第18回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者決定

文部科学省・こども家庭庁後援 住友生命子育て支援事業

住友生命保険

2025年2月27日

住友生命保険相互会社

文部科学省・こども家庭庁後援 住友生命子育て支援事業

18回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者決定

 

 住友生命保険相互会社(取締役 代表執行役社長 高田 幸徳、以下「住友生命」)は、2007年からより良い子育て環境の整備にむけた「未来を強くする子育てプロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に取り組んでいます。

 本プロジェクトでは、地域において子育て環境づくりに取り組む個人・団体に贈る「子育て支援活動の表彰」と、子育てと人文・社会科学分野の研究活動の両立に努力している「女性研究者への支援」の公募事業を実施しています。

 これまで過去17回の表彰を通じて、194組の子育て支援活動と、171名の女性研究者への支援を行ってきました。

 18回目となる今年度は、子育て支援に資する諸活動を行っている団体・個人合わせて209組、子育てを行いながら研究を続けている女性研究者139名の応募の中から受賞者を決定しました。表彰式は、2025年2月28日(金)に東京国際フォーラム 【ホールB5】にて開催します。

 

【子育て支援活動の表彰】

○スミセイ未来大賞 2組(内閣府特命担当大臣賞1組、文部科学大臣賞1組)

○スミセイ未来賞 10組

 

【女性研究者への支援】

○スミセイ女性研究者奨励賞 10名

*受賞者および本プロジェクトの詳細については、住友生命ホームページをご覧ください。

・受賞者の詳細 https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/result/2024/

・本プロジェクトの詳細 https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/

 

第18回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者一覧

【子育て支援活動の表彰】

スミセイ未来大賞 2組(内閣府特命担当大臣賞1組、文部科学大臣賞1組)

内閣府特命担当大臣賞

一般社団法人 タウンスペースWAKWAK(大阪府高槻市)

文部科学大臣賞

NPO法人 外国から来た子ども支援ネットくまもと(熊本県合志市)

スミセイ未来賞 10組 

足立子ども組織を育てる会(東京都足立区)
特定非営利活動法人 奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(鹿児島県奄美市)
NPO法人 いいねきーたん実行委員会(大阪府岸和田市)
特定非営利活動法人 IKUNO・多文化ふらっと(大阪府大阪市)
認定NPO法人 カルチャーナイト北海道(北海道札幌市)
公益財団法人 チャイルド・ケモ・サポート基金(兵庫県神戸市)
認定NPO法人 ポケットサポート(岡山県岡山市)
認定特定非営利活動法人 森ノオト(神奈川県横浜市)
一般社団法人MORIWARA 自然育児 森のわらべ多治見園(岐阜県多治見市)
レスタ(青森県青森市)

 

【女性研究者への支援】

スミセイ女性研究者奨励賞 10名

猪岡 愛佳       :東京大学大学院 総合文化研究科 国際社会科学専攻

エリス 直美      :カリフォルニア大学ロサンゼルス校 政治学部博士課程後期

尾角 光美       :バース大学 社会・政策科学部 博士課程
                 一般社団法人リヴオン 代表理事

笠原 真理子      :東京大学 ヒューマニティーズセンター 助教

コマストリ キアラ :オックスフォード大学 歴史学研究科 博士課程

杉野 好美              :京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科
                                5年一貫制博士課程

中越 亜理紗            : 東京大学 人文社会系研究科 博士課程後期

原木 万紀子           :タリン大学 バルティックフィルム
                            メディア アンド アートスクール ポストドクトラルフェロー

山本(小林)美季子 :東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科芸術系教育講座

                               小田原短期大学 助教

渡邉 宏美        :近畿大学 経営学部 会計学科 専任講師

※受賞者名は敬称略、五十音順に掲載。

 

第18回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞団体・受賞者詳細

1.子育て支援活動の表彰

a.スミセイ未来大賞

【内閣府特命担当大臣賞】

「一般社団法人 タウンスペースWAKWAK(大阪府高槻市)」

「ひとりぼっちのいないまちをつくる」というビジョンのもと、多くの機関と協働し、子どもたちの居場所を運営

 高槻市には支援の必要な家庭が多く見られる。特に子どもたちにはしわ寄せがいきやすく、サポートを必要としている。活動開始当初は、公共施設を借りて学習支援を行い、子ども食堂も開設するなどしていたが、コロナ禍により公共施設が使用停止に。孤立化が懸念されたため、独自の居場所をつくろうと、「コミュニティスペースNikoNiko」を開設。関連機関を横断的に結びつけ、総合的に支援する「ひとりぼっちのいないまち」づくりに取り組んでいる。

