ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、Atogepantの片頭痛予防効果を評価した試験結果を掲載

アッヴィ

2021/8/24 15:30

アッヴィ合同会社

2021年8月24日

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)、Atogepantの片頭痛予防効果を評価した臨床試験の12週間の結果を掲載

●第IIIADVANCE試験において、12週間の投与期間を通して片頭痛および頭痛日数が有意に減少1

●本試験では、副次評価項目である平均月間片頭痛日数の50%以上減少を達成した患者さんの割合も、プラセボ群に比べてすべての用量のatogepant群で高いことが判明1

●急性期頭痛薬の使用および機能障害に関する評価項目を含め、事前に規定した6つの多重性制御副次評価項目のすべてについて、プラセボ群に比べてatogepant 30 mgおよび60 mg群で統計学的に有意な改善を確認1

●現在、atogepantは米国食品医薬品局による審査中であり、規制当局の判断は2021年の第3四半期後半に得られると予想。

 

イリノイ州ノースシカゴ、2021年8月18日(米国時間)– アッヴィ(NYSE: ABBV)は、反復性片頭痛の基準を満たす成人を対象にatogepantの片頭痛予防効果を評価した第III相ADVANCE試験の12週間の結果が、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine: NEJM)に掲載されたことを発表しました。本試験には1ヵ月当たりの片頭痛日数が4~14日である成人患者さんが登録され、主要評価項目である12週間の投与期間を通した平均月間片頭痛日数は、プラセボ群に比べてすべての用量(10 mg、30 mgおよび60 mg、1日1回)のatogepant群で統計学的に有意に減少しました2。また、本試験では、平均月間片頭痛日数が50%以上減少した患者さんの割合もプラセボ群に比べてすべての用量のatogepant群で高く、その他の重要な副次評価項目も達成されました2

 

NEJMに掲載された論文の全文はこちらで閲覧することができます。

 

Atogepantは開発段階にある経口投与用のカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬(ゲパント系薬剤)で、現在は米国食品医薬品局(FDA)による審査中です。承認された場合、反復性片頭痛の予防的治療薬として開発された最初で唯一の経口ゲパント系薬剤になる予定です3

 

アッヴィのニューロサイエンス開発担当バイスプレジデントであるMichael Gold医学博士は、次のように述べています。「世界中で非常に多くの人々が、身体機能を制限することもある片頭痛の問題に直面しており、患者さんや介護者、医療システムに負担が生じることもあります。アッヴィでは、持続性片頭痛の新たな治療選択肢の開発に向けて懸命に取り組んでいます。今回発表したデータは、atogepantが片頭痛の予防的治療薬の選択肢としての可能性に対する我々の自信をさらに深めるものです」

 

ADVANCE試験の主要評価項目は、12週間の投与期間を通した平均月間片頭痛日数のベースラインからの変化でした1。すべての用量(10 mg、30 mgおよび60 mg)のatogepant群で主要評価項目が達成され、プラセボ群に比べて平均月間片頭痛日数が統計学的に有意に減少しました1。Atogepant 10 mg、30 mgおよび60 mg群の患者さんでは、それぞれ3.7日、3.9日および4.2日減少したのに対して、プラセボ群の患者さんでは2.5日の減少でした(プラセボ群と比較して全用量群でp<0.0001)1

 

ADVANCE試験で事前に規定した多重性制御副次評価項目について、12週間の投与期間を通して認められた有効性の結果は以下のとおりです1

●atogepant 10 mg、30 mgおよび60 mg群の患者さんでは、平均月間頭痛日数がそれぞれ3.9日(ベースライン時8.4日)、4.0日(ベースライン時8.8日)および4.2日(ベースライン時9.0日)減少したのに対して、プラセボ群の患者さんでは2.5日(ベースライン時8.4日)の減少でした(全用量群でp<0.0001)。

●すべての用量のatogepant群でプラセボ群に比べて急性期頭痛薬の使用日数がベースラインから有意に減少し、atogepant 10 mg、30 mgおよび60 mg群ではそれぞれ3.7日、3.7日および3.9日減少したのに対して、プラセボ群では2.4日の減少でした(全用量群でp<0.0001)。

