「社員クチコミ白書」を発表
1,600万件以上のデータから読み解く「日本の働き方の10年間の変化」
2024年4月23日
― 1,600万件以上のデータから読み解く「日本の働き方の10年間の変化」-
「社員クチコミ白書」を発表
オープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:大澤陽樹)は、転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に蓄積されたデータをもとに、日本の働き方の10年間の変化を読み解く「社員クチコミ白書」を発表しました。2022年5月以来、2年ぶりの発表となります。
OpenWorkは、「働く人の声によりジョブマーケットの透明化を推し進める」という強い意思によって生まれたプラットフォームです。社員クチコミや評価スコアをはじめとした「働く」に関する情報をユーザーのみなさまに提供しています。
2007年6月の創業以降、OpenWorkに掲載されている社員クチコミと評価スコア数、ユーザー数は年々増え続け、社員クチコミ・評価スコア数は1,650万件以上、ユーザー数は630万人となりました(2024年3月末時点)。転職・就職活動のシーンのみならず、人的資本データとして投資や経営指標での活用も進んでいます。
「社員クチコミ白書」では、これまでOpenWorkに寄せられた「働く」に関する情報をもとに、日本の働き方の10年間の変化を紹介します。
「社員クチコミ白書」要旨
「社員の本音」10年史
OpenWorkの8つの評価項目のスコア、残業時間・有休消化率、年収、社員クチコミに寄せられたキーワードの変化を読み解きます。
10年間で「20代成長環境」スコアのみが下降
・上昇:「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」
・下降:「20代成長環境」
・ 20代成長環境スコアは「官公庁」が最も大きく下降、最も上昇したのは「クレジット、信販、リース」業界
平均残業時間は過去10年間で最少、有休消化率は過去最高
・最も残業が少なく、有休を取得している世代は「20代」
・「コンサルティング、シンクタンク」業界の残業は過去10年で40時間以上減少
平均年収は右肩上がり 正社員で働く男性は600万円超
正社員の年齢別推定年収 45歳時点では男女で約200万円の開き
コロナ禍をきっかけに社員クチコミで増加または新しく登場したキーワード
・働き方、働きやすさ:フルリモート、フルフレックス、インクルーシブ、ウェルビーイング
・成長、キャリア:キャリアオーナーシップ、リスキリング
・企業文化:JTC
中途入社したミドル人材が評価する「育成環境が優れた企業ランキング」
・ランクイン企業のクチコミからは、チャレンジが推奨され、求めれば機会を得られる成長環境があること、フィードバック文化が根付いていることへの評価が見られました
注目企業Pick Up!
注目企業の働きがいを評価スコアの変化と社員クチコミから深堀りします。
三井物産:受け継がれる「人の三井」 自由闊達で個性を重視した組織風土
リクルートマネジメントソリューションズ:強みはブランドスローガンの浸透 一人ひとりの意思と主体性を尊重
特許庁:官公庁では突出した「裁量権の大きさ」 専門性の高いスキル獲得で成長実感にも直結
OpenWorkが向き合うクチコミ情報の「健全性」
質の高い情報を集めるために行っている取り組みの一部を紹介します。
OpenWorkのクチコミ審査体制
・投稿された社員クチコミは、「機械審査」「目視審査」の2段階の審査を経て公開されます。
・健全なサイト運用を行うため、掲載中のクチコミに関しても随時ガイドラインに則った審査を行っております
独自ガイドラインによる審査
・独自ガイドラインには、審査ポリシーや誹謗中傷やプライバシー侵害といった観点に基づく判断基準が記載されています
・近年では、新型コロナウイルス感染症、LGBTQ、「産後パパ育休」制度開始などの観点を考慮した審査基準の更新を行いました。法改正や時流に沿って随時見直しや改訂を実施しています
「いたずらな回答」(※1)判定での非公開は全体の約6%、「宣伝目的」(※2)判定での非公開は約1%
(※1)不正にクチコミ閲覧情報を得ようとする投稿
(※2)意図的にOpenWorkでの企業の評価を操作する投稿
【「社員クチコミ白書」全文はこちらからダウンロードいただけます】
https://drive.google.com/drive/folders/1G6Bd2hmB18Qv9L3xkvdR0q_m_g5tH6wX?usp=sharing
特別企画
人材版伊藤レポート・伊藤邦雄氏と考える、「企業の360度評価」としてのクチコミとの向き合い方
人的資本経営の重要性が高まるなか、人材に対する考え方は抜本的に変化しています。企業が自社の改革を実現するポイントはどこにあるのか。また、私たちの働き方はどのように変わり、どこに課題があるのか。「社員クチコミ白書」の発表に合わせ、「人材版伊藤レポート」座長の一橋大学 CFO教育研究センター長・伊藤邦雄氏とオープンワーク代表の大澤陽樹が語りました。
【対談記事全文はこちらからご覧いただけます】https://www.openwork.jp/hatarakigai/int_2024
対談要旨
・「20代成長環境」スコアの下降。背景には「若手の育成と向き合う企業の迷い」
・社内のエンゲージメント調査とギャップが生じるOpenWorkの社員クチコミ
悩む経営者に必要なのは「傾聴」「会話」ではなく、「本音で語り合う、深い対話」
・ミドル世代のウェルビーイング実感の低迷
リスキリングや自己研鑽によるギアチェンジは、「悪性安心感」払拭のカギ
効果的なリスキリング主導のポイントは、アウトプットを意識したセットアップ
・クチコミは「企業の360度評価」。可視化を恐れず向き合い、社員のウェルビーイング実現へ
伊藤 邦雄 一橋大学 CFO教育研究センター長 プロフィール
一橋大学名誉教授、同大学院商学研究科長・ 商学部長、一橋大学副学長を歴任。商学博士。2014年に座長として「伊藤レポート」を公表し、コーポレート・ガバナンス、無形資産およびESGに関する各種の政府委員会やプロジェクトの座長を務める。2020年9月に経済産業省の研究会の成果として「人材版伊藤レポート」を公表した。
【OpenWork について】
OpenWork(オープンワーク)では、実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」を共有しています。企業の社員・元社員から情報を収集している WEB サイトとしては、国内最大規模のクチコミ数と評価スコア約 1,670万件が蓄積されており、会員数は約 630 万人(2024年3月末時点)となっています。私たちは、企業の労環境をよりオープンにしジョブマーケットの透明性を高めることで、健全な雇用環境の発展に貢献するとともに、企業と個人のより良いマッチングをサポートし、一人ひとりが自分らしく生きることを応援したいと考えています。
【オープンワーク株式会社 会社概要】
商号: オープンワーク株式会社
代表者:代表取締役 大澤 陽樹
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
事業内容:転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork(オープンワーク)」の開発・運用業務
資本金:1,644百万円
上場市場:東証グロース市場(証券コード5139)
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 オープンワーク株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 情報サービス・コンテンツ
- URL https://www.openwork.co.jp/
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