 

【文部科学大臣賞】

「NPO法人 外国から来た子ども支援ネットくまもと(熊本県合志市)」

自宅を開放し、20年にわたって熊本県内の外国ルーツの子どもたちを迎え入れ、 日本語支援を実施

 熊本は、外国ルーツの子どもたちが散在しており、支援の手が行き届いていない状況があった。代表の竹村さんは、支援者のいない子どもたちの将来を懸念し、約20年前より週末や長期休暇期間に自宅を開放し、子どもたちに日本語支援を実施。

 現在は、自宅での受け入れ以外にも、日本語学習支援活動として、県内16市町村に日本語講師を派遣するほか、進路ガイダンスや子どもたちの居場所づくりに努めている。

 

b.スミセイ未来賞

「足立子ども組織を育てる会(東京都足立区)」

地域にひとりぼっちの子どもをなくそう!を合言葉に、遊び集団づくりのために「遊び会」「サマーキャンプ」等を開催

 高度成長期から50年にわたり、子どもたちに異年齢の仲間遊びの楽しさを広げる活動を実施。毎月の「公園での遊び会」に加え、毎年5月には足立区内の子育て団体と協力し、「足立子どもまつり」を実施。また、25年前には、自然の中での実体験の必要性を感じて自然豊かな埼玉県小鹿野町より木造校舎を借り受け、「りょうかみ山の家」を設立。「山の家」では、「サマーキャンプ」や「リーダー学校」を運営している。

 

「特定非営利活動法人 奄美青少年支援センター『ゆずり葉の郷』(鹿児島県奄美市)」

「すべての子どもにチャンスを」子どもたちを信じて受け止め、再出発を支援する

 かつて奄美大島には、経済的な困窮から親に放置され、非行に走ってしまう子どもたちが多かった。家庭や社会から疎外されてきた子どもたちに対して、「許し、認め、褒め、励まし、感謝する」姿勢で長年寄り添い、社会復帰を応援。現在では、非行こそ減ったものの、まだまだ多くの問題を抱える子どもたちがいるため、彼らを温かく迎え入れ、寄り添いながら、再出発を支援している。

 

「NPO法人 いいねきーたん実行委員会(大阪府岸和田市)」

多くの子どもたちの成長を支える、地域に開かれた子ども食堂

 調理や飲食業の経験のないなか、地域の子どもたちのために仲間と始めた子ども食堂。開始当初から多くの子どもたちが訪れ、大変にぎわっている。コロナ禍を経て利用者が増え、多いときでは300名が利用。季節のイベントにも力を入れ、クリスマスイベントには、特に多くの子どもたちが集まる。今後も地域に開かれた子ども食堂として、多くの子どもたちの成長を支えていく。

 

「特定非営利活動法人 IKUNO・多文化ふらっと(大阪府大阪市)」

地域資源を活かしソーシャルワークを展開。多文化のまちに住む子どもたちを支える活動

  コリアタウンとして知られる団体の活動エリアは、近年ニューカマーが急増。少子化、多国籍化が進行するこのまちは、「日本の未来の縮図」とも言える。このまちで、廃校となった校舎を大阪市から借り受け、多文化共生、地域コミュニティ維持の機能を持つ施設「いくのパーク」として整備。この「いくのパーク」の収益により、困難な状況にある子どもたちの日本語学習や進学、就学を支援している。

 

「認定NPO法人 カルチャーナイト北海道(北海道札幌市)」

札幌の夏の夜の風物詩、地域文化を次世代に伝える「まちの文化祭」

 7月の夜に一日だけ、札幌市内の産学官民さまざまな施設を特別に夜間開放する「カルチャーナイト」を開催。歴史や文化、産業、芸術など施設ごとの特色あるプログラムを提供し、「まちの文化祭」として定着している。

 普段は入る機会のない施設や店舗に出かけて、そこで働く方々と触れあうことができ、自分たちのまちの魅力や価値を再認識できる機会に。   多くの親子連れが夜の街中を歩く姿は、札幌の夏の風物詩になっている。

