シリーズBで総額10億円の資金を調達、成長目指し戦略的重点項目に投資

2021年7月20日

シリーズBで総額10億円の資金を調達、成長目指し戦略的重点項目に投資

2021年7月20日

 

革新的DNA技術の提供を通しより良いバイオエコノミーの実現を目指すライフサイエンス企業、オリシロジェノミクス株式会社(本社:東京都文京区、代表者:平崎誠司)は、シリーズBの資金調達ラウンドにおいて、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC、本社:東京都文京区、代表者:郷治友孝)および伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(ITV、本社:東京都港区、代表者:中野慎三)の2社を引受先とした第三者割当増資により8億円の資金調達を実施したことをお知らせします。さらに、政府系金融機関である日本政策金融公庫(本店:東京都千代田区、総裁:田中一穂)からの資本性ローン(2億円)を含め今回の調達資金は総額10億円となり、設立からの累計資金調達額は14億円となりました。

 

当社は2018年末の創業以来、細胞を使わずに大きなサイズのDNAを増幅できる画期的な独自技術を基に、世界初の無細胞長鎖DNA増幅用の研究試薬キットであるOriCiro®︎ Cell-Free Cloning Systemを2020年夏に発売するなど、着実に事業を進展させてきました。今後、試薬キット事業の拡大に加え、製薬向けDNAの供給や創薬支援など新たな事業展開を軸とした急速な成長を目指しています。今回調達した資金はそうした成長に不可欠な以下の重点項目に使用します。

 

製造拠点の移転を含む製造能力の大幅な拡大

創薬基盤を中心とした研究開発のさらなる推進

子会社設立を含む米国での事業展開

積極的な特許出願と維持

これらの活動に必要な人材採用

 

今回のラウンドでは従来からのリード投資家であるUTECに加えITVを新規投資家として迎えました。革新的技術を手がけるベンチャー企業に積極的に投資するUTECには引き続きリード投資家として資金・経営面での支援を頂くのに加え、総合商社を母体とするITVには、全産業にわたる広範で国際的な業界知見・ネットワークなど営業・事業開発面を中心とした支援を頂くことで今後の当社の成長につなげていきます。

 

 

投資家のコメント

東京大学エッジキャピタルパートナーズ取締役・パートナー 宇佐美篤氏

2016年のGenome Project – Writeの開始以来、ゲノムを「読む」(解析)時代から「書く」(合成)時代へと入り、創薬や物質生産等のバイオ分野における近年の合成生物学を基とした新たな製品・サービスの開発や自動化・量産化の動きには目を見張るものがあります。細胞を使わずに長鎖DNAを簡便かつ効率的に合成できるオリシロ社の技術は、世界の合成生物学産業を支える基盤技術となることが期待されています。このたびの資金調達によって、国内外での試薬販売を通した技術普及に加え、医薬用プラスミド製造や創薬プラットフォームの事業を今後益々大きく発展されていくことを、心から楽しみにしております。

 

 

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ取締役副社長・パートナー 阿部剛士氏

ITVでは「新産業を創出し、社会に進化をもたらす」というビジョンのもと、アーリーステージを中心に投資対象企業が社会に与える本質的な価値を見極め、社会を大きく変革するスタートアップへ投資を行っています。オリシロ社は真に未来社会を大きく変える可能性がある世界で唯一無二のセルフリー(無細胞)による長鎖DNA連結増幅技術を持っており、ワクチン開発、遺伝子治療などの医療・創薬領域での活用が期待されます。また将来的には合成生物学領域において低コスト、高効率なDNA増幅・製造技術としてグローバルスタンダードとなり、広く使用されることを期待しITVとしても全力で支援していきたいと考えます。

 

オリシロジェノミクスについて

生命の設計図であるゲノムの改編により細胞などの機能を改良する合成生物学の発展は、創薬の加速、微生物やタンパク質の機能改良、さらにはゲノムの合成により生物機能そのものを新しく構築することを可能にし、その研究開発と産業応用は世界中で急速に拡大しています。当社独自の長鎖DNA合成技術は、合成生物学の可能性を解き放つ強力なツールとして製薬、診断、食品、農業、環境などさまざまな産業分野で有望な市場を有しています。当社は革新的なDNA技術の提供を通し、より良いバイオエコノミーの実現を目指します。詳しい情報はWebサイトをご覧ください https://www.oriciro.com/

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