アジアで最も歴史ある舞台芸術専門の国際的なプラットフォーム、TPAM 2016 開催概要決定!

PARC

☆アジアで最も歴史ある舞台芸術専門の国際的なプラットフォームです。 ☆舞台芸術に取り組むプロフェッショナルのコミュニケーションの場を提供します。 ☆舞台作品の国際共同製作(コプロダクション)を促進します。

2015年11月24日

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 実行委員会

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 (TPAM 2016)開催概要決定!

☆アジアで最も歴史ある舞台芸術専門の国際的なプラットフォームです。

☆舞台芸術に取り組むプロフェッショナルのコミュニケーションの場を提供します。

☆舞台作品の国際共同製作(コプロダクション)を促進します。

【国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016開催概要】

主催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 実行委員会(国際交流基金アジアセンター、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、PARC - 国際舞台芸術交流センター)

後援:外務省、文化庁、神奈川県、横浜市

会期:2016年2月6日(土)-14日(日)

会場:KAAT 神奈川芸術劇場、横浜赤レンガ倉庫1号館、BankART Studio NYK、YCC ヨコハマ創造都市センター、神奈川県民ホール 小ホール、AMAZON CLUB ほか

TPAMウェブサイト:www.tpam.or.jp

■TPAMとは

1995年に「東京芸術見本市(Tokyo Performing Arts Market)」としてスタートしたTPAMは今回で20回目を迎えます。2011年より横浜市が推進する「創造界隈」の拠点となる文化施設を中心に、多様な演目の公演や、舞台芸術に関する国際会議を多数開催しております。世界中からフェスティバルディレクター、劇場プロデューサー、ファシリテーター、カンパニーの制作担当者、プレゼンター、その他舞台芸術を創造するプロフェッショナルが集まり、情報交換、議論、交流を行います。

2011年に「TPAM」の「M」を「Market」から「Meeting」に改め、対象を同時代の舞台芸術作品にして、より明確なブランディングを行いました。それ以降、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的な地位を確立しています。昨年のプロフェッショナルの参加者数は639名、うち海外から41カ国183名、国内からは456名が参加しました。

■アジアフォーカス

*アジアの同時代の舞台芸術作品を、より多く、より身近に感じていただける場を提供します

*アジアにおいて情報交換、議論、交流が十分できるよう、国際ネットワーキングの場を提供します

アジアにおける舞台芸術のネットワークを築く場、つまり専門家や関係者がまとまって出会い意見交換などをすることのできる場を作るため、TPAMでは昨年よりアジアにフォーカスしています。専門家たちがここで出会い、アジアの舞台芸術の動向に触れながらアジアの同時代の舞台芸術作品が各地の劇場やフェスティバルで多く上演されるなど、もっと多く、もっと身近に、アジアおよび世界の観客に届けられるための試みです。

■なぜコプロダクションか?

異なる国のアーティストが協働して作品をつくるインターナショナル・コラボレーションは90年代以降数多く試みられ、多くの成果をあげてきました。この背景には公的な支援制度が国際的に活用される際、一方向から双方向へ向かう大きな流れを作る事に成功し、制度がその共同体を越えて芸術を支える価値の認知を広めましたが、例えば支援する国家の同国人が参加するなどの「条件」が「学習」以上の成果の可能性を阻むこともあり、「制度的」とその限界を問われることもあります。

一方、作品創作にあたり複数の組織が国境を越えて支え合う国際共同製作=コプロダクションは近年数多くのフェスティバルや劇場が取り入れています。コラボレーションよりも創作そのものに寄り添う仕組みですが、経済的同条件や文化的文脈の類似などが前提とされ、芸術への支援状況の格差や社会制度の違いを越えての協働が難しいなどの課題があり、アジア域を見渡すとまだまだマイナーな仕組みです。

これら課題を乗り越えアジア域での国際共同製作を実現するにあたり、昨年からアーティストの声を集める「アジア・アーティスト・インタビュー」を始めました。また、その過程で、アジアでのコプロダクションの課題と展望を共有する、日本、韓国、マレーシア、香港、シンガポール、豪州、欧州各地の劇場やフェスティバルなどと出会うことができました。TPAM自身が共同製作の当事者となることで、この実践と実験をTPAMの参加者に、よりその問題と可能性を分かち合うことが出来ると考え、今回から作品製作も始めることにしました。

