DWH製品の最新版「Teradataデータベース 14.10」を発表

日本テラデータ

分析パフォーマンスを大幅に向上させるインメモリ技術を搭載。アクセス頻度の高いデータをメモリーに自動配置。Teradataプラットフォームのメモリーを利用するため、専用サーバーは不要。また、TeradataデータベースとHadoopの連携機能でビッグデータを含めたデータ活用が容易に。

2013年9月19日

日本テラデータ株式会社

日本テラデータ、DWH製品の最新版「Teradataデータベース 14.10」を発表

- インメモリ技術の搭載で分析パフォーマンスが大幅に向上するとともに、TeradataデータベースとHadoopとのシームレスな連携で一体的なデータ活用を実現 -

 日本テラデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:吉川幸彦)は、Teradataデータベースの最新版「Teradataデータベース14.10」を本日より販売、出荷開始します。

Teradataデータベース14.10では、分析パフォーマンスを大幅に向上させるインメモリ技術とHadoopとの透過的でシームレスなデータアクセスを実現する機能などを新たに搭載しました。また、プログラムの実行部分の多くをデータベース内で処理するインデータベース分析機能を強化しました。

 価格は325万円(税別、※1)からで、金融、流通、製造、通信など大量データを活用したデータ分析ニーズの高い業種を中心に販売します。直販およびパートナー経由で販売し、販売目標は今後1年でハードウェアを含めて70億円(税別)です。

 新しく搭載したインメモリ技術「Teradata Intelligent Memory」は、既存のTeradataプラットフォームのメモリー (※2)を利用し、アクセス頻度の高いデータをメモリーに配置して分析クエリーのパフォーマンスを大幅に向上させる技術です。新たな専用サーバーの導入は不要で、既存のアプリケーションに変更を加えることなくインメモリ・データベースと同等の分析処理スピードが得られるようになるため、経済性と効率性が実現します。

 Hadoop内のデータにTeradataデータベースから直接アクセスしデータの取得が可能な「Teradata SQL-H」機能と、TeradataデータベースとHadoop間の双方向のデータ取り込みを容易にする「Smart Loader for Hadoop」機能によって、TeradataデータベースとHadoopの連携が容易になり、ビッグデータを含めた一体的なデータの活用が可能になります。

 インデータベース分析の機能強化では、データの変更履歴を分析するテンポラル機能や地理空間データ分析など従来の分析機能を拡張し、より高速化しました。また、統計解析言語のRを商用化したRevolution R EnterpriseがTeradataデータベースの高い並列処理パフォーマンス下で利用可能になりました。さらにFuzzy Logix社との提携により、高度な関数ライブラリーが充実し、さまざまな分析が高速処理できるようになりました。(※3)

 インメモリ技術の採用とHadoopとの連携や透過的なアクセス機能を実現するTeradataデータベース14.10は、テラデータが提唱するデータ分析の枠組みである「Teradata Unified Data Architecture」の考え方をより具体化し、企業全体の分析能力の改善と競争力向上に寄与します。(※4)

【Teradataデータベース14.10の主な機能強化点】

 ■Teradata Intelligent Memory

Teradata Intelligent Memoryは、Teradataデータベース14.10に新しく組み込まれたインメモリ技術です。データをアクセス頻度で管理する「多温度データ管理」をメモリー層まで拡張し、最もアクセス頻度が高いデータを高速なデバイスであるメモリー上に自動的に配置することで、分析クエリーのパフォーマンスが飛躍的に向上します。アプリケーションやクエリー側の変更は一切必要ありません。(参考資料1)

 ■Hadoopへの透過的アクセスを実現

Teradata SQL-Hは、HadoopのHCatalogを利用して、Hadoop内のデータをTeradataデータベースから直接アクセス可能にする機能です。Hadoopの専門家や技術者だけでなく、ビジネスユーザーがSQLや既存のBIツールを使ってリアルタイムにHadoopデータを利用できます。(参考資料2)

