」。日本の自殺死亡率が世界的にも非常に高く、G7(※3)の中で自殺死亡率が1位であることを授業で学んだ二人は、日本の危機的な自殺死亡率の原因とその解決策を模索するため、自殺問題を課題として取り上げました。

 GLA学部では、データ・サイエンスやビッグデータの解析など、理数系の科目も取り入れており、データ分析ツールのTableauの扱い方を身に付けます。二人は厚生労働省が発表している膨大なデータを可視化し、日本が抱える深刻な問題に対し、仮説と検証というアプローチを繰り返して分析を進め、自殺者を減少させるための解決策の提案を発表しました。

 

【「Tableauデータ分析AWARD 2023」本戦 概要】

主 催:データ分析AWARD2023実行委員

会開催日:2023年12月23日(土)

会 場:オンライン(Zoom)

概 要:社会課題に関連するオープンデータを対象に学生ならではの視点でTableau Desktopを駆使して分析を行い、そこから得られたインサイトを発表する

応募資格:2023年9月の時点で日本の大学、大学院、高等専門学校に在籍している学生1チーム2〜5名でのエントリーとし、全員が上記条件を満たす事を必須とする

賞 金:優勝(1チーム) : 賞金30万円 + 副賞、準優勝(1チーム) : 賞金10万円 + 副賞

審査内容:

・データ収集力

・分析力ストーリー

・設計力

・Tableau技術力

・プレゼンテーション力

・社会課題解決への具体的なアプローチ方法

本学受賞者:

中島 クラレンズさん(グローバル・リベラルアーツ学部 2年)鈴木 咲桜さん(グローバル・リベラルアーツ学部 2年)

発表タイトル:日本の自殺問題の分析と解決策の提案

 

【学生に聞く 準優勝チームコメント】

グローバル・リベラルアーツ学部 2年 中島 クラレンズさん・鈴木 咲桜さん 

 まずはこのような大会で準優勝を獲得できたこと、本当にうれしく思います。このような結果を残すにあたって、GLA学部ならではの苦悩に直面しました。それは毎日出される膨大な量の課題をこなしつつ準備を進めるということでした。なかなか準備が進まないまま、本番一週間前を迎えてしまいましたが、限られた時間の中で準備を完了させました。

 また、データ分析に使用した「Tableau」を授業で使い始めたばかりでしたので、あまり複雑なことはせず、シンプルにまとめられるよう、準備をおこなってきました。 

 

 この経験を通じて、データを扱うことの難しさや根拠としてのデータの重要性を学ぶことができました。この経験を今後の自分の活動に生かせていけたらと考えています。

 

【GLA学部では平和に貢献する人材を育成】

 GLAとはGlobal Liberal Artsの頭文字をとったもので、そのコンセプトは"Global Liberal Arts for Peace"、即ち「平和のためのグローバル教養」という意味です。難民や移民、食糧問題や地球温暖化、環境破壊等のグローバル課題を学び、その解決に挑む人材育成をおこなっております。 

 平和な世界を創るために何をすることができるのか、という視点でさまざまな分野を幅広く学ぶ中で、文系でありながらも分析するために必要な知識である数的思考法やデータ・サイエンス、ビッグデータの解析など、理数系の科目も取り入れています。KUISチームの二人もデータを数的思考法やデータ・サイエンスの授業を受講してきました。

 

参 考

【神田外語大学HP】https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/

【神田外語グループX(旧Twitter)】https://twitter.com/kandag_official

【タブローソフトウェア社HP】https://www.tableau.com/ja-jp

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