新交通システム「山万 ユーカリが丘線」が地元住民に愛され「運行40周年」

~独自の交通網でMaaSの一角を担う~

山万

2022年11月1日

山万株式会社

新交通システム「山万 ユーカリが丘線」が  地元住民に愛され「運行40周年」 ~独自の交通網でMaaSの一角を担う~

 

1982年11月に千葉県佐倉市ユーカリが丘で運行を開始した「山万ユーカリが丘線」(街づくり企業・ 山万株式会社(本社:東京都中央区日本橋小網町6番1号、代表取締役:嶋田哲夫))が、明日11月2日に運行開始から40周年の節目を迎えます。

同社の鉄道事業部が運営する「山万ユーカリが丘線」は、すべての住宅を駅から徒歩10分以内に配置するとともに、14分で中心部をテニスラケット型に周回。運行当初から騒音、振動、排気ガスを生じない先進性と快適性、またエコを兼ね備えた人にも環境にも優しい持続可能な新交通システムとして、ユーカリが丘のシンボルとなっています。戦後初の鉄道事業許可を受け、民間事業としては日本で初めて実用化されました。


写真左・中央:運行当初の「ユーカリが丘駅」と「こあら号」    

写真右   :千葉県初の超高層マンション「スカイプラザ・ユーカリが丘」と「こあら号」

      

ユーカリが丘の開発が始まった1970年代当時、日本の高度経済成長のひずみとして公害が大きな社会問題となっていました。そのためユーカリが丘では、街の開発コンセプトのひとつである「環境共生」の理念に基づき、①公害を予防しながら ②街の住民の足として ③公共交通機関によるタウン内道路の渋滞防止のために、排ガスの出ない、ゴムタイヤで専用軌道を走る中量輸送交通機関として「ユーカリが丘線」にVONA(中央案内軌条式新交通システム)を採用する等、開発当初から環境保全に注力してまいりました。

新交通システム「山万ユーカリが丘線」は、運行開始からこれまで40年間無事故を継続しており、ユーカリが丘交通網の主幹を担いながら、一貫して地域住民の生活の足として愛され続けています。その間、段差解消、誘導・警告ブロックの整備等を通じたバリアフリー化はもちろん、大規模な橋脚の補修工事も実施するなど常に安心・安全な交通システムとして定着。近年では、顔認証システムによるチケットレス乗降車「顔パス決済乗車」、ユーカリが丘線の駅間を補完して高齢者や子育て世代の外出を支援する路線バス「こあらバス」と連動して、移動手段をシームレスで提供するなど、MaaS等の先進性・快適性にも積極的に取り組み、常に時代と地域のニーズを取り入れながら、地域住民とともに成長し歩んでまいりました。

 写真:始発・終着駅の「ユーカリが丘駅」と「こあら号」

このたび、40年間のご愛顧に感謝して記念ヘッドマーク車両の運行のほか、通常のオリジナルグッズに加えて記念キーホルダーをユーカリが丘駅で販売いたします。

写真:40周年記念ヘッドマークと「こあら号」

 

「山万ユーカリが丘線」の車両はアイボリーホワイトをベースに、自然を表現したグリーンのストライプが配され「こあら号」の愛称(住民公募によるネーミング)で親しまれています。地域に密着した鉄道として、利用者に対する独自のサービスを推進。真夏の車内でも快適にお過ごしいただけるよう「冷やしおしぼり」を提供したり、年配者や身体の不自由な方が快適に駅を利用頂けるよう、鉄道事業部スタッフの大半が「サービス介助士」の資格を取得。安心して電車の乗り降りや駅構内の移動が出来るよう、ソフト面でもきめ細やかなサービス提供に努めています。さらに、「ハート・プラス」マークの表示を通じて、内部障害の方々が優先席を利用しやすい環境つくりにも取り組んでいます。

 

◆新交通システム「山万ユーカリが丘線」概要

 運行系統数:1路線

 運行時間:4:35~24:07(平日:ユーカリが丘駅)

      4:35~23:15(土日祝:ユーカリが丘駅)

 運行車両数:3台

 料金形態:大人(中学生以上):200円 小人(小学生以下):100円

●建設キロ及び運行キロ ・建設キロ4.225キロ・運行キロ5.100キロ

●車両 ・ワンマン運転車両・ゴムタイヤ、電動駆動・1編成3両(定員205人)

●鉄道方式 ・ワンマン運転 ・最大速度50km/h ・表定速度24km/h

●管理方式 ・集中運行管理 ※ワンマン運転に適した構造で 走行装置は一軸ボギー空気入りゴムタイヤ方式。 ※運行及び電力管理は指令室で 指令員による集中管理。駅管理は公園駅に駅務員を配置し、無人駅のグループ管理。

 

 

 

【参考:「ユーカリが丘」概要】

1971年に開発が開始された、千葉県佐倉市に立地する総開発面積250ha(計画総人口約3万人)のニュータウンで、山万株式会社が開発を手掛けています。「自然と都市機能が調和した新環境都市」を目指し、京成本線ユーカリが丘駅周辺の住宅・商業一体の超高層立体開発と、新交通システム「山万ユーカリが丘線」の各駅徒歩10分圏内に展開される一戸建の平面開発を行っています。(2022年9月末現在人口:18,923人、世帯数:7,891世帯)

 

 

※MaaS(Mobility as a Service):ICTを活用し、バスや電車、タクシー、飛行機など、自家用車以外の全ての交通手段による移動を、ひとつのサービスで完結させることを指す。

 

※シームレス交通:乗り継ぎ等の交通機関の「継ぎ目」や交通ターミナル内の歩行や乗降に際しての「継ぎ目」をハード・ソフト両面にわたって解消することにより、出発地から目的地までの移動を全体として円滑かつ利便性の高いものとすること。

 

※「ハート・プラス」マーク:内部障害(身体障害者福祉法に定められた心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、肝臓の機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害の総称)について、理解を深めるため作成された公的カードやステッカー。外部からは分かりにくい症状の理解を促すため作成された。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

運行当初の「ユーカリが丘駅」

運行当初の「こあら号」

千葉県初の超高層マンション「スカイプラザ・ユーカリが丘」と「こあら号」

始発・終着駅の「ユーカリが丘駅」と「こあら号」

40周年記念ヘッドマーク

40周年記念ヘッドマークをつけた「こあら号」

山万ユーカリが丘線 路線図

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