抗腫瘍効果を高める「樹状細胞の活性化技術」に関する特許が欧州11カ国で成立

メディネット

株式会社メディネットは、がんの樹状細胞ワクチン療法において、CTL(細胞傷害性T細胞) の誘導を高める独自技術に関して権利化を進めてきましたが、欧州11カ国で特許が成立しました。、これにより、欧州企業などへのライセンスアウト、及び欧州の患者様への新たな治療選択肢の提供が可能になると考えています。

2012年8月21日

株式会社メディネット

抗腫瘍効果を高める「樹状細胞の活性化技術」に関する特許が欧州11カ国で成立

   株式会社メディネットは、がんの免疫細胞治療において、がんを直接攻撃する細胞であるCTL(細胞傷害性T細胞) の誘導を高める独自技術に関して権利化を進めておりましたが、この度、欧州11カ国で特許が成立しました。

   今回特許が成立した技術は、免疫細胞治療のひとつである樹状細胞ワクチン療法に関するものです。樹状細胞は、CTLにがんの特徴を教え込み、攻撃指令を出す司令官の役割を持つ免疫細胞ですが、患者自身の樹状細胞を体外に取り出して、がんの目印であるがん抗原を人為的に導入、提示させた上で体内にワクチンとして投与し、体内のCTLを誘導・活性化してがんを攻撃する治療法が、「樹状細胞ワクチン療法」です。

   今回成立した特許範囲は、「ビスホスホネート と抗原で抗原提示細胞を共感作する処理方法」であり、本処理技術は、樹状細胞をビスホスホネートの一種であるゾレドロン酸と、外科手術で摘出したがん組織またはがん抗原ペプチドで共感作させることで、従来の方法に比べ、CTLの誘導を最大で100倍まで向上させることが可能となります。

   また、当社がアジア・パシフィック地域に独占実施権を有する「セル・ローディング・システム」との併用によって更に高いCTL誘導能を実現し、当社は既にこれら技術を、国内の大学や医療機関に、臨床用治療技術として提供しています。

   今回の特許成立、及びこれまでの国内での実績をもとに、欧州企業などへのライセンスアウトなどが可能になるとともに、欧州の患者様へ、新たな治療選択肢を提供することが可能になると考えています。

【特許情報】

登録番号:1930414

発明の名称:Method for activation treatment of antigen-presenting cell

権利者:MEDINET Co., Ltd.

指定国:英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、スイス、リヒテンシュタイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、スウェーデン         

以上

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