●12週間の投与期間を通して1ヵ月間の片頭痛日数が50%以上減少した患者さんの割合は、atogepant 10 mg、30 mgおよび60 mg群ではそれぞれ55.6%、58.7%および60.8%であったのに対して、プラセボ群では29.0%でした(プラセボ群と比較して全用量群でp<0.0001)。

●12週時の片頭痛特有の生活の質に関する質問票第2.1版(Migraine-Specific Quality of Life Questionnaire: MSQ v2.1)の役割機能制限ドメインスコアは、すべての用量のatogepant群でプラセボ群に比べて有意に改善しました(9.9、10.1および10.8ポイントの改善、全用量群でp<0.0001)*。

●AIM-D**の日常活動実施能力ドメインの平均月間スコアは、30 mgおよび60 mg群でプラセボ群に比べて有意に改善し、30 mg群で-2.5ポイント(p=0.0005)、60 mg群で-3.3ポイント(p<0.0001)でした***。

●日常活動実施能力ドメインと同様、AIM-Dの身体障害ドメインスコアも30 mgおよび60 mg群でプラセボ群に比べて統計学的有意に改善し、30 mg群で-2.0ポイント(p=0.0021)、60 mg群で-2.5ポイント(p=0.0002)でした***。

 

神経内科医でカリフォルニア大学ロサンゼルス校およびキングス・カレッジ・ロンドン大学の教授であり、NEJMに掲載されたADVANCE試験の論文著者であるPeter Goadsby医学博士は次のように述べています。「片頭痛の症状は頻度および重症度に個人差があり、発作ごとにも異なるため、患者さんの日常生活に多様な影響を及ぼす可能性があります。ADVANCE試験で使用された新しい機能評価尺度であるAIM-Dおよび片頭痛特有の生活の質に関する質問票は、日常活動および日常機能の実施能力に対する片頭痛の影響を評価する上で有用でした。これらのデータは、主要評価項目およびその他の副次評価項目とともに、片頭痛患者さんの治療薬候補としてのatogepantの理解を深めるのに役立ちます」

 

すべての用量で忍容性は良好でした。最も高頻度(少なくとも1つのatogepant群で5%以上、かつプラセボ群より高い割合)に報告された有害事象は、便秘(atogepant群全体6.9~7.7%、プラセボ群0.5%)、悪心(atogepant群全体4.4~6.1%、プラセボ群1.8%)および上気道感染(atogepant群全体3.9~5.7%、プラセボ群4.5%)でした。便秘、悪心および上気道感染の大部分が軽度または中等度であり、投与の中止には至りませんでした1

 

IIIADVANCE試験について

このピボタル第III相、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行群間比較試験は、1ヵ月当たりの片頭痛日数が4~14日である患者さんを対象として、片頭痛の予防療法としてatogepantを経口投与したときの有効性、安全性および忍容性を評価するために実施されました。計910例の患者さんをatogepant群(10 mg、30 mgおよび60 mg、1日1回)およびプラセボ群の4つの投与群のいずれかに無作為割付けし、評価を行いました。有効性解析は873例の患者さんからなるmodified intent-to-treat(mITT)解析対象集団に基づいて実施しました。

 

試験結果は2020年7月のプレスリリースで既に公表しており、2020年のVirtual Migraine Trust International Symposiumで初めて発表するとともに、最近では2021年の米国神経学会年次総会のClinical Trials Plenary Sessionでも発表しました。

 

* MSQ v2.1は、片頭痛が健康関連の生活の質に及ぼす影響について、役割機能の制限、役割機能障害および感情的機能の3つのドメインで評価する質問票です。スコアが高いほど日常活動に対する片頭痛の影響が少ないことを意味します。

 

** 片頭痛による活動障害-ダイアリー(Activity Impairment in Migraine-Diary、AIM-D)は、日常活動の実施能力および身体障害に対する片頭痛の影響を評価する11項目の日誌評価法です。AIM-Dのドメインスコアは0~100の範囲で、スコアが高いほど片頭痛の影響が大きいことを意味し、ベースラインからのスコア低下は改善を意味します。

 

*** 10 mg群での改善に統計学的有意性は認められませんでした。

 