 

「公益財団法人 チャイルド・ケモ・サポート基金(兵庫県神戸市)」

「いってらっしゃい」「おかえりなさい」をあたりまえに。長期療養中の子どもとその家族が一緒に生活できる場所

 子どもの入院や療養が長引くと、生活の中心は病院となり、家族との時間が限られてしまう。家族バラバラの生活は患児、きょうだい、親にとっても心身の負担が大きい。

 本団体の施設では、生活のための機能を充実させ、長期療養中の子どもたちとそのご家族が、家庭のような雰囲気で生活できる場所を提供。専門職による相談体制も整え、入院中や退院後の生活を総合的にサポートしている。

 

「認定NPO法人 ポケットサポート(岡山県岡山市)」

「ひとりじゃないよ」。慢性疾病のある子どもたちを、多職種連携で多面的に支援

 長期療養中の子どもたちは、学習や体験の機会が不足し、将来への挑戦を諦めてしまうことがある。こうした子どもたちの機会損失を補うため、入院中から退院後も学習・復学支援、交流イベント開催、ピアサポート相談事業などを多職種と連携しながら多面的に展開。医療や教育の関係者はもちろん、同じように病気療養経験のあるスタッフが一人ひとりの子どもたちに寄り添うことを大切に活動している。

 

「認定特定非営利活動法人 森ノオト(神奈川県横浜市)」

ウェブメディアの運営を通じて、母親の社会参加を促進。子どもたちのメディアリテラシー教育にも注力

 子育て当事者として、環境の持続可能性に疑問を感じ、草の根レベルから行動変容を促そうと、生活密着型のエコを発信するウェブサイト「森ノオト」を開設。記事の当事者性と生活感を大事にするため、主に子育て中の母親たちをライターとして起用し、地域の子育て支援団体とのネットワークづくりにも寄与。親子を対象としたメディアリテラシー教育では、専門家との連携や、教育委員会からの後援を受けて活動している。

 

「一般社団法人MORIWARA 自然育児 森のわらべ多治見園(岐阜県多治見市)」

母親たちが支え合い、積極的に運営に参画。親子で育ちあう「自分で感じ、考え、自分を生きる」森での活動

 森のようちえんをはじめとして、森での体験を中心に子どもたちの成長を見守り、支える活動を行う。「自分で感じ、考え、自分を生きる」をモットーに、自主性を育んでいる。子育ての孤独を解消し、楽しさを共有するためには、親同士のコミュニティづくりが大切と考え、母親たちが運営にも参加。困難な場面もあるが、失敗を繰り返しながら、仲間たちと共に育ち合う温かい場となっている。

    

「レスタ(青森県青森市)」

大学生、高校生が中心となって運営する、小学生、中学生の異年齢交流の場

  昭和の時代、近所には子どもたちが集まる空き地があり、年齢を超えた交流があった。そこで子どもたちは年上に倣い、年下の面倒を見ながら工夫して遊び、互いに成長していた。この空き地の機能の再生を目指し、学習支援や交流イベントなど、さまざまな事業の企画立案から運営までを大学生や高校生が中心となって行い、小中学生と共に世代を超えた交流を楽しんでいる。

 

2.女性研究者への支援

スミセイ女性研究者奨励賞

猪岡 愛佳:東京大学大学院 総合文化研究科 国際社会科学専攻

<研究テーマ>貧困層の包摂へ取り組むフェアトレードの課題と考察-ボリビアの先住民女性によるフェアトレードを事例に-

エリス 直美:カリフォルニア大学ロサンゼルス校 政治学部博士課程後期

<研究テーマ>反戦平和主義の理論化:敗北の視点の可能性

尾角 光美:バース大学 社会・政策科学部 博士課程     一般社団法人リヴオン 代表理事

<研究テーマ>成人形成期(18~25 歳)に親を亡くすことによる経済的影響

笠原 真理子:東京大学 ヒューマニティーズセンター 助教

<研究テーマ>オペラ漫画を通してみるメディアミックスの効果とその歴史的意義の体系的考察

コマストリ キアラ:オックスフォード大学 歴史学研究科 博士課程

<研究テーマ>戦後日本における「民話」の役割と山代巴の思想:集団形成と対話の場の理論

杉野 好美:京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科 5年一貫制博士課程

<研究テーマ>中部ジャワにおける女性の健康課題と対処―行商ジャムウ利用の事例―

中越 亜理紗:東京大学 人文社会系研究科 博士課程後期

<研究テーマ>19世紀英国の女性作家・旅行家が描いた日本と中国

原木 万紀子:タリン大学 バルティックフィルム   メディア アンド アートスクール ポストドクトラルフェロー

<研究テーマ>医療情報における多様な人体表象がもたらす情報伝達効果の量的・質的検討

山本(小林)美季子:東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科芸術系教育講座  小田原短期大学 助教