また、「Smart Loader for Hadoop」機能は、TeradataデータベースとHadoop間の双方向のデータ取り込みを可能にし、Teradata内のデータとHadoop内のデータを合わせて分析できます。

 ■インデータベース分析の強化

 ・テンポラル機能の強化:派生PERIODデータ型やNormalize関数、テンポラル・オペレータの追加により、クエリーのパフォーマンス向上や処理の柔軟性が向上しました。ANSI SQLテンポラル基準にも準拠しています。

 ・地理空間クエリーのパフォーマンス向上:地理空間インデックス機能と地理空間データカラムの統計収集機能の追加により、地理空間データを分析するクエリーの高速化を実現します。

 ・オープンソースの統計解析言語Rを企業で活用できるよう商用化したRevolution Analytics社と提携し、Teradataデータベースの高い並列処理パフォーマンスを活用したRによる各種分析が利用可能となります。また、Fuzzy Logix社との提携により、新たに600におよぶ高度な関数ライブラリーが利用可能になりました。

 ・Oracleなど他社データベースの関数を追加し、Teradataへのアプリケーションの移植が容易になりました。

 ・XMLデータをTeradataデータベース内にそのまま格納し、業界標準のXquery/Xpath言語で直接クエリーが実行できます。

 ・Table Operator(表オペレータ)機能の追加:従来からある表関数をさらに機能拡張し、Hadoopや他社データベースから取り込むデータ・セットをメモリー内においたままTeradataデータベース内の表のように操作できます。

 Teradataデータベース 14.10は、運用管理を支援するTeradata Tools and Utilities 14.10などのソフトウェア、構築支援やコンサルティング、サポート・サービスと合わせて提供されます。

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(※1)Teradataデータマート・エディション(Teradata データベース14.10およびTeradata Tools and Utilities 14.10基本部分を含む、ソフトウェア単体版)のCPUのコアあたりライセンス価格

(※2)必要最小メモリー要件256GBから

(※3)Revolution R EnterpriseとFuzzy Logixのライブラリー出荷開始は2013年12月の予定です

(※4)Teradata Unified Data Architecture(TM)について

Teradata UDA は、統合データウェアハウスのTeradata、ビッグデータ分析プラットフォームの Teradata Aster、そしてオープンソースの Apache Hadoop の 3つのデータ・プラットフォームを相補的に活用するために、プラットフォームへの透過的なアクセスやプラットフォーム間での自在なデータ移動、さらには各プラットフォームの一元的な管理を実現するアーキテクチャです。あらゆる種類のデータを収集し分析する環境を、あらゆる人に提供することが可能となります。  

■Teradata UDAの詳細はこちら

http://www.teradata-j.com/product/unified-data-architecture/index.html

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■Teradataデータベース14.10の詳細はこちら

http://www.teradata-j.com/product/sw/teradata-14-10.html

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◆ Teradata Corporationについて

テラデータ・コーポレーションは、統合データウェアハウス、ビッグデータ分析、およびビジネスアプリケーションにフォーカスした、データ分析ソリューション分野における世界最大規模の企業です。革新的な製品とサービスによってデータ統合とビジネスの洞察力を実現し、企業を競争優位へと導くベストな意思決定を可能にします。http://www.teradata.com/

◆ 日本テラデータについて

日本テラデータ株式会社はテラデータ・コーポレーションの日本法人です。データベース・ソフトウェアおよび関連製品を中心に、ハードウェア・プラットフォーム、データウェアハウスに関するコンサルティング、構築支援、教育、メンテナンスサポートなど各種サービスを提供しています。

* Teradataは、米国テラデータ・コーポレーションの米国およびその他各国における商標または登録商標です。Teradata Unified Data Architecture、Teradata Intelligent Memory、Teradata SQL-Hは米国テラデータ・コーポレーションにおける商標です。その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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Teradata Intelligent Memory

Teradata SQL-H

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