製造業における部品調達のデジタル革命「meviy（メヴィー）」板金部品の出荷納期を最短1日に大幅短縮

ミスミ

2019/8/2 10:30

2019年8月2日

株式会社ミスミグループ本社

製造業における部品調達のデジタル革命「meviy（メヴィー）」　

板金部品の出荷納期を最短1日に大幅短縮

～ミスミの生産ノウハウ活用とデジタルものつくりの進化により実現～

　株式会社ミスミグループ本社（本社：東京都文京区、代表取締役社長ＣＥＯ：大野龍隆）は、3D CADデータのみで機械加工品が調達できるプラットフォーム「meviy（メヴィー）」において、「板金部品」の出荷納期を従来の3日から最短1日へ大幅に短縮するサービスを、2019年8月2日より開始します。

板金部品は板金加工技術の進化に伴い、用途が広がるなど需要が増加傾向にあります。また短納期需要が極めて高い部品であることから、お客さまよりさらなる納期短縮に対する強いご要望を頂いておりました。「meviy」は、3D CADデータから即時見積もり・発注を行えることに加え、最短1日出荷を実現することで、お客さまの非効率を削減しものづくりプロセスを劇的に短縮します。

■板金部品を取り巻く環境

　板金部品は、加工技術の発展によって製造業における幅広い用途での利用が増加するとともに、建築・輸送機器・家具等の業界における需要が高まりつつあります。その結果、高度な生産技術や価格・納期の競争力を持つ特定の板金加工メーカーへ注文が集中するなど、需要と供給のバランスが崩れやすく、納期が不安定な状況が続いています。さらに、板金部品は以下3つの要因により、お客さまの短納期需要が極めて高い特性があります。

　１）装置設計の終盤で部品手配に着手することが多く、短期間での調達を要する

　２）ブラケットやカバー等の装置の最終的な調整を伴う用途で使用されるため、設計変更が頻繁に発生

　３）内製しているお客さまが少なく、緊急手配のご要望が多い

　板金部品の納期遅延が、装置の完成や製品開発全体のスケジュールに大きな影響を及ぼすことから、多くのお客さまが、納期の大幅な短縮を切望されていました。

■「meviy」による板金部品調達プロセス革命

　従来の部品調達プロセスでは装置を設計後、各部品の2次元図面作成に30分程度費やしていました。これを装置に必要な部品の数だけ、繰り返し作業する必要があります。発注の際には2次元図面をサプライヤーへ送り、見積もり回答を待つ手待ち時間が発生。さらに製造納期には2週間と、1つの部品が手元に届くまで数週間もの時間を要していました。このお客さまの非効率を解消するため、meviy は2019年2月に板金部品のサービス提供を開始。最短3日出荷にてご提供し、部品調達プロセスにおける時間価値を生み出しました。今回、最短1日出荷を実現したことにより、さらに緊急を要する部品手配にも対応。お客さまが必要なときにすぐお届けできる調達プロセスへと劇的な変化を遂げることで、更なる時間価値の提供が可能となりました。

■最短1日出荷を可能にしたデジタルマニュファクチュアリングシステムの進化

　meviyは板金部品サービス開始以降、当社独自のデジタルマニュファクチュアリングシステムを愚直に進化させ、板金加工における自動化を推進。複数の材質・板厚であっても無人加工が行えるようになりました。加えて、ミスミの強みでもあるMTO品（受注製作品）の中で培った、“800垓のサイズバリエーションの部品を最短２日で出荷する生産管理のノウハウ”を組み合わせることにより、最短1日出荷まで短縮することを実現しました。

【 meviy（メヴィー）とは】

　meviyとは、2016年よりサービスを開始した「3Dデータアップロードで、即時見積もり、最短1日出荷」を実現する、ものづくりのための革新的な部品調達プラットフォームです。その利便性の高さから、国内のユーザーが急増しており、７月には18,000人を突破。8割以上の高リピート率を誇るなど、多くのお客さまから高い評価をいただいています。