大阪府の障がい者雇用促進にテレワーク環境を提供、データ入力システムを納入

丸紅情報システムズ(MSYS)は、自社開発のウェブブラウザ対応データ入力システム「ウェブエント(Web-ENT)」を、大阪府ITステーションへ納入しました。通勤やオフィス勤務の困難な障がい者を対象に、在宅就労(テレワーク)によるデータ入力業務に従事するデータ入力専門のテレワーカーを育成するために活用されます。

2013/1/22

丸紅情報システムズ株式会社

大阪府の障がい者雇用促進・育成事業にテレワーク環境を提供

データ入力システムをエムシスが納入

丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長:小川 和夫)は、自社開発のウェブブラウザ対応データ入力システム「ウェブエント(Web-ENT)」を、大阪府ITステーション(運営:社会福祉法人 大阪障害者自立支援協会-所在地:大阪市天王寺区生玉前町5番33号、理事長:草川大造、設立:1987年10月)へ2012年11月に納入しました。障がい者を対象に、在宅就労(テレワーク)によるデータ入力業務に従事するデータ入力専門のテレワーカーを育成するために活用されます。

大阪府ITステーションでは、障がい者の雇用促進と就労支援事業として、ITを活用し就労を目的とした施設内での教育、訓練を行っています。通勤やオフィス勤務の困難な障がい者を対象に、自宅での仕事が可能なテレワーク支援事業を展開し、企業からデータ入力などの業務を受注して障がい者の在宅就労を支援しています。

在宅での障がい者就労支援を円滑に行うために、これまで特別なスキルが不要なデータ入力に特化した専用システムの構築が求められていました。

ウェブエントは、データ入力業務に必要な機能のほかに、故意や過失にかかわらず情報入力業務従事者による情報漏えいを防止する機能、業務の進捗状況を一括で管理する機能などを搭載し、インターネット経由によるデータ入力環境を構築することが可能です。情報漏えい防止対策が難しいテレワークや人員配置が流動的な職場でも、重要な情報を安全に入力できる環境を実現しました。

納入したシステムは、クラウドコンピューティングで構築されています。データセンターに設置したウェブエントがインストールされた仮想サーバに、情報入力者がPC端末のウェブブラウザからアクセスするだけで入力画面が使用できます。入力画面はウェブエントに標準搭載されている編集機能を使用して、管理者が簡単に作成することが可能です。

このたびの納入にあたり、ウェブエントは以下のシステム要件をクリアしました。

1.在宅者の既存PC端末やインターネット回線が利用可能で、作業者側で特別な準備や投資を必要としない。

2.ウェブブラウザを使用してデータ入力が可能で、特別な入力ソフトを必要とせず操作や管理が簡単なこと。

3.運用管理について、在宅者作業の進捗管理と作業統計による作業料金計算ができること。

4.セキュリティ確保のために個人情報保護としてイメージデータの画像分割ができること。

5.データの入力精度を高め維持するためにダブル入力(エントリー&エントリー)とコンペア修正入力ができること。

6.サーバ環境はセキュリティの確保ができ、設備投資や管理者が不要なデータセンターのサービス(クラウドコンピューティングによる仮想サーバ)利用が可能なこと。

7.システムの契約形態がライセンス契約でサーバライセンスは期間限定の運用を可能とし、端末ライセンスも都度稼働状況に応じて「同時接続ライセンス数」の変更が可能なこと。

導入後の効果と今後の展望について、大阪府ITステーションの就労支援室テレワーク担当のグループ長は以下のようにコメントされています。

導入後の効果について

1.大阪府ITステーション内でのサーバ構築が不要なため、短期間での導入が実現できた。

2.イメージデータと入力テキストデータが全てデータセンターにあるため、セキュリティが万全となった。

3.ブラウザ入力方式で在宅者の特別なスキルを必要とせず、短期間の訓練での実務開始が実現できた。

4.在宅者の既存の自宅環境がそのまま利用でき、障がい者の就労に対するストレスが大幅に軽減できた。

5.大阪府ITステーション内の作業スペースや開所時間にとらわれず、データ入力を行うことができるようになった。

6.1日に数件しか入力作業ができない方、昼間は通院で作業ができない方でも、データ入力ができるようになった。

今後の展望について

1.在宅でしか働くことのできない障がい者を支援するために、今後は民間企業からの受託入力業務を拡大させる。

2.今後のシステムの運用管理と業務運用は職員から障がい者に移管を行なう。

3.今後の在宅者の入力業務での実績と経験をもとに一般企業への就労支援を進める。

エムシスは、情報入力業務請負企業向け入力専用システム「エントレックス(ENTREX)」を1973年より開発・販売し、累計2,500システム以上を販売してまいりました。ウェブエントは、エントレックスの開発・販売経験を基に、一般企業の企業情報システム向けのデータ入力専用システムとして開発しました。今後、テレワークを支援し雇用育成を行う官公庁や地方自治体、在宅勤務によるデータ入力業務を行う企業などを中心に販売していきます。

ウェブエントのサーバライセンス利用価格は、月額4万円(税抜、端末ライセンス費用1台あたり3千円が別途必要)より。

■ウェブエント製品紹介ホームページ:http://www.marubeni-sys.com/bs/ient/index.html

■ウェブエント機能

1.情報入力者の手元に原票やデータを残さない入力情報配信機能で情報漏えい防止

伝票の原紙をスキャナで取り込み、自動で入力端末のウェブブラウザにイメージを表示する入力情報配信機能を搭載。情報入力者の手元に入力情報の原紙がなくても入力業務が行えます。情報入力者の手元やPCに入力情報が残らないため情報漏えい防止にもなります。

2.情報の盗用価値を無くす入力情報細分化振り分け機能

スキャナで取り込んだ情報をあらかじめ設定した項目毎に細分化し、複数の情報入力者に自動で振り分け配信する機能。例えば、情報入力者AにはTYPE1とTYPE2とTYPE3の用紙に記載された住所のみ、情報入力者Bには電話番号のみ、情報入力者Cは苗字のみ配信し個別に入力させることで、個人情報としての盗用価値を情報入力者の環境で無くすことができます。

3.開発不要のパッケージソフト

ウェブブラウザ対応、情報漏えい防止、業務の進捗一括管理の機能をパッケージ化。入力画面は誰でも簡単に作成・編集が可能、専用アプリケーションを開発することなく入力システムが簡単に構築できます。

4.検印工数を減らす二重入力チェック機能

複数の入力者に同じ項目を入力させ、入力内容の差異をチェックすることで誤入力を検知。誤入力があった場合は修正入力を自動で促します。目視による精査に比べ検知精度が高く少ない人員で正確な入力処理が可能になります。

5.情報入力を補助する豊富なマスター機能

郵便番号を入力すると自動で住所を入力表示するといった、入力補助機能(マスター機能)を搭載。入力工数を軽減します。

6.グループ単位の業務に振り分けが可能

入力者をスキルや属性でグループ化。グループ単位での入力業務振り分けが簡単に行えます。

【丸紅情報システムズについて】

丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォームソリューション、コールセンターソリューションとデータセンターを軸とするビジネスサービスの5つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。

<製品に関するお問い合わせ>

丸紅情報システムズ株式会社

プラットフォームソリューション事業本部 データソリューション部

電話:03-5778-8812

URL: http://www.marubeni-sys.com/ 

〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル

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