片頭痛について

片頭痛はしばしば日常生活に支障を来たす、再発性の発作を伴う複雑な慢性疾患であり、頭痛に加えて神経症状および自律神経症状を特徴とします4。有病率は高く、世界全体で10億人以上、米国だけでも3,900万人が罹患し5、50歳未満における生産性低下の主要原因です6,7。発作の頻度および重症度は変動し、予測できないことから、発作中および発作間欠期の両方で片頭痛は患者さんの多くの生活面に甚大な影響を及ぼす可能性があります。日常活動、仕事、学業および対人関係に悪影響が生じる可能性があり、片頭痛患者さんとその家族、友人、雇用主および医療システムに多大な負担をもたらすことになります。

 

Atogepantについて

Atogepantは、片頭痛の予防的治療薬として開発中の経口投与用のCGRP受容体拮抗薬(ゲパント系薬剤)です。CGRPおよびその受容体は、片頭痛の病態生理に関与する神経領域に発現しています。片頭痛発作時にはCGRP濃度が上昇し、選択的CGRP受容体拮抗薬によって臨床効果が得られることが研究から明らかになっています。Atogepantは現在、米国FDAによる審査中です。

 

アッヴィについて

アッヴィのミッションは現在の深刻な健康課題を解決する革新的な医薬品の創製と提供、そして未来に向けて医療上の困難な課題に挑むことです。患者さん一人ひとりの人生を豊かなものにするため次の主要領域に取り組んでいます。免疫疾患、がん、神経疾患、アイケア、ウイルス、ウイメンズヘルス、消化器疾患、さらにアラガンエステティクスポートフォリオの製品・サービスです。アッヴィの詳細については、www.abbvie.com をご覧ください。Twitterアカウント@abbvieFacebookLinkedInInstagramでも情報を公開しています。

 

 

Forward looking statement

Some statements in this news release are, or may be considered, forward-looking statements for purposes of the Private Securities Litigation Reform Act of 1995. The words "believe," "expect," "anticipate," "project" and similar expressions, among others, generally identify forward-looking statements. AbbVie cautions that these forward-looking statements are subject to risks and uncertainties that may cause actual results to differ materially from those indicated in the forward-looking statements. Such risks and uncertainties include, but are not limited to, failure to realize the expected benefits from AbbVie's acquisition of Allergan plc ("Allergan"), failure to promptly and effectively integrate Allergan's businesses, competition from other products, challenges to intellectual property, difficulties inherent in the research and development process, adverse litigation or government action, changes to laws and regulations applicable to our industry and the impact of public health outbreaks, epidemics or pandemics, such as COVID-19. Additional information about the economic, competitive, governmental, technological and other factors that may affect AbbVie's operations is set forth in Item 1A, "Risk Factors," of AbbVie's 2020 Annual Report on Form 10-K, which has been filed with the Securities and Exchange Commission, as updated by its subsequent Quarterly Reports on Form 10-Q. AbbVie undertakes no obligation to release publicly any revisions to forward-looking statements as a result of subsequent events or developments, except as required by law.

 

 

1. Ailani J, et al. Atogepant for the Preventive Treatment of Migraine. New England Journal of Medicine.  2021 August 19; Vol. 385, No. 8:695-706. DOI: 10.1056/NEJMoa2035908.

2. AbbVie. (2020, July 29). AbbVie Announces Positive Phase 3 Data for Atogepant in Migraine Prevention. https://news.abbvie.com/news/press-releases/abbvie-announces-positive-phase-3-data-for-atogepant-in-migraine-prevention.htm

3. AbbVie. (2021, March 30). U.S. FDA Accepts AbbVie's New Drug Application for Atogepant for the Preventive Treatment of Migraine. https://news.abbvie.com/news/press-releases/us-fda-accepts-abbvies-new-drug-application-for-atogepant-for-preventive-treatment-migraine.htm

4. Headache Classification Committee of the International Headache Society (IHS) The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia. 2018;38:1-211.

5. Migraine Research Foundation. Migraine Facts. https://migraineresearchfoundation.org/about-migraine/migraine-facts/#:~:text=Migraine%20is%20an%20extraordinarily%20prevalent,U.S.%20and%201%20billion%20worldwide.

6. GBD 2016 Disease and Injury Incidence and Prevalence Collaborators. Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 328 diseases and injuries for 195 countries, 1990-2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet. 2017;390:1211-1259.

7. Steiner TJ, Stovner LJ, Vos T, Jensen R, Katsarava Z. Migraine is first cause of disability in under 50s: Will health politicians now take notice? J Headache Pain. 2018;19:17.

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