<研究テーマ>佐渡における伝統芸能の伝承と教育に関する研究

渡邉 宏美:近畿大学 経営学部 会計学科 専任講師

<研究テーマ>株式報酬に関する会計基準と税法のあり方に関する研究

 

<住友生命子育て支援事業 第18回「未来を強くする子育てプロジェクト」 概要>

主催: 住友生命保険相互会社

後援: 文部科学省、こども家庭庁

選考委員: 「未来を強くする子育てプロジェクト」選考委員会メンバー

               選考委員長   汐見 稔幸氏  (東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)

                    選考委員   大日向 雅美氏(恵泉女学園大学学長)

                                     奥山 千鶴子氏(認定NPO法人びーのびーの理事長)

                                     米田 佐知子氏(子どもの未来サポートオフィス代表)

                                   角 英幸         (住友生命保険相互会社 取締役 代表執行役副社長)

【子育て支援活動の表彰】

募集内容:より良い子育て環境づくりに取り組む個人・団体を募集します。各地域の参考になる特徴的な子育て支援活動を社会に広く紹介し、他地域への普及を促すことで、子育て環境を整備し、子育て不安を払拭することを目的としています。

応募要件:

◆子育て支援に資する諸活動を継続的に行っていること。

◆活動内容が社会に認められ、ロールモデルとなりうるものであること。

◆活動の公表を了承していただける個人・団体であること。

◆日本国内で活動している個人・団体であること。

表    彰:

◆内閣府特命担当大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状

◆文部科学大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状

◆スミセイ未来大賞  2組 /表彰盾、副賞100万円

◆スミセイ未来賞    10組 /表彰盾、副賞50万円

応 募 数: 計209組

 

【女性研究者への支援】

募集内容: 育児のため研究の継続が困難となっている女性研究者および、育児を行いながら研究を続けている女性研究者が、研究環境や生活環境を維持・継続するための助成金を支給します。人文・社会科学分野における萌芽的な研究の発展に期待する助成です。

応募要件:

◆人文・社会科学分野の領域で、有意義な研究テーマを持っていること。

◆原則として、応募時点で未就学児(小学校就学前の幼児)の育児を行っていること。

◆原則として、修士課程資格取得者または、博士課程在籍・資格取得者であること。

◆2名の推薦者がいること(うち1名は、所属・在籍する大学・研究所等の指導教官または所属組織の上長であることが必須)。

◆原則として、研究を継続していく意思のある方。

◆支援を受ける年度に、他の顕彰制度、助成制度で個人を対象とした研究助成を受けていないこと(科研費・育児休業給付などは受給していても応募いただけます)。

※この事業では、過去の実績ではなく、子育てをしながら研究者として成長していく方を支援したいと考えています。そのため、研究内容のみで判断することはありません。

※国籍は問いませんが、応募資料等への記載は日本語に限ります。

表   彰    :◆スミセイ女性研究者奨励賞 10名 

助成金1年間100万円(上限)を2年間まで支給。 ※助成期間は2025年4月から2027年3月までの2年間

応 募 数  :計139名

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

一般社団法人 タウンスペースWAKWAK

NPO法人 外国から来た子ども支援ネットくまもと

足立子ども組織を育てる会

特定非営利活動法人 奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」

NPO法人 いいねきーたん実行委員会

特定非営利活動法人 IKUNO・多文化ふらっと

認定NPO法人 カルチャーナイト北海道

公益財団法人 チャイルド・ケモ・サポート基金

認定NPO法人 ポケットサポート

認定特定非営利活動法人 森ノオト

一般社団法人MORIWARA 自然育児 森のわらべ多治見園

レスタ

公益財団法人 チャイルド・ケモ・サポート基金

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