【TPAMコプロダクション】

1、ピチェ・クランチェン ダンス・カンパニー [バンコク]

 『Dancing with Death』世界初演

 日程:2月7日(日)、8日(月)

 会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホール

共同製作: Esplanade Theatres on the Bay[シンガポール]、国際舞台芸術ミーティング in 横浜[横浜]、※以下予定OzAsia Festival[アデレード]、Melbourne Arts Centre[メルボルン]、Georgetown Festival[ペナン]

古典仮面舞踊劇「コーン」の技法を駆使し、既存のコンテンポラリー・ダンスとは異なる独特な舞台を生み出すピチェ・クランチェンは、伝統舞踊と、現在を生きるダンサーとの関係性について考察する振付家です。本作のクリエーションにあたりピチェは、地元民が精霊に扮するタイ北部の祭事「ピーターコーン」を取材し、祭で出会う人々の創造性や世界観からインスピレーションを受けました。人間の存在とは何かを、見る者に問いかける作品です。

2、マーク・テ[クアラルンプール]

 『Baling』日本初演

 日程:2月9日(火)、10日(水)

 会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

1955年に紛争の終結と和平交渉を行なうため開かれた歴史的な「バリン会談」。その採録をひもときつつ作られたドキュメンタリー・パフォーマンスです。イギリスからの独立にむけて描かれた、別のマレーシアの姿や、実現しなかったシンガポールの想いは、会談から60年経った現在も多くの問いを投げかけます。韓国の光州市(昨年の東アジア文化都市のひとつ)に本年オープンした、国立アジア文化殿堂Asian Arts Theatreのオープニングフェスティバルで、もっとも注目を集めた作品の一つです。

3、アジアン・アーティスト・インタビュー 映像展示

国際的な協働の次なるステップを探るため、アジア各地で活動する次代を担うアーティストの創造における思考、その背景や状況を聞き取り、映像に収めてアーカイブしていくプロジェクトです。昨年度より始めた本プロジェクトは、今年度にはすでにアジアの一国から展示招聘を受けるなど好評を得ています。今回は新たにマニラとプノンペンのアーティストにインタビュー、昨年ジャカルタ、ジョグジャカルタ、クアラルンプール、シンガポールで収録したインタビュー映像とともに展示します。

【TPAMコンテンポラリー・クラシックス】

時代が大きく変化するとき、アーティストやプロデューサーはその創作において、自分たちの中にある固定概念をどのように越え、いかなる応答を試み得るのでしょうか?同時代的古典と名づけたこのプログラムでは、成熟した経験を持つ作家が歴史や社会に対して今、ダイナミック且つ、新たな挑戦として柔軟に取り組む作品を紹介するものです。

今回は、今年4月に静岡芸術劇場にて上演され、舞台芸術関係者のあいだでも大きな話題を呼んだ宮城聰氏の作品をご紹介します。この作品で氏が行った問題提起は、国内のみならず国境を越えて共有されるものではないでしょうか。扱われているテーマも重要ですが、上演形態の美学的洗練だけにとらわれる事なく、「演劇」自体の社会的役割をも問う作品です。

このプログラムでは、もう一作、アジアからの作品の上演を予定しています。

SPAC-静岡県舞台芸術センター 宮城聰[静岡]

 『メフィストと呼ばれた男』

 日程:2月14日(日) 

 会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホール

原作は、1936年に書かれたクラウス・マンの小説『メフィスト』。当時、ドイツ最高の俳優と謳われ、国立劇場の芸術監督でもあった実在の人物グリュントゲンスをモデルとし、発禁状態にまでなった小説は、フランスの太陽劇団により舞台化され、ハンガリーのサボー監督による映画でも知られる。時代に翻弄される天才俳優の姿を通し、「劇場とは、芸術とは何か?」を問いかける社会派作品に、気鋭の劇作家トム・ラノワはさらに自由かつ大胆な翻案を試み、劇中劇として古今の有名戯曲の名場面を織り交ぜた。2015年春、宮城聰がSPAC俳優陣と共に日本初演。

