中国の浙江大学はグローバルな文化交流の波を受け入れる
2024年6月10日、ドラゴンボートフェスティバルを祝う浙江大学(ZJU)
AsiaNet 0200201(1102)
【杭州(中国)2024年6月12日新華社=共同通信JBN】中国東部の浙江省にある杭州の浙江大学(ZJU)は6月10日、古代の詩人、屈原に敬意を表し、ドラゴンボートレースに代表される中国の伝統的な祝日である端午節(ドラゴンボートフェスティバル)を祝いました。このフェスティバルの間、ZJUは世界最古で最もよく知られた大学アカペラグループであるエール大学のWhiffenpoofs(ウィッフェンプーフス)を迎え入れました。彼らはZJUのWenqin Chorusと共に、教職員と学生に向けて合唱曲を披露し、この大切にされてきたフェスティバルに活気に満ちた文化的側面を加えました。
フェスティバルの1週間前に、ハーバード大学、エール大学、カリフォルニア大学バークレー校、南洋理工大学、東京大学、延世大学、ケンブリッジ大学など世界一流大学の学生たちが、中国で最も古く最も権威のある高等教育機関の一つである浙江大学に集結しました。
キャンパスツアーで、海外から集まった学生は竜舞や獅子舞を楽しみ、伝統的な歌劇や民俗音楽の公演を鑑賞し、書道や篆刻(てんこく)に挑戦しました。また、シルクロードに沿ったアジア文明に関する展示を開催していたZJUの美術・考古学博物館も訪れました。この展示会は、5000年間にわたる210点以上の遺物を披露し、学生たちにアジア社会の豊かな歴史と文化交流への知見を提供しました。
こうした文化体験の前に、学生たちは6月1-2日に開催された2024 International Elite Universities Water Sports Open(2024年国際名門大学ウオータースポーツオープン)に参加しました。このイベントは浙江大学の共催によるもので、12人の選手によるドラゴンボート200メートルレースやレクリエーションカヤック200メートルレースなどの競技が行われました。
浙江大学の杜江峰(Du Jiangfeng)学長はイベントの開会式で「ドラゴンボートには豊かな文化的意味合いと象徴性があります。これは、世界平和を推進し、人類の未来を共有する共同体を構築することへの中国国民のたゆまぬ追求と願いを表しています」と述べました。
学長は「ドラゴンボートを媒体として使うことで、私たちは国際的な若者の対話を促進し、共通の目標を明確に示すことを目指しています」と付言しました。
この思いは、参加者から共感を呼びました。その中のケンブリッジ大学のRuslan Pavlyshynさんは初めてのドラゴンボート体験に関する熱意を共有し「私はレースの方法を学びました。最下位になるのも免れました。私たちはこの成果を、そしてこの素晴らしい伝統について学ぶ機会を得たことを誇りに思います」と述べました。
ハーバード大学のLoann Marquant氏も今回の訪問で発見した文化的な奥深さに魅了され「私が中国について個人的に発見した全ての文化的側面は、私には非常に興味深いものでした」と述べました。
キャンパス外の文化交流を拡大する浙江大学は、今年初めから欧州で一連の文化イニシアチブを開始し、イタリア、フランス、ハンガリーの提携大学や文化機関にComprehensive Collection of Chinese Ancient Paintings(中国古代絵画の総合コレクション)を提供しました。さらに、同コレクションから宋王朝時代の絵画を集めた特別展がフランスで開催され、大きな注目を集めるとともに、中国の伝統芸術の奥深い魅力を紹介しました。
かつて杭州を訪れて畏敬の念に打たれたマルコ・ポーロ(Marco Polo)の没後700周年の今年4月、浙江大学はイタリア・ベネチアで開催された第60回ベネチア・ビエンナーレ(Venice Biennale)の中国パビリオンのキュレートに協力しました。この展覧会は文化の多様性を紹介しただけでなく、中国文化に根差した多様性における調和の価値観を伝えました。
700年以上前、マルコ・ポーロは東西の文化交流を促進した先駆者であり、その後に何世代にもわたる友好的な使節団が続きました。今日、浙江大学はGlobal Civilization Initiative(世界文明イニシアチブ)を提唱し続けており、国際協力と文化交流推進の最前線に立ち、共通の文化的取り組みを通じて東西の絆を強めています。
ソース:Zhejiang University
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。