湿度でON/OFFスイッチングできる分子ダイオードの作製に世界で初めて成功

中央大学

2017年12月11日

中央大学

湿度でON/OFFスイッチングできる分子ダイオードの

作製に世界で初めて成功

~スイス、オランダの大学との国際共同研究成果がNature Nanotechnology誌に掲載~

概要

 中央大学理工学部応用化学科 教授 芳賀正明と研究開発機構准教授 小澤寛晃がベルン大学(スイス)およびライデン大学、デルフト工科大学(オランダ)と連携した国際共同研究グループは、湿度によってON/OFF動作する金属錯体をベースとした分子ダイオードを見出しました。

分子ダイオードは近年研究が本格化し、これまでにも多くの研究者による様々な機構のものが確認されていますが、外部環境に応答して整流比が数千倍変化する分子ダイオードは知られていませんでした。

 本研究で得られた成果は、分子レベルでの水分やアルコール検出などのセンサーの微小化に寄与できるものとして期待されます。

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【研究者】  芳賀正明 中央大学理工学部 教授(応用化学科)

       小澤寛晃 中央大学研究開発機構 機構准教授

【発表(雑誌・学会)】 

雑誌名:Nature Nanotechnology(Nature Publishing Group ,Published online:04 December 2017)

論文タイトル:Humidity-controlled rectification switching in ruthenium-complex molecular junctions

 本研究成果は、科学研究費助成事業(文部科学省)新学術領域「配位アシンメトリー」公募研究(2017- 2019)ならびに、日本私立学校振興・共済事業団「平成29年度学術研究振興資金」の支援を受けて得られたものです。

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