【TPAMディレクション】 

選任されたディレクター達が自由なコンセプトと新鮮な目線から作品を紹介します。それぞれのディレクションを通して同時代に関する思考や課題を共有し、ともに舞台芸術の可能性を考察します。

[TPAMディレクション ディレクター]

タン・フクエン[シンガポール/バンコク](ドラマトゥルグ/キュレーター/プロデューサー)

コ・ジュヨン[ソウル] (インディペンデント・舞台芸術プロデューサー)               

加藤弓奈[横浜](急な坂スタジオ ディレクター)

中島那奈子[大阪/東京/ベルリン](ダンスドラマトゥルク/ダンス研究)

恩田晃[ニューヨーク]「音楽プログラム」

[TPAMディレクション 演目]

●タン・フクエン ディレクション ーシンガポール・フォーカスー

 ダニエル・コック&ルーク・ジョージ[シンガポール/メルボルン]『Bunny』日本初演

 ホー・ルイアン[シンガポール]『Solar: A Meltdown』日本初演

 タラ・トランジトリー[シンガポール]『//gender|o|noise//』日本初演

 ジ・オブザーバトリー[シンガポール]『Continuum』日本初演

●コ・ジュヨン ディレクション

 ユン・ハンソル[ソウル]『語りの方式、歌いの方式ーデモバージョン』日本初演

 ※他一作品を予定

●加藤弓奈 ディレクション

 ドキュントメント(北尾亘、山本卓卓)[東京]『となり街の知らない踊り子』

 ※他一作品を予定

●中島那奈子 ディレクション

 『ダンスアーカイブボックス@TPAM2016』

●恩田晃ディレクション &ー音楽プログラムー

 ジ・オブザーバトリー[シンガポール]『Continuum』

 日程:2月9日(火) 

 会場:神奈川県民ホール 小ホール

2015年にリリースされた同名のアルバムのフルコンサート。彼らの7枚目となるこのアルバムは、ガムランに用いる青銅楽器をフィーチャーし独自に考案した6音階が絡み合う、妖艶かつダークな作品。バリで活動する作曲家との出会いを通して得た「文化は博物館ではなく、常に変わり続けている」という感触を、シンガポールの多文化的アイデンティティに重ね、ロックに留まらない包括的な音楽性を獲得していると評価されるアルバム楽曲の実演です。

■その他のTPAMプログラムについて

【TPAMエクスチェンジ】

TPAMエクスチェンジは、舞台芸術関係者がお互いの活動や作品、プロジェクトなどを紹介しながら参加者のネットワークを広げるために活用いただくプログラムです。参加者が提示したテーマについて複数人で話し合う「グループ・ミーティング」、国内外のプレゼンターと1対1で話せる「スピード・ネットワーキング」があります。新しい知識と出会いを得て、次なるプロジェクトや協働の機会を見つけ出すきっかけとなるプログラムです。

【TPAMショーケース】(公募プログラム)

TPAM期間中に横浜、東京エリアで行われる公演をTPAMのショーケースとして紹介するプログラムです。昨年は35団体の登録がありました。ここから海外公演へつながる事例は多く、海外への窓口の一つとなっています。

【ミーティング・プログラム】

期間中を通して、国際的視野に立った舞台芸術に関するセミナー、ミーティング、プレゼンテーションも多数実施します。

【提携事業】

横浜ダンスコレクション 2016 主催:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団

アジアン・ミーティング・フェスティバル2016 東京公演 主催:国際交流基金アジアセンター  他

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付ファイル

プレスリリース添付画像

ピチェ・クランチェン ダンス・カンパニー『Dancing with Death』 Photo: Nattapol Meechart

マーク・テ『Baling』 courtesy of Asian Arts Theatre

SPAC-静岡県舞台芸術センター『メフィストと呼ばれた男』 Photo: Masami Hioki

ダニエル・コック&ルーク・ジョージ『Bunny』 Photo: Credi: Bernie Ng

ユン・ハンソル『語りの方式、歌いの方式ーデモバージョン』         

ダンス・アーカイブボックスPhoto: Ohsawa Torao

Photo: Philipp Aldrup

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  • 名称 特定非営利活動法人国際舞台芸術交流センター
  • 所在地 東京都
  • 業種 芸術・エンタテイメント
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